天空の土木作業

鉄道模型レイアウトの制作記録

メトロはこねから相鉄→大宮

2014-07-23 | 日記
北千住には常磐線の特急は停車しないものの、東武特急は全て停車します。そしてもう一つ停車する特急があります。千代田線に乗り入れてくる、小田急のロマンスカーです。
この日の予定は、足立区で午前中デスクワークをし、その後時間指定なしで町田で一件の打ち合わせ、そして夜から再び足立区で会食というものでした。曜日の都合もよく、土日の昼間に走る下りロマンスカーに乗って町田を目指すことにしました。

千代田線に乗り入れる特急は、北千住発着が平日2本、休日3本あり、そのほかに大手町発着の下りが平日に2本あります。箱根湯本への観光アクセスのスジと、ホームライナー的な役割のスジがきっちりと分かれているように思います。
今回、私が乗車するのは北千住14:43発、箱根湯元16:54着の「メトロ箱根23号」です。これですと宿に着く頃はちょうど夕食の時間帯ですが、有効時間帯からは外れているような気がします。どうでしょうか。

ホームには発車10分前くらいに降りました。各所に特急券券売機の案内があり、直ぐに発券機を見つけることができましたが、1箇所しかなく、それも1台で、私の前に4人並んでいたので入線までに購入できるかヒヤヒヤしました。
他の人はどこまで行くのかと後ろから見ていましたら、なんと4人とも「町田」までの特急券を購入していました。



2008年3月に運用を開始した地下鉄直通ロマンスカーですが、それに合わせて新造されたMSEこと60000系は「Multi」の名のとおり、地下鉄線は北千住へ新木場へ、JR線は御殿場へ、また、小田急線内でも江ノ島へ唐木田へと多彩な運用を行ってきました。連接台車ではなく、前面展望ももう一つという面から「正調ロマンスカーではない」という意見もあるそうですが、私にはとても魅力的な車両だと思います。ただ、新木場方面への「メトロベイリゾート号」は、現在は運転されていないようです。
14:39発の代々木上原行きが発車して、直ぐに「メトロはこね23号」が入線してきました。構内放送が慌ただしく行われ、43分に発車。時刻表を見ると、1分後の44分に代々木上原行きがありますので、5分間の合間を縫っての運行です。



切符は10号車を指定されました。私は写真を撮って1号車から乗車し、一番うしろまで車内を歩きます。
カウンターでは車内販売の準備がされていました。2箇所に2名ずつ、4名体制です。メトロの車掌は3名見られました。
北千住からの乗客は、各号車にまばらですが、それでも50名は乗っていたかと思います。いかにも箱根方面へ旅行されると思われる老夫婦が2組いらっしゃいましたが、後は買い物帰りかお出かけの帰りのファミリー層、または単独の方でした。
「メトロはこね」に時間を合わせたのか、それともたまたまいい時間にこの列車があったのかはわかりませんが、券売機に並んでいた方が皆さん町田までの切符を購入していたのを見ると、突発的な利用も多いのかと思います。



車内はシックな感じでありながら、デッキはウッドブラウンの木目が鮮やかで、さわやかな印象を受けます。
中間運転台の通り抜け箇所は黒と赤のコントラストが美しい近代的なデザインで、機械的な感じを受けさせない凝った作りだと思います。
シートはとても固めで、包み込まれるようなリラックス感はありませんが、日頃ラッシュ時間帯に通る駅を通過していく様を見ながらリクライニングシートに座って見ているというのは、不思議な感じがして心地いいものです。
車内販売からコーヒーを買いました。テーブルは肘掛収納の小振りなタイプのみです。お弁当を広げるには小さいかと思います。
先行列車を追い抜くことなく千代田線内を走破するのですから、さぞ低速運転の連続かと思えば、結構速度は出していました。ただ、停車駅の大手町・霞ヶ関・表参道の各駅では長く停車していたように思います。先行列車に追いついては停車時間を稼ぎ、後ろの列車が来たら発車してまた前に追いつくことの繰り返しのようです。
千代田線内の途中停車駅からは、私が乗る10号車への乗車はありませんでした。



地下鉄線を抜け、代々木上原で乗務員交代の運転停車を行います。2分ほど停車して発車。複々線工事が進む小田急本線へ入っていきます。ここからしばらく、徐行運転の連続でした。経堂を通過するまでずっと低速運転が続いていました。
小田急線最初の停車駅、成城学園前でちらほらと乗車があり、ここからようやくスピードに乗った運転になりました。
私は勝手に、新宿駅救済の目的で代々木上原でもドアが開くと思っていたのですが、その設定はなく、この成城学園前が初めての停車となります。つまり「メトロはこね号」は、北千住や大手町からの乗客のためだけに走っているということです。私は北千住発車時に50名ほどが乗車しているのを「多い」と感じたのは、途中駅からの乗車、特に新宿から流れてくる乗客がいるだろうとの予想からでしたが、これでは「少ない」という印象に変わります。
平日夕方の「メトロホームウェイ」がどれほどの乗車率かわかりませんが、もう少しダイヤを工夫して頂ければ、東武やTX沿線の乗客をうまく取り込めるのではないかと思いました。1時間の乗車で町田に到着です。



打ち合わせを済まし、このまま帰っても時間が余るので、グッと遠回りして帰ることにします。
小田急はほとんど乗ったことがないのですが、5000系や9000系が引退したことぐらいは知っていました。いつも千代田線内にやってくるのは新しい4000系ばかりなので、つまらないなと思っていましたが、こちら本線には当然8000系や1000系・2000系が活躍しているものの、209系のバッタもんみたいな3000系が大増殖していて驚きました。後で調べてみると、もはや半数以上が3000系なのだそうです。

相模大野から江ノ島線に入って大和へ。ここから相模鉄道に乗ることにしました。
川崎に住んでいた時には何度か乗りましたが、長い区間乗車するのは初めてです。ただ、川崎では最寄りのスーパーが「相鉄ローゼン」でしたので、こちらには大変お世話になりました。
二俣川で降りて、何本か車両を観察してみました。



相模鉄道というと「赤」のイメージが強いのですが、現在ではほとんどの車両が南海電車みたいな塗装になっています。
8000系はそれまでの相模鉄道のイメージを大きく変えたと私は勝手に思っていて、デザイン的にも好きな車両です。
この時はE233系一族の車両には会いませんでしたが、相鉄が10000系を導入したのには驚き、とても残念な気分になりました。オリジナリティが薄れていくのは、残念な気持ちがします。



データイムには「特急」が新設され、速達性も高くなった相鉄。ダイヤも明確でわかりやすいものです。
クロスシートの車両があることにも驚きました。全く知りませんでした。
お目当ての車両とすれ違うかなと思って対向車両を見ていきますが、出会えません。西横浜で検車区を見ると・・・いました、7000系です。
子供の頃、鉄道雑誌でこの車両を見ては「関東に御堂筋線の偽物がいる!」と思っていました。大市交30系に似ていたのでそう思っていたのです。7000系を眺めていると、そんな思い出も蘇ってきました。



相鉄は西谷駅から東海道新幹線沿いに路線を延伸し、新横浜を経て東急線に乗り入れる工事を行っていますが、どうも工事が難航しているようで、開業は平成30年にずれ込むようです。開業後はどんなダイヤになるか、楽しみです。

まだ時間に余裕があったので、横浜から湘南新宿ラインに乗りました。遊びに行く人でホームは混雑していたので、グリーン券を買います。しかし、グリーン車にも長い列が出来ていました。
車内に入ると何とか席に座ることができました。発車後も何人かがウロウロしていましたので、満席のようです。
一般車はそれは大変な混雑でした。湘南新宿ライン開業前は、このお客さんが全て東急を利用していたんだなと思うと、東急を気の毒に思います。ここで書類に目を通し、ノートに纏めの書き物をして明日の仕事に備えます。こんなことができるグリーン車は快適です。
迂回乗車ですので、ルートが重複しないよう、赤羽で降りて南浦和から武蔵野線に乗る予定でしたが、書物にのめり込んでしまい、気がつけば浦和を過ぎてしまっていました。予定を変更し、大宮で下車して東武野田線で春日部に行き、北千住へ戻ることにしました。
大宮で改札を出て、ふと電光案内板を見ると「北斗星 札幌」の文字がありました。見ておきたいところですが、これを見ると最短ルートで帰っても遅刻してしまいます。悩みましたが、結局同僚に電話して会食に遅刻する旨を伝え、北斗星を見て帰ることにしました。



再び大宮駅に入ると、売店でおぎのやの釜飯が売っているのを見つけました。この釜飯は美味しいとか美味しくないとかの問題ではなく、思い出の味として機会があるたびに食べたくなるシロモノです。これを買って、列車の発着が少ないホームのベンチで食べながら北斗星を待つことにしました。
弁当を広げていると、次の列車が来るまでに時間があるにも関わらず、何やら慌ただしい雰囲気になります。「リゾートやまどり」が入線してきました。結構な数のマニアが撮影を開始します。私も箸を休め、何枚か写真を撮りました。「富士山やまどり」という案内がありました。どうやら臨時快速として運転されていて、高崎まで行くようです。



再び釜飯を頬張っていると、次は「踊り子色」の185系がやってきました。こちらは回送です。また箸を休めて前まで行って写真を撮ろうとしましたが、直ぐに発車しました。後追いで一枚撮ろうと構えると、後ろは国鉄色風塗装。呆気に取られました。国鉄色風塗装の185系は、なかなか面白いと思います。特にグリーン車。この風貌は貫禄があります。

みたび釜飯を食べていますと、今度は大宮どまりの成田エクスプレスが来ましたが、もう食べることに専念しました。せっかく列車の発着が少ないホームを選んでの釜飯タイムでしたのに、嬉しい誤算でした。

「北斗星」の発車は19時30分。19時27分発の高崎線列車がありますが、まさか3分前には来ないだろうと思い、対向ホームで待ちました。ところが、高崎線の列車発車が少し遅かったのか、北斗星は既に入線してしまい、写真を撮ることはできませんでした。何のために会食を遅刻してまで大宮で時間を潰していたのでしょうか。情けなくなりますが、私が「撮り鉄」全盛期の中学生時代には「かぶり」なんてしょっちゅうありましたから、懐かしい感覚にも浸りました。




北斗星の発車を見送ると、直ぐに今度は「マリン踊り子」がやってきました。SVOを大宮で見る違和感がなんとも言えません。
ようやく帰路に着けるかと思えば、次は中線にエクスプレス色の185系が入ってきました。恐ろしいゴールデンタイムに居合わせた気分です。一枚撮影し、急いで北千住へ戻ることにします。
今度は最短で西日暮里から常磐線に乗ろうと、コンコースを歩いていましたら、またまた電光案内板に目が行き「むさしの号 八王子」の文字が飛び込んできました。
これでひと駅だけ武蔵野線を逆走して、新松戸から常磐線で帰るのもいいかと一瞬で浮気し、発車が迫るホームへ向かいました。



ホームに降りる階段には、大きく「むさしの号」と「しもうさ号」のポスターが掲示してありました。せっかく利便性の高い列車ですから、このように積極的にアピールされるのはとても良いことだと思います。ポスターのデザインもシンプルですがわかりやすく、好印象です。貨物線を走る115系を満喫できるなんてラッキーだなと思ってホームに着くと、そこに停車していたのは武蔵野色の205系でした。もう115系ではないのですね。少々戸惑いながらも、独特の顔付きをした205系に紫色で「むさしの号」と入ったサボを見て楽しみます。この車輌の隣には京浜東北線。まったくもって面白いです。



「むさしの号」、古くは「新幹線リレー号」として中央線沿線から東北方面への利便性向上を目的とした列車として運転され、名称を変更した後も169系や185系など多種多様な編成で運転されてきたことから鉄道誌への露出も多く、気になる存在でした。「こまちリレー号」という名称の時もあったかと思います。休日の行楽列車という意味合いよりは、現在では通勤列車として溶け込んだ感じがあります。それは、きちんと地域に定着したということですから、喜ばしいことです。
大宮駅発車時には、全ての座席は埋まり、立ち客もチラホラいました。貨物線走行を満喫し、北朝霞で乗り換えて、武蔵野線南流山からTXで北千住に向かい、町田からの長い長い寄り道に終止符を打ちました。
結局、大幅に予定時刻を過ぎて北千住に到着。会食には大遅刻しましたが、この経験には代え難いかなと思っています。

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