杉の子のひとりごと

私の交友録などを中心に,思いを綴っていきます。

若い時は実戦を

2013年04月20日 | 日記
土曜日の昼のひと時、我が家でのんびり過ごしている
テレビに目をやり、過ぎ去りし日の思い出に浸っている。

男同士の喧嘩の場面が自然に浮んできた、

不意打ちだった、暗がりですれ違ったふたりの男たちが
無言で殴りかかってきた、

黒い影の動きと空気の流れに反応した、
左の頬をシュ-と空気の切れる音、間一髪だった !

身体が先に反応して、右の蹴りが相手の腹部に食い込んだ。
・・・・・

若いから出来た茶番である ?

私の店に、芦原空手の先輩達が後輩をつれてやってきた、
今をときめく正道会館四国本部長二宮師範も仲の良かった
私の後輩Nとよく見えていた、

血気盛んな師範は、目の鋭さが違っていた、さすが師匠芦原
館長譲りの秘蔵っ子だけはあると眺めていた。

武道を志す人には大きく分けて二通りの道場生が居たようだ、
機会が有ると積極的に腕試しをしていた者、逆に稽古は真剣に
するものの気が優しいのか、腕試しに無縁だった者。

けして進める訳ではないが ?
こちらから喧嘩を仕掛けていくのは駄目だが、相手から降り
かかって来る火の粉は堂々と受けて、叩きのばせば良いと私は
助言していた。

元気で実戦に精を出していた者ほど、経験を積むと落ち着いて
そんな場を避けるようになって行った。

若い時は、機会 (喧嘩を仕掛けられた場合) があれば、適当に
やれば良いと思っている。

その実戦の中で、自分の腕の価値、相手との呼吸、間合い !
技術の効果 (どれだけ効くか) 修得する事に為る。

そうして、その武道を (例えば空手) 表に出さず内面に秘める
ようになっていく。

ええ! あの人 そんなに強いの ! まったく知らなかった !
このように評価されるようになる。

一般社会に穏やかに同化していくのである、
空手は一生 喧嘩に使わない、人間としての高みに昇華する。

だから、武道の心得は素晴らしい、人間として深みを得るように
なる。

日本人が誇り得る精神文化である。

昨夜の強風が嘘のように、静かな佇まいの中で時を刻んでいる。・・・。。。

                                         合掌


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