森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

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2012年11月08日 19時03分54秒 | 日記
今日の人間発達学の講義.共同注意から心の理論,誤信念へ.自己と他者の心の違いに気づくための幼児教育におけるしつけの重要性を話しました.甘やかされずに躾られることは,信念の違いに気づき他者を尊重する心を生み出すとともに我慢と言う高次機能を育てるのです.報酬だけ与えればいいのではありません.

何に対してほめるか,すでに学習心理学などでは明らかになっています.神経科学はしょせん焼き直しにすぎません.もっと大事なものは,先祖から子孫へ,親から子に,先生から生徒に経験的に受け渡されています.その代々受け渡された人間としての「良いもの」が引き継がれている現象こそがとても重要な科学的態度を生み出すのです.「態度」なのです.



来週は自閉症を中心とした発達障害に入ります.事例を検討し,現象をとらえ,認知的に解釈し,そして神経科学レベルでも解説を加えられるレベルを目指します.そして,社会として何が必要かを考えてもらいます.


講義の後は3年生ゼミをしました~赤口君が運動主体感における感覚の食い違いに関して,片桐君が運動学習における外部注意の気づきの影響に関して,取り上げました.前者にはラテラリティと道具の有無,後者には運動学習の時期と受動的注意の観点を含んで,研究計画を考えることを勧めました.

そして今はUSN研究をPubMedで検索をかけ,久しぶりに気持ちが悪くなるほど情報を仕入れています.論文をず~とみると気持ちが悪くなります.論文は英語は特に読むのでなく,見るようにしています.

あ,4年生の卒論すべて完了です.校閲し,みんなに渡しました.みなさん修正がほとんどなく良くかけていました.少し見直せば全部投稿できるレベルです.国際雑誌もいけますよ.


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