河野 啓一/花冠同人

河野啓一の俳句ブログ

11.03.15蛙

2011-03-15 21:04:33 | Weblog
ひらがなはやわらかきかな水温む/小口泰與
季語の情感を巧みに利用されたと思います。私の好きな富安風生の句を想いました。

「投句」
花馬酔木薄日の下に昏く咲き
遠蛙さびしき夜や山裾に ◎
枯れ枝を揺らせてされる春の禽

◎遠蛙さびしき夜や山裾に/河野啓一
春のおぼろ夜。遠く山裾に蛙が鳴いている。遠く聞こえる蛙の声は、それが夜だけに、さびしく思われる。自分のうちのさびしさでもあるのだろうが。(高橋正子)|

一方、
福島の原発事故はまだおさまらず、世界的な大事故に。20~30KMの避難区域のまま。どう収束するのか見当もつかぬ。千里中央~大阪が12km。20kmともなれば堺辺りということになる。使用済み燃料を浸している水が蒸発して燃料がむき出しになっているのをどう冷やすか、上空からヘリコプターでホウ素入りの水を撒く準備をしたが、上空の放射能が規定値よりはるかに高い!ので今日は断念とのニュース。いよいよチェルノブイリの域に近づいてきたか?フランスの見方ではれべる6の事故という。日本では始めは4と云っていた。首相もそうした解釈で、すべて後手後手。小出しの対策。われわれ日本人の”現実を見ない”通弊か。