２月２５日（日）雑誌の死に体

　こういう内容の本が売れていて、雑誌はつまらないといわれている。いや新聞もテレビのニュースもつまらなくなった。本当にそう思う。３０年前に横浜事件の言論弾圧をならって、しかし戦後はそんな馬鹿な時代にはならないだろうと思っていたのだが、そういう時代になってきた。
　芸能はジャニーズと大手プロがテレビ局を強烈に支配して、ニュースは紀香のアホ結婚式だけで、スキャンダルはやれなくなって、梨元も井上も仕事がなくなった。
　社会は、警察発表だけの丸写しで、鈴香が逮捕されたとか、豪憲パパが秋田県警の文句を言っていると当事者情報だけで、秋田県警への文句はマスコミがするものなのだが、被害者の口車に乗るだけ。北朝鮮めぐみちゃんも、その両親の談話の垂れ流しだけで、朝鮮批判も政府批判も、マスコミ自身は何もせずに、当事者コメントに任せきり。そして松坂がどうしたとか、急に野球情報ばかりやりだして、お軽いニュースでおしまい。
　ニュース担当は、雑誌でも、発行が怖い。変なこと書くと、政府に文句言われ、タレント事務所に文句いわて、読者に文句いわれる。冷や冷やしながら新聞雑誌編集していれば、そのおどおどしている態度が紙面から伝わって、読者はまったく面白くないと思うわけだ。
　基本なのだ、事実を書け。事実を書いて裁判に負けたことはない。といわれると、相撲の八百長だと安直な事実もどきを書いて、こういうマスコミはさらに信用はなくなる。
　今一番重要な事実は何なんだ。国が不景気で沈没するというときに、役所だけが死人のウジのようにぬくぬくしていることがいけない。行政改革。さらに、汚職しても執行猶予付きの事実上無罪の乱発で、司法法務の改革なのである。執行猶予はよせ、実刑は公園の掃除をさせろ。事実の手抜きを書いてキャンペーン張るわけだ。それがない。
　いいこと思いついたぞ。東大の医学部の不正を根拠に、このオンボロ大学を潰してしまえばいいのだ。毎年ここから５００人の国家官僚が生まれるのだが、少しそれをストップさせるだけで、唐辛子以上の刺激にはなると思うのだが。「女は機械だ」といった愚か者は、自分の優秀性の根拠はこのオンボロ大学卒業らしいのだが、そういう奴に強烈な鉄くいは、母校の閉鎖なんだな、それだけ。
そういう時代である。まあ安倍もおどおどしながら国会運営しているわけで、勉強のできないやつの試験前日みたいなもんで、こんなんが総理大臣でなんなんだ。
　せめて面白く政治やっているのは、慎太郎だけなんだろうなあ。批判を浴びたって関係ないぞマラソンを堂々とやる。雑誌新聞も編集者担当者が面白く記事やらなきゃ、意味ある記事ニュースにならないわけだ。
　必要なのは、暗殺されるくらいの政治家と、たけし軍団に殴りこまれるような雑誌だけどね。んなもの、今はどこにもなくて、それを含めてすべてが国家の衰退というものさ。そして君が代歌わせて、憲法改正の自衛隊の強権で、日本人の発想はいつもそれだけしかないわけだ。いつか来た道だぞ、呆れるねえ。