河野 啓一/花冠同人

河野啓一の俳句ブログ

11.03.06啓蟄

2011-03-06 16:46:13 | Weblog
囀りや娘の病室の窓広く
春昼の病室温し娘を見舞う
地虫出ず吾も下り立たん狭き庭


[好きな句 ]
ひばり野や句帖片手の畦の道/桑本栄太郎
雲雀の声を聞きながらあぜ道に句想を練っている作者の伸びやかなお気持ちががまっすぐに飛び込んできます。空は青空、春風はかぐわしく、良い季節がやってきました。

よく冷える。薄日が差したり曇ったり。昼前、具子は大きな水彩画を巻いて抱えて西宮へ。パソコンの入力切り替えの調子が悪くて中断、2,3時間。
nhk囲碁準決勝、秋山次郎は依田に歯が立たず、こってりやられて投了。解説の結城nhk杯がいろんな変化を繰り返し並べていたが、彼も井山などと同様ここまでに敗退したのだろう。因みに、依田はこれまで20回余出て優勝5回、準優勝6回とやら。やはりスゴイ。
前原外相在日の人kら献金をもらってた責任で辞任。

折しも、nhkスペシアル;太平洋戦争70年 、第4回。なぜ戦争に向かったのか。
だれも責任を取らないリーダーの責任不在--先延ばし政治が北進、南進の陸海群のバランスのような内向き方針の愚かさ。そのようなもたつきの間に米に石油全面禁輸なども決められた。
経済力は当時米の1/80。近衛総理は軍の説得に勇気ある決断を出来ず、総辞職→東条内閣に南方の石油資源を手に入れれば-、等など。しかし多くの仮定の上の見積もりが深く論議されることもなくて、開戦やむなしの空気になっていった由。しかし、開戦決断はまたも12/1に先延ばし――この間にハルノート(即時シナから全面撤兵)をつきつけられた。
。戦略なき外交、決意なき開戦、 先送り政治、 現実無視と組織内/間連絡の悪さ。昔も今も大差ない。70年たっても人間進歩なし。
自分の知識では、開戦後には、無責任なマスコミに踊らされた国民の罪も大きかったかと思う。人間はいずれにせよアホな生き物、間違いを犯すもの。
今の政治もある意味致し方なしかも。