森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

第4回痛みの理学療法学研究会 特別講演

2011年02月23日 14時30分51秒 | インフォメーション
第4回 痛みの理学療法学研究会 大会

開催日時:平成23年2月26日(土)、27日(日)
開催場所:名古屋大学医学部保健学科・東館大講義室
プログラム
 大会1日目
 16:10  特別講演1 痛みと脳神経科学
       森岡 周(畿央大学 健康科学部 理学療法学科)
  

日記:方向性

2011年02月23日 10時28分59秒 | 日記
月曜日に「脳を学ぶ(3)~音楽家との対談~」のあとがきも含め,すべての原稿を終了させました.
残るは図のゲラ校正になります.
5月,6月の学会には間に合わせることができると思います.
2005年リハビリテーションのための脳・神経科学入門
2006年リハビリテーションのための認知神経科学入門
2007年脳を学ぶ~ひとがわかる生物学~
2008年身体運動学~知覚・認知からのメッセージ
2009年理学療法MOOK脳科学と理学療法
2010年脳を学ぶ(2)~写真家古谷千佳子さんとの対談~
と毎年,代表的な作品を作ってきましたが,2011年も世におくることができそうです.

はじめて,あとがきで「~に捧げます」と記しました.
今まではそのような気持にはまったくならず,そしてなんだか照れくさいし,本当か?と思ってたのですが,
今回は,素直に,率直に記すことができました.

脳を学ぶ(3)は,一人で私を育ててくれ,60歳で天国にいった母親に捧げます.
音楽との出会いは,母一人子一人の生活から生まれたのかもしれません.
私の脳を履歴の大半を音楽が占めました.

音楽のない世界に生物学的なヒトは存在しても,社会学的な人間は存在しないのかもしれません.
豊かさをプレゼントしてくれた音楽,そしてそれを発明し,開発し,伝承してきた音楽家に敬意を表します.
「こころ豊かな人間」として生き続ける,それこそが,リハビリテーションが目指す究極の目標です.

脳を学ぶ(3)では,それを実感してもらいたいと思います.

音楽家はリスナーがいるから存在しています.
誰かに求められる,それこそが,人間を豊かにするものです.

生きる意味とは,「求め求められる」ということです.

現代社会が間違った方向に行っているかもしれません.

人との関係性から感情が生まれ,心が生まれる.

そんなことをもっと教え育まないといけません.
新しい試みとして,プロジェクトを立ち上げ,地域に貢献していきたいと考えています.


さてさて,同時に「Pain Rehabilitation」という本もいよいよ佳境です.
これは沖田実氏,松原貴子氏と3名での共著です.
編集ではなく,我々3名で書き下ろしたものです.
学術的にも評価される作品になりつつあります.

あとは3名で細部を検討し,
これも5月の学会に間に合わすことができればと思います.

痛みのリハビリテーションこそ,人間を知る手続きかもしれません.
色んな古臭い考えたかたを一掃します.


今年は2~3作品にとりかかる予定です.

さらに,ミドリ本,アオ本と続いた「~入門」の続刊にそろそろとりかかろうと思います.
これをフィニッシュされれば,ある程度,脳の全貌がわかるような気がします.
そろそろ,私も勉強した成果を示さないといけません.
最近,おろそかになっていますので・・・

再来年あたりに出版できればと・・・
急がねばなりません・・・
年齢とともに,スピードが落ちて無理しようとするので・・・



ここ数日,身体が疲弊しており,ヘルペスやめまいの継続がありますが,
仕事量を調整しながら,少しずつ復活です.
自分の身体が落ちているとき,誰ともコンタクトをとりたくない,とか,会いたくないとか,心も落ちます.
ここしばらくはメールを送るのもしんどい状態でしたが,なんとか,自己再生により,
元気さを取り戻してきました.
1月3日より1日たりとも休んでいませんでしたが,
昨日AM日光を浴びながら,寝ることができました.
人間にとって太陽のありがたさを知るきっかけになったのです.
心地よさを感じるということは,なんて贅沢なことなんだと.


身体のサインを見誤ると,動けなくなります.
それは自分のメタ認知能力でもあるので,自己管理,自己調整がいかに大切か,
自身の体験で気づけています.

人間とは本当に面白いものです.


さて,実習訪問に向かいます.
よく驚かれます.
「先生もいかれるのですね~」と.

畿央大学は助手だろうが教授だろうが均等です.
教授は仕事が多くて当然です.
助手はその分,自分の研究の時間にさき,そして国際的な論文を仕上げるのです.
そういう別のプレッシャーを感じ,学生のトラブルなんかで,自分の心を折る必要はないのです.
自分を高め,最終的には社会貢献する.
それが大学教員の仕事なんですから.
小さくまとまらず,大きく進む.
若いとはよいものだと,最近思う自分は老けていると思い,
もう一度,前に進む意欲をわきたてようと思います.
27歳のときに,フランスに留学したときのように!