Simplex's Memo

鉄道と本の話題を中心に、気の向くまま綴ります。

鳥取駅で稀少車と出会う。

2008-01-30 07:30:49 | 鉄道(JR)
2番線に入線した、キハ47と謎の角張ったディーゼルカーの二両編成。
キハ47の方はともかく、角張ったディーゼルカーの方が気になる。

角張ったディーゼルカーの正体は、正面を見ていともあっさり解けた。
キハ33。
JR西日本が50系客車を二両だけ改造して登場させたディーゼルカーだ。

以前見かけた時は境線にいた。
というより同線で活躍している時の印象しかない。
境線での活躍場所を失ったと聞いて、何処へ行ったのかと思っていたら山陰本線でキハ47に混じって運用されているようだ。
新たにまとう首都圏色も違和感がない。
むしろ、登場時からこの塗装を纏っていたと言われても違和感がないくらいだ。
ちなみに、鳥取16時22分発の浜坂行きの運用にはキハ33 1001が運用に入っていた。

それから約一時間。
空が暗くなり、紺色に変わろうかという頃。
もう一両のキハ33が鳥取駅に到着した。
折り返し鳥取17時18分発の542Dに入る。

雨は次第に小降りになってきたとはいえ、降り続けている。
折り返しを待つキハ33 1002。
その様子をじっと眺めている自分がいた。
まさか、鳥取で見ることになるとは思いもしなかった。
それも二両続けて。

普通列車の電車化・ディーゼルカー化で働き場所を失い、余剰となった50系客車の使い道については、色々な活用法が考えられた。
その中に、ディーゼルカーに改造して新造車より安く動力車を調達しようという動きがあった。
その流れの中で生まれたキハ33。
しかし、二両だけの改造で後が続かなかった所を見るとコストパフォーマンスの面で評価されなかったのだろうと想像してみる。
もし、キハ33が大量に登場していたら・・・と思うと興味深いものがある。
山陰路のキハ58・28の淘汰は早まっていた可能性だってあるのだから。

今、こうして雨に打たれているキハ33を眺めているとそうした想像もわき上がってくる。
しかし、現実はキハ47のグループと共通運用で浜坂折り返し列車に使用されている状況。
それでも、形は変えても線路の上を走り続けていられるだけ、短命に終わった同僚に比べれば幸運だろう。

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