つれづれなるままに聴いたジャズ

  よるの雨の音は

さびしい胸にともしびのように

   ともる



 

雪明り

2014-12-27 11:36:04 | ジャズ


  新しい年が近づいてきました。

  お正月まで指折り数えるころで 「雪近」、「節近」とも書き換えられます。

  この時期、月のない夜、山里に黄色い光の行列を見ることがあります。

  発光虫や光の異常屈折ともいわれ、「狐火」、「狐の提灯」の名があります。

  空気が深々とした冬の夜に美しく輝いて見える光です。

  たとえ闇夜でも雪があればほのかに明るく、情緒もかもしだしてくれるのです・・・




   今日聴いたジャズ・・・



   GRACE MAHYA・・・「POINCIANA」



   本作は、2006年に発売されたファースト・アルバム、「THE LOOK OF LOVE」から2008年のイパネマの娘まで、

   コンスタントにリリースを重ねてきたヴォーカリスト、グレース・マーヤの2011年 録音盤にあたる作品。


   彼女については、これまでに書いてきたように、名プロデューサー、伊藤八十八氏にスカウトされてデビューした。

   子供のころから、インターナショナルスクールに通い、大学はドイツのフライブルグの国立音大にトップの成績で入学、

   大学院にも籍を置いたという才媛。


   全11曲、表題曲の「POINCIANA」はピアニストの鬼才、アーマッド・ジャマールの演奏で知られている。


   サポート陣には、デビュー当時から彼女を支えてきた、宮川純(p)、荻原亮(g)、安カ川大樹(b)。。

   スタンダードを中心に、ハスキーでハートフルな歌声、、そして随所随所で、ピアノ、ギター、ベースのサポートが光る。

アレンジは宮川純が6曲(1、2、3、4、6、9)、荻原亮が一曲(5)、グレース・マーヤが3曲(8、10、11)を担当。


   「POINCIANA」をオープニングに、ラストには、ジョニ・ミッチェルの「A CASE OF YOU」で締めくくられている。


   ジャケットを見ると、全曲弾き語りなのかな、、と思ったけれど、弾き語りはラストの「A CASE OF YOU」のみ。

  強いていえば、 個人的白眉は「BUT BEAUTIFUL」・・・


  次作はどんな作品をリリースしてくれるのだろう・・楽しみでならない。



1・POINCIANA・・・2・SAVE THE LAST DANCE FOR ME・・・3・GOOD MORNING HEARTACHE・・・4・IT MIGHT AS WELL
  BE SPRING・・・5・BUT BEAUTIFUL・・・6・ALL OR NOTHING・・・7・SAVE YOUR LOVE FOR ME
8・POLKA DOTS AND MOONBEAMS・・・9・SKYLARK・・・10・LOVER MAN・・・11・A CASE OF YOU・・・





      グレース・マーヤ(vo、p)
      荻原亮(g)
      宮川純(p)
      安カ川大樹(b)




      2011年10月2、3日録音・・・

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