つれづれなるままに聴いたジャズ

  よるの雨の音は

さびしい胸にともしびのように

   ともる



 

調う(ととのう)

2014-12-17 11:14:51 | ジャズ



   「麗しい」は「美しい」と同義語になっていますが、本来は整っていて立派であるさまを褒めたたえる言葉なのだそうです。

   万葉集では「美しい」といえば、憐れみや慈悲の意味でした。

   やがて小さく可憐なものを「うつくし」というようになり、室町時代になって美そのものを表現するように移り変わって

   いきました。

   「美は無言の天使」という言葉があります。

   端正に調うとは、欠けるところのなく、あたりに調和して落ちのないようにきちんと用意をするさまです・・・



   今日聴いたジャズ・・・


   BOBO MORENO・・・「DREAMSVILLE」



   本作は、デンマークのヴォーカリスト、北欧ナンバーワン、男性ヴォーカリストといわれる、ボボ・モレーノのリーダー作。

   前作の”恋人と別れる50の方法”でも参加していた、オーレ・コック・ハンセン(p)、父親である、ボー・スティーフ(b)、

   今回は、ニューヨークのベテラン・ドラマー、アダム・ナスバウムが新たに加わり、ジャズ、ソウル、ポップスの数々を

   パワフルに歌っている、ご機嫌な一枚。


   全10曲、モレーノのオリジナル「BAD TIMING」、、「裏切り者のテーマ」として知られる「BACK STABBERS」のほかは、

   ガーシュウィン、マンシーニ(表題曲)、ルグラン、ジェームス・テイラーたちの名曲を採りあげている。

   また、ピアノ、ベース、ドラムスがバランスよく、フィーチャーされているところも聴きどころ。


   「ESTATE」で始まり「SPEAK LOW」で終わっているのもよい選曲だと思う。


   デンマーク・ジャズの「STUNT RECORDS」よりリリース。


1・ESTATE・・・2・ON A CLEAR DAY・・・3・DREAMSVILLE・・・4・ANOTHER GREY MORNING(悲しい朝)
5・DON’T LET ME BE LONELY・・・6・BAD TIMING・・・7・ONCE UPON A SUMMERTIME・・・8・BACK STABBERS
9・忍びよる恋・・・10・SPEAK LOW・・・



    ボボ・モレーノ(vo)
    オーレ・コック・ハンセン(b)
    ボー・スティーフ(b)
    アダム・ナスバウム(ds)



    2013年3月5、6日 コペンハーゲンにて録音・・・