1分で読める海外市場(25日) NYダウ105ドル安、ナスダックは大幅反落
Market Morning Briefing
2023年10月26日 6:38
株式
米株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、前日比105ドル45セント(0.31%)安の3万3035ドル93セントで終えた。前日夕に決算を発表したネット検索のアルファベットを中心に、ハイテク株に売りが広がった。一方で市場予想を上回る決算を発表したマイクロソフトは3%強上げた。ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに大幅反落し、前日比318.651ポイント(2.42%)安の1万2821.224で終えた。
債券
ニューヨーク債券市場で長期債相場は4営業日ぶりに反落した。長期金利の指標となる10年物国債利回りは前日比0.13%高い(価格は安い)4.95%で終えた。25日発表の9月の米新築住宅販売件数が市場予想を上回ったことで米経済の底堅さが改めて意識され、金融引き締めが長引くとみた債券売りが優勢になった。
為替
ニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、1ドル=150円10〜20銭で取引されている。米国の長期金利が再び上昇に転じ、日米金利差の拡大を受けて円売り・ドル買いが優勢となっている。一方で、心理的節目となる150円台では日本政府・日銀による円買い介入への警戒感も出ている。
商品
原油先物相場は3営業日ぶりに反発した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)は前日比1.65ドル(2.0%)高の1バレル85.39ドルで取引を終えた。中東情勢の緊張が高まり、周辺国からの原油供給が滞るとの見方が買いを促した。金先物相場は3営業日ぶりに反発した。前日比8.8ドル(0.4%)高の1トロイオンス1994.9ドルで取引を終えた。
ワンポイント
25日は米グーグルの持ち株会社、アルファベットの株価が大幅に下落し、前日比10%安となりました。7〜9月期決算でクラウドサービスの収益が市場予想に届かず、失望売りを招きました。25日に決算発表したメタは純利益が四半期として過去最高となるなど米巨大テック企業の決算は総じて好調ですが、リストラに伴う一時的な費用の増加が一巡し、利益を押し上げている側面があります。市場は足元の業績よりも人工知能(AI)関連など今後の成長の柱となる事業の先行き見通しに大きく反応しており、投資家は各社の成長余力を再点検するフェーズに入っているようです。
【関連記事】
・メタの純利益2.6倍 7〜9月、リストラが寄与
・NY債券、長期債反落 10年債利回りは4.95% 底堅い米経済を意識した売り
・NY商品、原油反発 中東の地政学リスクが再燃 金も反発
・NYダウ反落、105ドル安 アルファベット株は10%安
「Market Morning Briefing」は海外の株式、債券、為替、商品市場の動きを素早く、コンパクトに伝えます。原則、火〜金曜の朝に配信します。
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2023年10月26日 6:38
株式
米株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、前日比105ドル45セント(0.31%)安の3万3035ドル93セントで終えた。前日夕に決算を発表したネット検索のアルファベットを中心に、ハイテク株に売りが広がった。一方で市場予想を上回る決算を発表したマイクロソフトは3%強上げた。ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに大幅反落し、前日比318.651ポイント(2.42%)安の1万2821.224で終えた。
債券
ニューヨーク債券市場で長期債相場は4営業日ぶりに反落した。長期金利の指標となる10年物国債利回りは前日比0.13%高い(価格は安い)4.95%で終えた。25日発表の9月の米新築住宅販売件数が市場予想を上回ったことで米経済の底堅さが改めて意識され、金融引き締めが長引くとみた債券売りが優勢になった。
為替
ニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、1ドル=150円10〜20銭で取引されている。米国の長期金利が再び上昇に転じ、日米金利差の拡大を受けて円売り・ドル買いが優勢となっている。一方で、心理的節目となる150円台では日本政府・日銀による円買い介入への警戒感も出ている。
商品
原油先物相場は3営業日ぶりに反発した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)は前日比1.65ドル(2.0%)高の1バレル85.39ドルで取引を終えた。中東情勢の緊張が高まり、周辺国からの原油供給が滞るとの見方が買いを促した。金先物相場は3営業日ぶりに反発した。前日比8.8ドル(0.4%)高の1トロイオンス1994.9ドルで取引を終えた。
ワンポイント
25日は米グーグルの持ち株会社、アルファベットの株価が大幅に下落し、前日比10%安となりました。7〜9月期決算でクラウドサービスの収益が市場予想に届かず、失望売りを招きました。25日に決算発表したメタは純利益が四半期として過去最高となるなど米巨大テック企業の決算は総じて好調ですが、リストラに伴う一時的な費用の増加が一巡し、利益を押し上げている側面があります。市場は足元の業績よりも人工知能(AI)関連など今後の成長の柱となる事業の先行き見通しに大きく反応しており、投資家は各社の成長余力を再点検するフェーズに入っているようです。
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