一発裏槓ドラなんてなくせば良い。それが実力という人も多いだろう。それもその通りに思うのだが、これは非常に難しい点である。
私が懸念しているのは以下のような所だ。
1、高打点狙いばかりに偏ってしまう点。
高打点を狙うという点では実力は培われる部分もあるが、手なりに打つというのも割とスキルがいるし、
手なりに打つ局面が少なくなりすぎてしまう為に、ただ、高打点狙うだけ、やることが分かり過ぎていて逆に面白みがない。
2、押し引きがし易くなる。
これは一発裏有りの赤なしでも言えることだが、
競技だと表ドラと手役の可能性が排除できれば立直でも安いと判断されることも多いので、立直の脅威が少なくなり、尚更そうなる。
3、ダマを多用する嵌めに。
逆に立直というメリットがほぼなくなることで、ダマに偏ってしまいがちである。
立直判断の難しさを培うのも実力の内なのだが、立直のメリットがなさすぎなのかも知れない。
4、槓するしないの選択肢の難しさがなくなる。
これも槓ドラ増えないので、ポン材がある槓では、ツモを増やす為にただ槓するだけとなる。
しかし、字牌やノーチャンスの牌などのアンカンはほぼない。安牌が3枚なくなる為である。
その選択肢もちょっと簡単すぎて逆にどうなのと思われる。
5、高い手に振ったらほぼラス。
これは書かなくても良いかも知れないが、一度大きい手を振り込むと逆転をするということが難しくなる。
その点、赤有り麻雀なんかは逆転の目はあるし、逆にそのようなラス目であっても油断は出来ない。
6、結論、やることが簡単すぎる。
麻雀の難しさがほぼなくなってしまう。良いことでもあるのかも知れないが、これはちょっとどうかなと思われる。
ただし、一発裏ドラにも当然デメリットもある。
1、裏ドラという要素を取り入れることで偏りが生じる。
それは全くその通りに思える。ただし、一発ってのは良い待ちを作るという実力的な部分も無きにしも非ずだが。
2、捨て牌を読む力が培われる。
高いダマに振り込んでもしょうがないなんて開き直りがちである。
ただし、競技麻雀ではそうはいかないことも多い。
3、トビ終了がほぼなくなる。
おそらく競技ではトビ終了を採用しているケースは少ないが、そこまで点数が削られるケースも珍しい。
赤有りとかでは普通によくトビがあり、それが偏りを生むこともある。
私としては一発裏あり赤なしの方がバランスが取れてるように思われる。
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