河野 啓一/花冠同人

河野啓一の俳句ブログ

12.08.21花火師

2012-08-21 19:05:29 | Weblog

★花火師の汗したたらせ夜の闇
★鱗雲映して白き波頭
★僧招く唐黍盆に盛り上げて

@御礼 栄太郎さま ☆秋蝶の影大きくて舞来る/のせつくをおとりあげくださり、素晴らしいコメントを頂戴しまことにありがとうございました。黒アゲハがときに庭先にもやってきますが、アッと思う間もなく見失ってしまいます。啓一

好きな句★田舎路やフロントガラスに蜻蛉来る/栄太郎 
田舎道をゆっくりと車を走らせていると、フロントガラスに蜻蛉が近づいて、今にも止まりたそうな感じに見える。のどかで味わいのある詠みが魅力です。生活の中に蜻蛉が多くいた遥か昔を思い出します。啓一


12.08.20秋蝶

2012-08-20 23:13:50 | Weblog
★秋蝶の影大きくて舞い来る**桑本小西氏
★一つずつ枝豆の青口に入れ
★ガラス器に盛り上げられし濃き葡萄

好きな句 ★枝豆を硬く茹でたる風呂上り /宏 この時季、枝豆でビールはまさに風呂上がりの愉悦でしょうか。「枝豆を硬く茹でたる」の巧みな措辞が印象的です。啓一

Tさんに1-2。木住さんにやっと残暑見舞いを出す。

*☆秋蝶の影大きくて舞い来る/河野啓一☆ 秋蝶(たぶん揚羽蝶でしょう)の存在が圧倒的に迫ってくる、喚起力豊かな御句です。まだまだ強い残暑の日差が感じられ、動物の生命力が豊かに、しかし強い翳をもって伝わってきます。 小西氏

12.08.18納涼祭

2012-08-18 22:05:59 | Weblog
★列島の空遥かなり鰯雲
★部屋中に夕日差し込む残暑かな
★納涼祭ヨーヨー釣りとかき氷

@kakan960 好きな句★山霧を眼下に眺め道の駅/栄太郎 古里の山河は何にもまして素敵でしょうね。山霧がまじかに眺めながら道の駅へ。帰省するところもない町育ちには羨ましい限りです。啓一

きょうも3じごろからゲリラ豪雨。ながいこうえんでは落雷の被害者も数人出た由。甲子園は第3試合が2時間半も中断したらしい。 

12.08.17浜万年青

2012-08-17 14:11:45 | Weblog
★太き葉に雨音受けて浜万年青
★夕されば虫の音すだく草の中
★蝉しぐれ何時しか虫に置き換わり


好きな句★蜩や目薬指す手てだれたる/泰與 蜩が鳴き夏を越して目薬をさす手つきも慣れたものになった、との軽い可笑し味のある詠みに共感を覚えます。互い健康に気をつけて暑さを乗り切りましょう。啓一



御礼「コスモスの丘ふわふわと光りおり」の拙句を8/20の今日の俳句におとり上げくださり、誠に有難うございました。千里万博記念公園で見た景でしたが、また出来れば行ってみたいと思ったりしています。

鑑賞★追分の芒はみんな金色に  正子
街道の分かれる辺りに穂芒の群落があり、陽光を浴びてみんな金色に輝いてみえる。一斉に同じ方向に風にそよいでいる、如何にも秋らしく美しい情景が想像されます。

クーラーを節減して家に入るとやはり暑い。31℃。高校球児はもっともっと暑かろう。
浜木綿の花が立秋を過ぎてそろそろ咲き出した。季語は7月、夏となっているが。

12.08.16終戦忌

2012-08-16 21:47:03 | Weblog
★終戦忌人の愚かさ噛みしめる
★甲子園熱戦果てて鱗雲
★新涼の山肌青く近き色

好きな句★孫が来て「はだしのゲン」読む終戦忌/敬二 今日は終戦記念日。子々孫々にあの過酷な、愚かしい戦争のことを語り伝えて行くのは我々の責務かと思いますが、せっかくやってきた孫がマンガなどを読んでいて一向に話に乗って来ないもどかしさ。大いに共感します。
夜nhkすペシャル、戦争終結がなぜ遅れたのかという命題について耳学問。最近色いろ資料がみつかってきたそうだが、最高指導者6人が宮中で何度か秘密裏に会議を持ったが、方針、具体策が決まらぬままずるずると延びているうちに原爆やソ連の参戦となってしまい100万人近い犠牲を出すことになったという。

昭和時期の最高指導者たちの無為無策。現実を直視する勇気のなさ。さらに言えば情報の軽視、縦割り組織。等のため次々に終戦のチャンスを失っていった由。
高木怱吉海軍少将、東郷和彦氏らの資料から推してそう結論付けていた一昨日に見た特攻の話もそうだが、何おかいわんやだ!!
米内光正もさほどすぐれた人物ではなかったようだ。司馬遼太郎が生きていたら何といって嘆くだろう?
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敗戦から67年を迎える太平洋戦争。その犠牲者が急激に増加したのは、戦争末期だった。勝敗はとっくに決していたにもかかわらず、なぜもっと早く戦争を終えることができなかったのか。当時の日本の国家指導者の行動や判断には、多くの謎や不可解な点が残されている。今回NHKは研究者の共同調査で、戦争末期の日本の終戦工作を伝える大量の未公開資料を、英国の公文書館などから発見した。それらによると、日本はソ連の対日参戦を早い時期から察知しながらソ連に接近していたこと。また、強硬に戦争継続を訴えていた軍が、内心では米軍との本土決戦能力を不十分と認識し、戦争の早期終結の道を探ろうとしていたことがわかってきた。1日でも早く戦いを終える素地は充分に出そろっていながら、そのチャンスは活かされていなかったのである。番組では、戦後に収録されながら内容が公開されてこなかった当事者らの肉声証言なども検証し、重要な情報が誰から誰に伝えられ、誰には伝えられなかったのかを徹底分析。国家存亡の危機を前にしながらも、自己の権限の中に逃避し、決定責任を回避しあっていた指導者の実態を浮かび上がらせる。国家的な岐路における重要な決定をめぐる課題について、識者討論なども交えて考えいく。

12.08.15撫子

2012-08-15 10:49:44 | Weblog
★色問わず撫子咲いてほほえみぬ
★ゲリラ雨盆の帰省を直撃し
★羽音聞きスプレーをとる残暑かな

好きな句★広がれる雲しずやかに秋きたり/宏 おだやかに白い雲が空に広がってゆく。秋が来た実感を噛みしめておられる詠者です。「雲しずやかに」が素晴らしいと思いました。啓一  


12.08.14落雷

2012-08-14 19:16:50 | Weblog
★落雷やダンと一声跳び起きぬ
★向日葵の少し傾ぎて客迎え
★新涼の風や門辺に客送る

@kakan53 好きな句★迎火や峰を越え来る星ひとつ/泰與 詩的で巧みな詠みにに惹かれます。夜空の星を先祖の霊に見立てる感性を大切にしたいものだと思いました。御霊もご満足で遥か遠くからお越しになるのでしょうね。啓一

尚子夫妻が昼お参りに来てくれて、ひとしきり孫の様子などを聞いて満足。二人とも少しずつ親から離れて行く時期が来たようだ。

12.08.13墓参

2012-08-13 09:53:01 | Weblog
投★秋めいて水音ころがる箕面山
★杖突いて支えられての墓参かな
★霊送り風条々と吹きぬける



@kakan54 好きな絵と句 【1000】千枚を描ききったる桔梗かな /有花千枚のスケッチ完成おめでとうございます! ふさわしい見事な桔梗の絵を拝見して大いに感銘を受けました。啓一

昨日は順教寺住職の来駕を得て、読経を。浩夫妻と成孝も来てくれて北摂霊園へ。うるさくクレームをつけていた為、3-3-1-8の河野家の墓に至る道は階段も補修され、平に均されていた。どうも文句を言ってきたところだけは補修するようだ。これがお役所仕事というものか。

箕面トンネル経由亀岡方面→金石橋の先で右折先で箕面/高山経由で行ったが、田園風景や山の緑はいつもとかわららず鄙びた風情。帰りは箕面滝ルートで、案外空いていた。

箕面ビソラの讃岐うどん、麦丸で軽く食事を済ませて帰宅。

オリンピック男子マラソンは1人だけ入賞にとどまったが、ボクシングミドル級とレスリング66キロ級で見事金。有終の美を飾ることとなった。これまでにも、柔道よりもレスリングの方が金メダルは多かったのかもしれない。

12.08.11新涼

2012-08-11 22:20:56 | Weblog
★初秋の浜辺行く吾車椅子
★庭草の上にも優し風新涼
★新涼の空気の中にひとり居る


@kakan960 好きな句★秋立つや木々の葉陰の濃くなりぬ/栄太郎 季節が進み、秋分ともなれば太陽が低くなってくるからでしょうか。私庭の木々を眺めまて全く同じ印象を持ちました。た。巧みな詠みで共感を呼ぶ御句です。啓一
 
朝の涼しさを感じる。新涼とは全く上手い季語だと思う。
大阪市、奈良に大雨洪水警報。明日はお寺さんが来てくれる。

12.08.10蚊

2012-08-10 12:39:00 | Weblog
★庭草を引いて蚊を連れ戻りけり
★一条の穂芒早も活けられて
★砕け散る岬の波も秋の色


@kakan53 好きな句★初秋や青田へ軽き風通る /泰與 立秋を過ぎ少しずつ涼しさも感じられるころとなりました。如何にも軽く爽やかな詠みが嬉しいです。啓一

なでしこジャパンは見ずに寝たが朝の番組で、如何にも緊迫した素晴らしいゲームが見られて良かった。レスリング55kg級も決勝に進んだところまででねたが、翌蝶じっくり見られてこれも満足。