今年三月に能登線(穴水・蛸島間61.0km)を廃止した、のと鉄道。
路線を大幅に縮小したこと及び新型車NT200形の投入に伴い、従来使用していたディーゼルカーの今後はどうなるかと思っていた。
車齢などから恐らくそのまま廃車解体と思っていた矢先、ミャンマーへ13両が譲渡されることが決まった旨が9日の北国新聞で報道されていた。
記事の要旨は次のとおり。
・ミャンマーへ送られるのは1987年と1991年に導入されたディーゼルエンジン付き一般車両(NT100形 定員104人48席)。12日未明に6両、11月に残る7両を穴水から名古屋港へレール輸送する。
・名古屋の貿易会社から打診があり、一両二十万円で売却が決まった。
・のと鉄道では「一両当たり約60万円かかる解体費用も節減され、再利用されるならと引き渡しを決めた」と説明している。
・のと鉄道は今年春に新車(NT200形)を導入したが、今年10月にも3両を更新する。
・旧車両28両のうち、既に解体された8両、能登中島駅で展示中のパノラマカー2両(NT800形)、現役及び部品取り用の車両5両を除いた13両が引き渡し対象車となる。
・ミャンマーでは首都環状線用として利用される予定だが、現地はメーターゲージであるため、ゲージを0.67m縮めることになっている。
という訳で、のと鉄道のディーゼルカーは異国の地に活躍の場を見いだしたことになる。
一時は26両を数え、私鉄気動車の最大世帯となっていたNT100形も日本に残るは5両のみとなる。
実際にミャンマーへ渡るのは能登線廃止に伴って除籍されたNT101~103、112、121~126、130、131、133の13両となるのだろう。
なお、現時点で車籍を有しているのはNT105、106、109、127、132の5両。
そして、もう一つ注目すべきは、「穴水から名古屋港までは貨車として機関車に引かれて走行し、貨物船に搭載される」というくだり。
甲種輸送で名古屋港まで輸送されることになるが、これについては「CYBERとれいん」の「News&Topics」に甲種輸送予定が追加されていた。
詳細は「CYBERとれいん」を参照して欲しいが、甲種輸送の概略を見ると七尾を9月12日3:48に出発し、東金沢に5:16に到着。
ここで日中を過ごした後、東金沢を18:04に出発、笠寺に到着するのは翌日の5:06。このように夜間を走るダイヤとなっている。
これが夏場だと何とか名古屋付近でも撮れる、と思わなくもないが、この時期では撮影は難しい。
恐らく11月に予定される二回目の甲種輸送も今回のダイヤを使用するのだろう。
甲種輸送の記事を見ていると、新聞記事の内容とニュアンスが違うことに気づく。
受主の欄が空白になっているが、これについて「在名古屋の複数企業が支援を目的としてミャンマーへ寄贈するものです。受主欄が空白であるのは,複数の会社が関係しているため」とある。
これから推測するに、一両二十万円で購入したのは「在名古屋の複数企業」であり、ミャンマー国鉄が買った訳ではない。
正確には「在名古屋の複数企業がのと鉄道からディーゼルカー13両を一両二十万円で購入し、ミャンマーへ寄贈する」となるのではないか。
結論としては、のと鉄道のディーゼルカー13両がミャンマーへ渡る事は間違いない。しかし、新聞にはもう少し正確な報道を望みたい。
最後に、名鉄のキハ20・30、伊勢鉄道のイセⅠ形、そして今回のNT100形と、東海・北陸地区で活躍していたレールバス・ディーゼルカーがこの数年間にこぞってミャンマーへ渡っていった。
現地は鉄道車両の撮影が規制される等、鉄道趣味にとっては制約の多い場所だが、少しでも長く活躍してくれることを願う。
路線を大幅に縮小したこと及び新型車NT200形の投入に伴い、従来使用していたディーゼルカーの今後はどうなるかと思っていた。
車齢などから恐らくそのまま廃車解体と思っていた矢先、ミャンマーへ13両が譲渡されることが決まった旨が9日の北国新聞で報道されていた。
記事の要旨は次のとおり。
・ミャンマーへ送られるのは1987年と1991年に導入されたディーゼルエンジン付き一般車両(NT100形 定員104人48席)。12日未明に6両、11月に残る7両を穴水から名古屋港へレール輸送する。
・名古屋の貿易会社から打診があり、一両二十万円で売却が決まった。
・のと鉄道では「一両当たり約60万円かかる解体費用も節減され、再利用されるならと引き渡しを決めた」と説明している。
・のと鉄道は今年春に新車(NT200形)を導入したが、今年10月にも3両を更新する。
・旧車両28両のうち、既に解体された8両、能登中島駅で展示中のパノラマカー2両(NT800形)、現役及び部品取り用の車両5両を除いた13両が引き渡し対象車となる。
・ミャンマーでは首都環状線用として利用される予定だが、現地はメーターゲージであるため、ゲージを0.67m縮めることになっている。
という訳で、のと鉄道のディーゼルカーは異国の地に活躍の場を見いだしたことになる。
一時は26両を数え、私鉄気動車の最大世帯となっていたNT100形も日本に残るは5両のみとなる。
実際にミャンマーへ渡るのは能登線廃止に伴って除籍されたNT101~103、112、121~126、130、131、133の13両となるのだろう。
なお、現時点で車籍を有しているのはNT105、106、109、127、132の5両。
そして、もう一つ注目すべきは、「穴水から名古屋港までは貨車として機関車に引かれて走行し、貨物船に搭載される」というくだり。
甲種輸送で名古屋港まで輸送されることになるが、これについては「CYBERとれいん」の「News&Topics」に甲種輸送予定が追加されていた。
詳細は「CYBERとれいん」を参照して欲しいが、甲種輸送の概略を見ると七尾を9月12日3:48に出発し、東金沢に5:16に到着。
ここで日中を過ごした後、東金沢を18:04に出発、笠寺に到着するのは翌日の5:06。このように夜間を走るダイヤとなっている。
これが夏場だと何とか名古屋付近でも撮れる、と思わなくもないが、この時期では撮影は難しい。
恐らく11月に予定される二回目の甲種輸送も今回のダイヤを使用するのだろう。
甲種輸送の記事を見ていると、新聞記事の内容とニュアンスが違うことに気づく。
受主の欄が空白になっているが、これについて「在名古屋の複数企業が支援を目的としてミャンマーへ寄贈するものです。受主欄が空白であるのは,複数の会社が関係しているため」とある。
これから推測するに、一両二十万円で購入したのは「在名古屋の複数企業」であり、ミャンマー国鉄が買った訳ではない。
正確には「在名古屋の複数企業がのと鉄道からディーゼルカー13両を一両二十万円で購入し、ミャンマーへ寄贈する」となるのではないか。
結論としては、のと鉄道のディーゼルカー13両がミャンマーへ渡る事は間違いない。しかし、新聞にはもう少し正確な報道を望みたい。
最後に、名鉄のキハ20・30、伊勢鉄道のイセⅠ形、そして今回のNT100形と、東海・北陸地区で活躍していたレールバス・ディーゼルカーがこの数年間にこぞってミャンマーへ渡っていった。
現地は鉄道車両の撮影が規制される等、鉄道趣味にとっては制約の多い場所だが、少しでも長く活躍してくれることを願う。
今回、記事にあるように、のと鉄道の余剰ディーゼルカーがミャンマーに渡ることになりました。
お尋ねのあったエアコンの有無ですが、今回のNT100形はエアコン付きです。
これは元名鉄車、元伊勢鉄道車も共通です。
そういった意味では現地でとても喜ばれるかと思います。
それにしても、中古バスが東南アジアに渡るケースは結構見聞しますが、最近の中古鉄道車両の東南アジアへの輸出の増え方には驚かされるものがあります。