河野 啓一/花冠同人

河野啓一の俳句ブログ

11.02.09アネモネ

2011-02-09 18:19:32 | Weblog

雨を得て枯れ樹の幹も春めける
そよ風にアネモネ揺れてかがやいて
アネモネを妖しく揺らす春の風

[好きな句」
牡丹雪この世の音を包みけり/小口泰與
雪のほとんどない当地では、一切のもの音を包み込んで牡丹雪の降るさまに全く別天地に居るような詩情を覚えます。

何十日ぶりかの雨に庭木も街路樹も生き返っただろう。林の樹の幹が濡れて、黒くしっとりして見える。
面白い記事があった。毎日朝刊。去るヨーロッパのコラムニストの記事;旧約聖書に曰く神はバベルの塔の高さに怒り、人間を4分割し、夫々の言葉を分からなくしてしまわれた。高い建物を建てるたびに神の怒りがあるのだろう。高さ競争は新たなバブルを招く。すなわちドバイの828mは金融危機を招き、クアラルンプールの452mのツインタワーは石油危機をもたらした。ウオールドルフアストリアは1952年のの金融大恐慌--。東京のスカイツリーも危ない?(国債の暴落!?)
アジアに万事抜かれて行くヨーロッパのひがみかもしれないが、というのが結論。
楽話
①ふんわりと風に乗り来て梅香る
②オホーツク流氷群れて波白し
③春立ちて行き来も繁き鳥の声