杉の子のひとりごと

私の交友録などを中心に,思いを綴っていきます。

金にまつわる話

2010年08月13日 | 日記
世の中は、好む好まざるに関わらずお金で廻ることも事実。
貧乏性の私といえども、幾ばくかの最低限のお金はいる。

優雅な年金生活者がいる、それだけでは生活できぬ者もいる。
若い頃から、年金を払って来なかったために、無年金者もいる。
世の中、さまざまな事情で物語が展開している。

そこで仕事である。
私事についてのべてみよう・・・
私は、若い頃は頑ななほど自説を曲げないところがあったが ?
年とともに、周囲に同調して相手への感謝の念が増してきた。

見積もりを出してください。
相手側会社及び営業社員から求められる。
相手が、個人の場合は口頭で済む場合と、書類で手続き順序や
準備をお願いしたい事等を併記してお知らせする事もある。

その信頼関係によって、対応を考えている。
ところが、世の中は善人ばかりではない、事あらば、こちらの
落ち度を攻めて、値引き交渉に持ち込もうとする人も居る。

私の場合は、若い頃はイザ知らず現在においては、そのような
トラブルは無い。

同業者から良く聞くのは、仕事を終えてからの金銭にまつわる
トラブルである。
私なりの対処法を伝授している。

近年、このような事例がある。
公表するつもりは無かったのだが、相手へのアドバイスを兼ねて
老婆心としてのべてみる。

ある仕事の依頼が、友を介して有った。
土地の持ち主は、私の旧知の先輩、間に入る友にとっても職場の
先輩だった。
後ほどに隣地の事例(売買)が発生して、先輩の土地は
結果的に高く売れたことを知る、友の努力の賜物である。

仲介する友は、人間的に優れた人である・・・
しかし遠慮なく助言すると、余りに相手へ気配りをし過ぎる。
その結果どうなったか、親しい者ほどに負担が掛かるのである。

相手へ譲歩すると言うことは、我々身近な者にシワ寄せが来ると
云うことになる。
私は、同業者への配慮から公に公表しにくいが・・・
半額の手数料で請け負うことにした。

先輩は、友の営業努力によって高値で財産を処分できた。
友は、商い成立により手数料が入った。
私は、お陰で仕事を貰い、半額とは云え 手数料を頂戴した。
三方万歳であるが、少し振り返ると、私がシワ寄せを受けた事に
なる。

私は、それでも良いと思っている、
金は天下の回り物、友がそれで生計が成り立つのであれば・・・
良いじゃないかと考えている。

ところが、人間は弱いもの・・・
営業に神経を使う友から、再び仕事の相談、依頼が舞い込んで来た、
私の出番はないものの、土地家屋調査士の分野であるため、
親しくしている〇〇先生を紹介した。

それで、一見落着と思っていたら、事情の展開に依って私の出番が
やって来た。
建築を請け負う会社が、工事の見積もりを提出した後に・・・
地元改良区の高額負担金が判明したのである。

友と一緒に仲介する会社社長から、予算の都合でお願いできませんか
と、これまた、通常の1/3の金額が提示された。
調査士を紹介している手前、私は了承した。
その旧知の社長の会社は、建築会社に仕事を回して、うんと儲ける
仕組になっているのを私は知っているが、承諾した、何故か ?
私の深謀遠慮があるのである。

友から再び、仕事の依頼が来た・・・
仕事を回してくれることは、誠にありがたい事である・・・!
しかし今回は、ちょっとクェスチョンを入れておく ???

この仕事は、先ほど紹介した先輩の隣地の土地に関する事なので
ある。
ところが、難問が有って・・・
私が行政に粘り強く相談して、現地へも再三再四出向いて貰って
本筋とは別の建築基準法に抵触する難問だったのであるが、
どうにか、道筋を見つけた許可案件なのである。

土地の売買契約に至る諸問題が解決して、これからと為った。
私は、過去に幾度か騙されて(特に不動産関連に)痛い目に(代金)
有ってきたため、着手金を頂くことにしている。
今回は、特に難しい案件のためと、此処までに至る役所への相談、
調査に多大の時間を割いてきた関係で、期待していた。

ところが友が言う !
着手金なしで、仕事が終わってから一括払いにして貰えまいか。
私は、さすがに声が出なかった・・・?

呑気な私もどうにか気が付いた・・・?
仕事を回して貰って喜んでいたが・・・?
お前さん(自分)は、便利屋かと気が付いたのである。
さすがの私も考えた、断わることにしよう・・・?

素直に引き受けて、難しい案件でも、自慢を言わず ?
手数料を減らされることはあっても、余分に貰うことはしない私を
友が組みし易いと考えたなら、この仕事は断わろうと考えるように
為ったのである。

やって見れば良い、他の者に出来るならやらして貰おうじゃないか。

許可に漕ぎ着ける迄、どれほどの時間と苦労が掛かるか・・・?
味わってもらうのも良いかと考えたのである。

今回、私がそのように感じたのは、
これは、私だけの問題ではなくて、これから後に続く同業者及び
他の士業者を擁護するためにも毅然とした姿勢が必要と思うからで
ある。

友との友情の兼ね合いはあるものの、
友へは、ひとつだけ助言しておく。

私は、仕事を請け負ったら、他の士業の先生方へ関連の仕事を依頼
する。
私が必ず心がけることは、代金に関わることはハッキリと先方に伝
えることである。

親しい人ほど、安くしてやってくれと頼んでくる
私は、逆に頼む相手に、まけてやってくれとは言わない。
その仕事の内容が分るだけに無理を言えないのである。
この金額は必要ですよ、出してあげてくださいと伝えるのである。

頭で生きて来た人と、身体を張って生きて来た人間の苦労の違いが
そこに現れる。
友と先輩は、共に金融関係で優雅に生きてきた人種である。

私たちとは、余りに生活のレベルが違いすぎる。
これ以上、他言は無用だろう ・・・。。。

                                合掌


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1 コメント

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Unknown (行政書士 Y)
2010-08-13 21:57:14
経験に裏打ちされた先生のご意見、大変深いものを感じつつ、毎日、拝読しております。
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