隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

2019.毒島刑事 最後の事件

2021年05月26日 | 警察小説
毒島刑事 最後の事件
読 了 日 2016/09/27
著  者 中山七里
出 版 社 幻冬舎
形  態 単行本
ページ数 341
発 行 日 2020/07/20
ISBN 978-4-344-03644-4

 

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者がどんな気持ちでその本を読もうと、どんな形式で読もうが、それが作者に何の影響ももたらすことはないが、この頃僕はちょっと中山七里氏の作品の読み方に、失礼に当たるのではないか?などと言う考えに陥っている。 どうと言うことではないが、僕が次々と出てくる新刊を見境なしに、読んでいるということに対してなのだ。
それが作者にとって何の影響もないことは確かだが、僕の中だけではもう少し時が過ぎるのを待って、作品の傾向を確かめてから、系統だてて読むことはできないのかという考えがふと浮かんだのだ。
前述のごとくどういう風に読もうと、作者にとって痛くもかゆくもなく、出す本を次々と呼んでくれるのが一番かとも思える。
熱烈なファンとしては、どんな本でも作者の描いた世界であれば、有難く読むに越したことはない、と思いながら読むことが作者を敬っていることになるだろうか?などと思うのは少し疲れているせいかも?
従来あまり考えたこともないような思いにとらわれるのは、どこか具合が悪いのかもしれない。いや、そういえば先月・4月の半ばから、少し歩くと眩暈がしたり、吐き気に襲われたりする現象が続いており、医師の診察を受ける必要があると思いながら、ずるずると日を過ごしている。

 

 

僕ももうすぐ死ぬのはないか、そんな気にもなっている。歳はとってもまだ元気だから死ぬのはもう少し先だろう、などと気楽に構えていたが、ちょっと具合が悪くなると、いよいよ死に目が近づいてきたか!などと言う思いに頭がいっぱいになる。
それが年相応の考え方なのかもしれない。
情けない話だが、個人的にこの先2-3か月は懐具合が悪く、うかうか病院にも罹れない状況なのだ。
僕は、若い頃から金の使い方が下手というか、全く金を残すことが出来ない性格で、いい歳をしながら日ごろの小使いにも不自由する始末だ。
それでも何とか過ごしているのは、生来の楽天的な性格からか。何とかなるだろうという気持ちが、どんな時でもあって、その通り何とかなってきたから、今度も何とかなるだろうと、気楽に構えている。

 

 

かし、このコロナ禍はいつまで続くのか?営業を制限されているところや、テレワークなどと言う形の出社制限を受けている人々の、ストレスの蓄積は容易なものではないだろう。
自粛も何も、普段からあまり外出の多くない僕にしても、そうした制限を受けている人々の思いが察せられる。
本を読むことによって、ストレスの発散できる僕は恵まれているといえる。
今回の本書では、先に読んだ(もう5年も前になるが)『作家刑事毒島』で大活躍を見せる、毒島と言う刑事が作家として活動する大分前の時代を描いたストーリーだ。中山氏の作品に登場するキャラクターは、誰しもがシリーズ化できるような余地を示しており、読者としてもそうした現象を歓迎するところがあって、出来れば片っ端からシリーズ化して、増々の多作を継続してほしいと思っている。
タイトルに有るように、毒島刑事はこの事件を最後にいよいよ作家業へと専念することを示唆しているのだ。

 

収録作
# タイトル
不倶戴天(ふぐたいてん)
伏流鳳雛(ふくりゅうほうすう)
優勝劣敗(ゆうしょうれっぱい)
奸佞邪智(かんねいじゃち)
自業自得(じごうじとく)

 

 

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