森岡 周のブログ

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報酬を先延ばしにする脳

2013年12月25日 09時28分24秒 | 脳講座
受験生には年末も年始もないようです。31日も1日も変わらず勉強のようです。センター試験まであと少し。そして受験生と言えば国家試験を受ける者も受験生です。あと60日のようですね。カウントダウンに入ってきました。

受験もある意味我慢する脳です。報酬を先延ばしにして目標を設定する。そして日々淡々と感情に大きく左右をされず、そして目先の報酬を抑制し、自分を律しながら行動に起こす。この人間らしい報酬予測・価値の操作、そして行動抑制の繰り返しです。例えば、成人の場合は予期された報酬が与えられなかった場合、成功による報酬を達成するためのアップデートが行われます。ネガティブを報酬に変える脳内システムです。模試の点数が悪いのがどうした。。焦らず計画的に。。ACCとDLPFCを上手に働かせてください。

それを単純に言えば、「勉強するのみ」になります。。。学生は何者でもない。だから勉強するのみです。勉強するための時間を与えられたのが学生なわけだから。成績が上がらないものは、単純に本気で望んだ勉強時間が少ないわけです。「本気で望んだ」という修飾語を付け加えておきます。座っている時間を示しているのではありません。

あなた、、、目先のマシュマロに反応してしまう子供ではないですか?勉強ができない者は賢くない者ではない。むしろ、この目先の情動的出来事に反応してしまう、自己の制御に弱い人間なのです。それは鍛えれば克服できます。自己の抑制経験はかけがえのない脳内記憶になっていきます。

http://www.frontiersin.org/Educational_Psychology/10.3389/fpsyg.2013.00098/abstract

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