河野 啓一/花冠同人

河野啓一の俳句ブログ

11.09.20秋の草

2011-09-20 20:58:08 | Weblog
★秋草を摘まんとすれど名を知らず*迫田氏黒谷氏
★桔梗の丈低くして咲きにけり○*小口氏
★冷やかに動かぬ雲や水溢る

好きな句★虫の音を聞きつつ酔いの道帰る /小西宏 虫の音が夜の闇を満たす中、ほろ酔いで家路につく。秋の風情ですね。啓一
@ @kakan01 お礼 信之先生◆敬老日朝の目覚めのさわやかに/を私の好きな句にお選びくださり誠に有難うございました。気持よく朝寝して、今日は子供らがやってくることになっていると気付いた次第です。啓一

台風
15号が沖縄近海でうろうろしているうちに勢力も強くなり雨雲も発達して、あちこちで大雨、淡路島や名古屋などで洪水! もう少し自然は人間にやさしくしてほしいと泣きごとを言いたくなる。明日はかなり激しい風雨を覚悟しなければ。

11.09.19敬老日

2011-09-19 09:42:33 | Weblog
★敬老日朝の目覚めのさわやかに ○
★曼珠沙華旬日早く咲き出でし
★渚行く島影遥か秋の波

好きな句◆刈田より煙り幾筋空青し/後藤あゆみ 刈り入れの終わった田で落ち藁などを集めて燃やしている秋の風景が目に浮かびます。「煙り幾筋」が巧みな表現と思いました。啓一

@ @kakan01 お礼信之先生 ◆秋蝶の大き影ありレース越し/を私の好きな句にお選びいただいた上、何よりも嬉しいご句評を賜り、厚く御礼申し上げます。最近、庭先に揚羽蝶がよくやってまいります。啓一

お礼多田有花さま 「仰ぎ見て遥かな夢や天の川」を好きな句にお選びくださり、大変うれしいコメントを頂戴し誠に有難うございました。最近偶々、星の一生と生命の成り立ちとの関連について解説を読み、自分なりに時空の大きさを改めて思います。啓一

降水確率50%と言っていたが午後もいい天気。
昼前に相次いで浩宅(慎司も)と倉橋夫妻が来てくれる。昼食。甘いお菓子ばかりもらって--。
先日のネット句会で、「良夜」の句が偶々、最高点を得たことを浩に吹聴しておく。
迷惑メールの拒否の仕方やアマゾンでの通販の買い方なども教えてもらう。

井山裕太は小2で全国大会優勝し、ネット碁で強くなったらしい--白江治彦の囲碁人国紀による。
飯田龍太によると、俳句はあれもこれもでなく、あれかこれかの二者択一だという。

11.09.18秋蝶

2011-09-18 11:10:55 | Weblog
★秋蝶の大き影ありレース越し◎*
★仰ぎ見て遥かな夢や天の川*
★梨剥いて瑞々しさを滴らせ
7
好きな句 ★活けてある汝幼き吾亦紅 /古田敬二 吾亦紅の小さな花が頼りなげに活けられている。ただそれだけのことかもしれませんが、なぜか気になる風情を感じ、印象に残りました。



日曜日の朝、快晴! 黒揚羽が2匹ひらひらともつれあって飛んでいる。朝陽の影が窓のレースに映って大きく強く見える。
好きな句 ★秋蝶の大き影ありレース越し/啓一★ レースのカーテンに、ひらりと現れた影法師。秋蝶のシルエットが、レース越しに大きく映って見えるのでしょう。さわやかな朝のひとこまが浮かびます。(川名ますみ)

*秋蝶の大き影ありレース越し/河野啓一◆ 作者の驚き(感動)があって、秋蝶の「大き影」に焦点が絞られた。静かな風景に作者の内面の静かさを読む。信之師

11.09.17つづれさせ

2011-09-17 20:26:04 | Weblog
★秋の潮イルカの遊ぶ小笠原
★秋の唄声をそろえてデイの午後
★つづれさせ朝まで聞きし子守唄

好きな句 ◆ねこじゃらし青しするりと茎を引く/小西 宏 青いねこじゃらしを引っ張るとあっけなく茎が抜けます。その感じがよく伝わって来ます。良いところに目をつけられましたね。啓一

正子先生がお嬢さんに誘われてイギリス旅行にお出かけの由。すばらしい!

11.09.16天の川

2011-09-16 11:12:21 | Weblog
★天の川たゆたう宙を仰ぎけり
★ゴーギャンの問いに応えて天の川
★銀漢や人は何処からどこへやら

好きな句★雲の陰のせて連山澄みわたる/安藤智久 伊豆連山に雲の影が流れゆき、空はあくまで青く澄みわたる。気持のよい大景を力強く描かれた好きな句です。

実物は見たことないが、おなじみのゴーギャンのタヒチでの名作「私たちはどこから来たか。何者か。どこへ行くのか」が中村圭子さんの著作’生命誌の世界’に引用された科学と哲学共通の命題となっていて、ずっと気になっていた。句作をするようになって「天の川」がその答になると気付いた。星の一生が宇宙科学の進歩によって一応のストーリーになってきたようだ。最近読んだ国立天文台渡部潤一Proの ”天文エッセイ「宇宙の事言の葉⑬星]によれば、
・星にも一生があり、太陽は後50億年ほど。宇宙に変わらないものはひとつもない。
・恒星は地球から最小40兆km、星の光るエネルギーは20世紀になって核融合によると解明されてきた。
・例えば太陽の表面組成比は水素75%、ヘリウム23%、残りの元素は2%。質量は地球の33万倍。中心部は1500度2千五百億気圧。この高温高圧で水素原子が2個融合してヘリウムになる。この時所謂質量欠損が僅かに生じ、アインシュタインのE=mc2によりエネルギーとして放出されて太陽を高温の星として保っている。
・水素は有限なので。あと約50億年。ヘリウムは自身の重みで収縮し熱くなって1億度を超えると3個融合して炭素になる。このときも質量欠損でエネルギーを生じる。星の質量によってはさらに炭素からより重い元素へと変化してゆく。いわば天然の核融合炉として次々と元素を作り出してゆく、そして最後が鉄。次第に中心部がつぶれてしまい一気に全体が大爆発が大爆発を起こす=超新星爆発。この、星の最後で鉄よりも重い元素、金、銀、白金、レアメタル、ウランなどが生まれる。
・要するに星は生きている間に核融合によって宇宙に鉄までの元素を供給し、超新星爆発で死ぬときに鉄よりも重い元素を作り出しバラまいている。水素とヘリウムしかなかったモノトーンの宇宙を多様な元素を供給することで今のような世界に変えてきた訳。
・さらに言えば我々生命も星のかけらと言える。地球が生まれるずっと以前、宇宙のどこかの星々作り出された物質が、その星の死に際して宇宙に拡散した。それらが水素ガス雲の中に取り込まれ46億年前に太陽が生まれると、その周りに集まって地球などの惑星を作る材料となった。偶々地球は太陽から適切な距離だったために表面に海が生まれ、その中で星のかけらたちが合成され私たちをはじめとする生命が生み出されたのだ。広大な時空の摂理を感じざるを得ない。

11.09.15秋の風

2011-09-15 18:44:16 | Weblog
★空仰ぐそこに耀く桐の実が
★木漏れ日の森吹き抜けて秋の風
★秋の潮釣り船は行く島陰に →秋の潮釣り船は行く島の陰?

井山裕太-山下圭吾、0時過ぎまで粘って結果を見る。井山179手で黒番中押し勝ち。

11.09.14十六夜

2011-09-14 19:55:51 | Weblog
9/14投句★十六夜の月は生駒の東より○*小口氏
★秋の色纏いつつあり並木道
★佇みて月待つ宵やさざ波に

好きな句★薄の穂切りて野の風持ち帰る/黒谷光子 さわやかな秋風が吹きはじめました。風にそよぐ薄の穂を切って持ち帰り、はらりと活ければ家の中にも野風が流れる気分です。気持のよい詠みが素晴らしいと思います。
今日の秀句◆薄の穂切りて野の風持ち帰る/黒谷光子◆ 風に吹かれている野の薄の穂を切って持ち帰ると、さながら、野の風を持ち帰るようだ、という。穂芒の姿に野の風が見える。(高橋正子)

11.09.13お月見ネット句会&ツイッター投句

2011-09-13 16:52:43 | Weblog
9.11.投句
★野の草を揃えて活けし良夜かな/河野啓一 正子先生特選8句 8票

芒、月見だんごは飾っていなくても、取敢えず名月の時季に相応しい野の草花を活けて月見を楽しむ・・。「その風流の心意気や良し」である。(桑本栄太郎)
野を歩いて薄や萩など集めるのもお月見の楽しみの一つと思います。お月見の情景も伝わります。(黒谷光子)
秋の身近な草花を摘む時からもう満月のイメージが膨らんでまいります。ゆっくりと心豊かな時間を過ごせる将に良夜です。(佃 康水)
自然の中で素直にある野の草を一つ一つ丁寧に揃えて、きらきらと輝く月にお供えする。心和むいい俳句だと思いました。(井上治代)  小口、小西氏、高橋秀氏
★満月の光虚飾を許さざる くわもと、Fhedi氏★煌々と月照る夜や杖の道

9.13投句
★つくつくし声高らかに茜雲
★穂すすきの揺れて大和は風の道○***桑本津本足立氏
★十六夜の月上がり来て柿の木に

好きな句★蟋蟀の黒光りして草に消え/古田敬二 黒光りして草に消えた蟋蟀。ユーモラスな響きのある措辞が一読印象に残りました。
11月号のブログが出る。師の選択、ご指導に成程と思う。

11.09.10秋蝶

2011-09-10 18:23:57 | Weblog
★佇みて秋蝶の影追いにけり
★穂薄のゆれて吉野の山遠く
★花野行く大原女の里近くして

好きな句◆しばらくは山路を秋の蝶とゆく/多田有花
澄んだ空の下、山道を行くほどに路傍の草木には蝶が戯れて。愉快な山歩きが思われます。伊吹山のお花畑などを想い出しました。啓一

11.09.09

2011-09-09 13:22:06 | Weblog
★紅蜀葵はや花枝の剪まれたる
★青柿の数を数える頃となり
★吾退院友入院や秋暑し

好きな句 ◆虫の音に囲まれている風の中/祝恵子 静かな風が吹くともなく吹きぬけて行く秋の夕暮れ、ふと気がつくといつの間にか辺り一面は虫の音に包まれている。ああ秋だなあという爽やかな季節感を感じます。
植木屋さんが終わってさっぱりしたが毎日紅い花を楽しませてくれた紅芙蓉がせんていされてしまっている。これで来年まで花が見られないかと思うと少しさびしい。百日紅も同様。残暑ぶり返す。
I氏とM先生にメール。