森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

日記:変化を楽しむ人生

2011年06月09日 07時43分52秒 | 日記
日曜日は身体運動学セミない―の講演でしたが,
最近の講演続きと,前回の宮崎学会の燃え尽き症候群の関係で,
話しながらも,体調が悪いな,キレが悪いなというのを認知しながら,
の講演でした.
常にフィードバックに意識がとられると,
時間的予測に影響し,
先の身体知覚で時間を大幅にとってしまい,
今の私の旬であるnew M1の話を終え,
結局は小脳を中心とした上肢の誤差学習モデルを提案できずにおわってしまいました.
また,私の講演は難しいで定評ですが,
今回はそれが輪をかけたかもしれません.
もっと丁寧に平易にを常に心掛けないといけません.
科学者に向けて話しているのではないのだから..

16時から埼玉の浦和のノスタルジックな商店街で懇親会をはじめ,
17時半には帰らせていただきました.
酒を飲み,店をでると,まだ昼間.
なんか,とても不思議な感覚です.
記憶とはすごいものです.
高知のときはなんかよくあったような.
昼間から酒を飲んでいたときも多しだったので.

19時前の東京発の新幹線に乗り,奈良には23時すぎ.
疲労がピークになっており,
先のブログにもあったように,
翌日しごとに向かいましたが,
真っすぐ歩けないほど疲労が蓄積していたので,
その日は早退し,次の日も昼まで休み,
仕事に出ました.
実質1日の休みをもらったわけです.

看護学科の授業では,いよいよ,共感とは何か?
に入りました.
これまでは一貫して人間の感情について脳科学的,心理学的に話していましたが,
高次機能を含めたねたみや尊厳の感情を終え,
いよいよ,共感に,
まずはバロンーコーエンらが提唱している心を読むための4つのシステムからスタートしました.
人間が人間に共感するのは,
身体性そのもの,
身体なくして共感なし.
いや,身体というか,動きです.
鉛筆が2本,目の前にあり,
突然,その鉛筆が戦いをする.
それをみた我々は人の身体に置き換え,
その動きから,喧嘩をしているという行動を読み取る.
人間にとって運動がいかに大切かがわかります.
動きとこころ,まさに一体.
いまだにこの論議は続いています.

看護の授業を終え,様々な書類を書き,
印鑑を押し,
そして,1日遅れていた,佐賀の講演資料を送りました.
今度の佐賀は基礎をということですので,
講演ははじめてですが,
以下のことについて話します.
脳の進化,脳の発生,脳の発達,ニューロン,グリア,シナプス,
そして辺縁系,基底核,小脳,頭頂葉,前頭葉の構造と機能について.
基本的なことが90%ぐらいになります.
脳幹,側頭葉,後頭葉は時間の関係で難しいです.


19時40分より院生の研究計画発表.
大松さんが情動の神経メカニズム,幸田君がtiltingによる座位姿勢アライメントの変化に関する内容を報告してもらいました.

22時頃の終え,私は私の執筆を始めるのでありました.
昨日はそれが中心的でしたが,発達系理学療法学の演習に関して,
学生といろんな話を研究室でして,
学術振興会議で海外出張研究助成,共同研究助成などの検討し,
いろんな意見を言いました.
やはり研究は謙虚であるべきだし,
1年できちっと成果をあげていくことがつくづく大切だと思いました.
ともしれば,ずるずるいってしまう研究,それを実にスマートに終了させる,
そんなことが大切だと思ったのです.
研究と報告事業を混同している者もいるが,
これは教育していかなければなりません.

自分の立ち位置と役割を認識する必要がありますね.
それが変化していく人生というのが,生きている醍醐味でしょう.

変化が楽しさを供給してくれる.


しかし~ヘビーだ..身体に重さを感じる数日間.



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