Simplex's Memo

鉄道と本の話題を中心に、気の向くまま綴ります。

角館駅(秋田内陸縦貫鉄道)

2006-09-19 05:25:39 | 鉄道(駅)
函館から始まった旅も三日目。
この日は盛岡から田沢湖線に乗ってスタート。
といっても「こまち」ではなく、朝一番の大曲行で。

目的地の角館には6時55分に到着。
JRの駅を出て右手、目指す秋田内陸縦貫鉄道の始発駅が視界に入ってくる。
古い丸ポストが駅舎によく似合う。

日曜日の朝、ということもあって人影もなく静か。
トンボが飛んでいった。

窓口で切符を買う。
今回購入したのは「ホリデーフリーキップ」
全線乗り放題で二千円。
そして、以前紹介したことのある商品を買う。
それは、「使用済乗車券セット」
その名のとおり使用済乗車券がランダムに封筒に入っているという物で、値段は封筒一つにつき100円。


ホームに出ると阿仁合行のディーゼルカーが発車を待っている。
番号はAN-8803。
オレンジ色の車体が眩しく見える。


「秋田内陸線に乗ってみませんか」という看板。
この看板、JR角館駅のホームからも見える。
秋田内陸縦貫鉄道線は元々交流の少ない地域を結んでいることもあって、乗車人員は少ない。
そのためご多分に漏れず赤字続きで常に「廃止」の二文字に怯えながら頑張ってきたと言っても過言ではない。
そうした背景を知った上で、この看板を見ると「こまち」の利用客に向けたPRと見るのが妥当だろう。

廃止を免れるためには利用客と収入を増やす。
前述した「使用済乗車券セット」も収入増の一環だ。
その使用済乗車券セットが入った社名入りの封筒を見る。
「1人でも多く、1回でも多く、ご利用を!」
と書かれている。
そうした所に会社の姿勢が窺われる。

そんなことを思っていると、列車はゆっくりと動き出した。
今まで来たい来たいと思っても叶わなかった路線の旅が、ようやく始まる。

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