森岡 周のブログ

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毎年くる母親の命日から想う

2014年08月28日 17時20分10秒 | 脳講座


母親の命日から1時間が経過しました。毎年、この日は自分にとって特別な日です。今年、七回忌をむかえることになりました。8年前、58歳で仕事中、東京で倒れ、脳卒中になり、そして6年前、60歳で人生の終焉となった母親。

この6年間で私自身、脳卒中リハビリテーションに対する意識が大きく変わりました。治療側でなく家族としての意識が大いにそれに影響しています。だから両側からの視点(幸せとは何か?)になり、常に迷いが生じるのです。

さて、北海道美瑛から熊本へ。熊本では国中氏をはじめHOKORU、ラシクアーレの仲間と研究のうちあわせをしていました。今度の第1回社会神経科学とリハビリテーション研究会にも2演題出してもらえることになりました。

美瑛ではドラマ「優しい時間」の舞台となった喫茶「森の時計」に。ここでドラマでの大竹しのぶさんの演技を回想しながら、そして平原綾香さんの「明日」を聴きながら、女手一つで私を育てた母親を回想していました(年甲斐もなくいつも目頭が熱くなるのです)。

中高と道を外れかけ、攻撃的極まりなかった、この私。時間が経ち、親孝行できなかった母親の死と向き合えるようになった、この私の中には、やっと「優しい時間」が流れ始めています。母親が亡くなった年を考えると、今このときを精一杯生きようと思うのです。そして、仲間に支えられ、何者でもなく何事もでなく、この淡々とした毎日毎日がとても幸せに感じられるのです。

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