Simplex's Memo

鉄道と本の話題を中心に、気の向くまま綴ります。

JR北海道・DMV試験運行計画の概要。

2007-01-17 07:29:30 | 鉄道(JR)
来年4月から釧網線浜小清水・藻琴間での試験運行が決まっているDMV
その続報的な記事が16日のNIKKEI.NETに掲載されていた。
また、JR北海道からもニュースリリース(pdf)が発表された。
・・・というより、ニュースリリースを元に記事が作成されたと思うので、JR北海道のニュースリリースから気になる所を見てみる。

○運行予定日
4月14日から6月までの土日祝日を中心に運行、7月以降は別途検討。
○運行区間
釧網線浜小清水~藻琴(前回から変更なし)
道路走行区間 
6月までは線路と並行する国道を通行。7月以降は周辺観光地を周遊するルートを検討。
なお、往路は鉄道、復路は道路走行を予定。
○運行ダイヤ
1日3往復
浜小清水9:19頃、12:03頃、14:53頃発。所要時間は約1時間
○運行車両
DMV1両、2両中1両を使用
○運行定員等
旅客定員12名、ほかガイド1名。
鉄道区間はJR北海道の団体臨時列車、道路区間は網走バスの貸切バスとして運行。
つまり、鉄道区間はJR北海道の運転手、道路区間は網走バスの運転手が交替して一運行を担当する。

・・・等々、ニュースリリースの内容からDMVの運行について触れてきた内容が煮詰まってきたという印象を受ける。
そして、ダイヤグラムを見ていると釧網線を走行する列車については、「DMV1~3号」と列車名が付与されているのも興味深い。
「みどりの窓口」での指定券の販売に含みを持たせたのかなと思えるが、最初は「団体」での利用が前提となる関係上、1団体で1運行を賄う形になる。
ただし、ゴールデンウィーク前後は個人利用中心にシフトするため、試乗するなら、この時がお薦め・・・ということになろうか。
ただし、「みどりの窓口」では販売されず、JR北海道ホームページ上での「DMV案内・予約デスク」が窓口となることに注意しておく必要がある。
定員の少なさ、特殊な切符の購入方法がネックになるが、一度乗車してみたいものだと思う。

それからDMVつながりでもう一つ。
以前からDMV導入に積極的な富士市で遂にデモ走行が行われたという記事が15日のasahi.comに掲載されていた。
デモ走行は14日と21日に開催されているが、利用者の反応は上々だったようでまずは喜ばしい限り。
ただ、14日のデモ走行は行こうと思えば行けたのだが都合で行けなかったのは痛恨の極み。
本州でDMVを見る唯一の機会かと思うと残念でならない。
デモ走行は道路区間3.2km、岳南鉄道2.8kmの区間で実施されている。

当初、北海道の過疎路線を想定し、「線路を残す」という発想の下て開発されたDMV。
富士市でのデモ走行に関する記事を読むと、記事にもあるように市街地での可能性もかいま見せてくれたような気がする。

もっとも、これについては富士市特有の有休線路を活用してこれをバイパスとして活用できる環境があったからこそ成立しうる発想だと思う。
とはあれ、このデモ走行、そして4月からの試験運行の結果が今後の制度上の議論にどう反映されるかが大変気になるし、ようやく実績作りの段階まで持ちこめたかと思うと感慨深いものがある。

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