森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

日記:ジキルとハイド的生活

2011年02月09日 08時31分30秒 | 日記
<毎日あわただしく過ぎている2月です.
それも大学院修士論文の学位審査がほぼ毎日で,
そのスケジュールによって目まぐるしい毎日を過ごしています.

その前には医学書院に伺い,
標準理学療法学「運動療法学各論」の別冊化について話し合いました.
神経系の立場から,どのような情報がセラピストには必要で,
そして,何を教え,学ばないといけないのかについて話しました.
ニュートラルな立場から意見を申しますが,
それはただ平坦に意見を述べるのではなく,
何が大事で何が不必要なのかという点で.
疾患別で勉強しても本質が見えない,そして治療主義で理論を武装しても盲目になる.
人とは何か,人の行為とは何か,そして,障害とは何か.そういう視点が神経系には必要で,それを教えているにもかかわらず,教科書となればお決まりのパターン.
いかに,楽な方で文章を書いてきたかがわかります.
自分を含めて.

若手に切り替えて,時代を切り開きたいと思います.
その旗手になれればと思っています.


箇条書き表現や,どこの教科書から盗んできたの?という教科書にしたくないと思っています.
学生がただ単に記憶するというものでなく,読解するというように.
国家試験を通すことばかり,あるいは,教員が1つの教科書からしか資料づくりしていない,という視点にメスを入れればと思っています.

このように強いことを述べている自分にはたしてそれができるか荷が重いと同時に,
スケジュールが破たんしている自分にできるか不安です.


帰りの新幹線では,平泉成さんと,雨上がり決死隊の蛍原さんとグリーン車が一緒でした...



さて,今週は月曜より,院生の学位審査.
月曜日は,高木君,若田君が,NIRS研究を公表し,口頭試問を受けました.
火曜日は,佐藤君,脇田君が運動イメージ研究,末吉さんが事象関連電位研究,
清水君がNIRS研究を発表しました.

どれも2年間の成果がちりばめられた内容でした.
可及的速やかに体裁を整え,論文を提出してください.
それと同時にさらに整理し,投稿準備をしてください.

今日は,大槻君,上原君,河石君が公表します.

その間私はPAINの執筆原稿の最終章を送り,
試験を監督し,採点し,

月曜は学位審査の後,20時よりスタジオに入り,
ボーカルを熱唱.
まさに,ジキルとハイド的な毎日です.
「私とはなんなのか」
そんな脳科学の本質を自分で体感しています.

今週末の資料はまだ完成しておらず,
その前には大学院の後期入試です.
来季からはこの講習会は研究室のメンバーに任せたい.
さまざまな会の役職も仕事上難しいかなと,
現実の仕事量を勘案すれば,それを感じます.
40歳目前,仕事を整理していこうと思っています.
自分らしくその後の10年を生きるために.

しかし,毎日毎日,あわただしい.

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日記:充実の日々

2011年02月04日 08時38分16秒 | 日記
すっかりブログがご無沙汰になりつつあります.
その間,ブログのアクセス数が1500台をきるようになってきました.
更新というのは日記であっても情報となり,
それは顧客になります.
つねに情報を発信し続けていくというのも,
仕事をする上で重要です.
ブログはその伏線になりますが,
本や論文はまさにアルバムになるのでしょう.

さて,先週末は岡山で講義を終え,
そのまま山口に.
山口県理学療法士会で
「よりよい学習を生み出すために」という御題で,
講演をしてきました.
教育に関する講演は以前は多かったのですが,
最近はめっきり少なくなりました.
教育とは科学的に解明できない問題があり,
解釈能力に大きく委ねられます.
教育は人間が人間を教え育むもの.
教師がデジタル脳で対応すれば,
学生もデジタル脳の思考しかできない.
からだを介したアナログ脳の活性化に回帰するような
プログラムが必要です.
現代のデジタル社会だからこそ.
と思いつつ,このまま進化すれば,
人間はどのような形になっているか,楽しみでもあります.

山口県士会の皆様には,
わざわざCDをいただき,
特製の.
1曲目はラモーンズのロックンロールレディオでした!
何よりもうれしいものです.音楽CDをもらうのは.
感謝いたします.

今週はほぼ山籠り状態で,
Painの執筆がほとんど完了しました.
来週頭で推敲します.
また,学位審査が始まり,
修士論文の審査に入り,
みなさんの集大成の論文を読ませていただいています.

あとは学内は試験期間になり,
試験作成をするといったいつもと変わらない部分も.

さて,今日は編集会議で今から医学書院に向かいます.