卒業式後,いくつか出張や講演があったけど,
比較的,ゆっくり過ごすことができました.
その間,仕事はほどほどに,というか書きものはせず,
少し校正程度の文章書きをして,
Pain Rehabilitation(松原貴子,沖田実,森岡周;三輪書店,5月出版)の担当章を仕上げました.
このメンツとは15年の付き合いになるが,松原氏の序章では,当時を振り返り,つまり20代半ばを振り返り,そのときのエピソードがかかれてある.
「強すぎるほどの個性をもち合わせた3人」とは,まったくもって共感し,
毒をはく3人,そしてどこにも属さない?3人が今は中堅としてある程度適応しているのを観察すると,年をそれなりに重ねてきたものだと思う次第です.
「この業界に爆弾を!」と毒をはいていたM氏が今はガイドラインを策定するという仕事をしていると時代は変わってきたのだと,ある意味,尊重できます.
一方で,臨床の現場との解離は否めません.
それを払しょくするように講習会が多く開催されていますが,
逆に不安感を露呈しているようにも思えます.
臨床力とは自分自身の精神に宿る.
講習会よりも目の前の患者さんの現象が学ぶ材料であることを忘れてもらいたくはない.
ある意味,切迫感を持ち,ある意味,楽観をもつ.
そのせめぎ合いで臨床をしていくしかない.
さて,大学の授業はまだですが,
本日より,岡山での講義がスタートです.
右も左もわからない,1年生の最初の講義はいつまでたっても,
いやなものです.
教員も17年になりますがその気持ちは今なお続きます.
成長しているようで,成長していない.
だからこそ,「生きる」意味があるのではないかと,思う次第です.
脳を学ぶ(4)も始動していかねばなりませんし,
私自身が待望の「リハビリテーションのための~」シリーズも準備しないといけません.
その前に,大学の授業です・・・
看護医療学科の講義も3年目,教育学部の講義も5年目,今だに他学部の授業はこれまたつかれる・・・
と,教員の4月病にかかりつつ,プロ精神のもと,やりながら調整し,今年ならではの手ごたえを感じるよう,進んでいきたいと思っています.
ここでも,自分自身に対して,
「嬉しいことは手ごたえ」「悲しいことは口ごたえ」を心におきながら.