つれづれおもふ

思えば遠くに来たもんだ~ぼつぼつ語る日々の出来事

5月の本

2024年06月01日 | 本・・・
いよいよ“夏”の暑さが始まったようだ
昨年は暑さに負けて、歩くことが減った
この年齢になるとそのちょっとしたことが体力の変化に現れる
旦那様は、めっきりと歩くスピードが遅くなったように思う
 
しかし、灼熱地獄
倒れるのは勘弁だから、今夏ももっぱら読書三昧になりそうだ
近所に図書館があるありがたさを満喫します
 
5月の読書メーター
読んだ本の数:23
読んだページ数:4571
ナイス数:152

図書室で暮らしたい図書室で暮らしたい感想
私はホラーが苦手で、ミステリーに熱狂する質ではなく、若い世代をテーマにしたものも冷めた目で読んでしまう それなのにこの作家の手になるものは時々手に取る 読んで楽しかったと思えるものと、頑張って読まなければならないものとあって、それでも期間を置いて読んでいる 不思議だったが、このエッセイを読んでなるほどと腑に落ちた 本は読者が読んで初めて本として完成すると私は思っているが、この作家は読者との共演を体現しているのだと思った その居心地の良さが、苦手な分野かなと思いながらも手に取る魅力と思う 
読了日:05月30日 著者:辻村 深月
落陽落陽感想
明治から大正にかけての、明天皇崩御にまつわるトピックスを“羽織ごろ”まがいの記者を中心に語られていた 読み進めるのに少し困難を感じたが、読後感は悪くない 神宮の森を150年構想で取り掛かった学者と職人と、全国から集まった献木と、奉仕に集まった人達によって、現代では都市の中心に森が広がっているのだとわかった 近頃問題になっている外苑再開発を思い浮かべながら、現代人は目先しか見えないのだとも感じた 神宮林の話と、明治天皇のことと、それぞれで一冊あってもよいように思う
読了日:05月27日 著者:朝井 まかて
おひとりさま最後の片づけ やるべきこと・やらなくてもいいことおひとりさま最後の片づけ やるべきこと・やらなくてもいいこと
読了日:05月23日 著者:杉之原 冨士子
ルーティーンズルーティーンズ感想
どこがルーティンなんだと最初のうちは??で読んでいた 頁を重ねるうちに、そうかこういう家庭のルーティン、こういうことだなあと腑に落ちた 漫画家と著述業と特異な夫婦のルーティンで、平静でも家族で過ごす割合があるが、これが勤め人の夫婦の場合ならどういうルーティンになったのだろう???そんな思いも持ったが、派手な事件も恋愛も起きないが、自分の生活の中にもあるなあこれということが積み重ねられて一冊になっていた 読後感最高に良い 緑一色の装丁も振り返るとなかなか意味が深い 
読了日:05月23日 著者:長嶋 有
イラストで見る昭和の消えた仕事図鑑イラストで見る昭和の消えた仕事図鑑感想
ああ、これは知ってる、こういう仕事あったなあ…というものがちらほら…己が昭和を生きてきたと確かめたような感じです 面白かった こういう本はあるべきだと思います
読了日:05月22日 著者:澤宮優
ぼくらはなかよし、ラン、ラン、ラン!ぼくらはなかよし、ラン、ラン、ラン!
読了日:05月22日 著者:ジェニ デズモンド
なんでも おんなじ?: ふたりは ともだちなんでも おんなじ?: ふたりは ともだち
読了日:05月22日 著者:コリンヌ・アヴェリス
高瀬庄左衛門御留書高瀬庄左衛門御留書感想
読トモさんのレビューにひかれて手にとった たぐいまれに秀でた人物ではないが淡々と人生を生き、その覚悟がとても塩梅よい 竹馬の友三人が長い時間のもと立場や思いが変り、そこには取り返しようのない未来があった 私が大好きな藤沢周平の「三屋清左衛門残日録」にも似たような関係の友が描かれたものがある 似た空気を感じる 三ツ谷清左衛門と違い庄左衛門は郷村まわりの下級武士 それでもその役回りに気持ちを込めている ほかの作も読んでみたいと思える本だった
読了日:05月22日 著者:砂原 浩太朗
津波!!命を救った稲むらの火津波!!命を救った稲むらの火
読了日:05月21日 著者:高村 忠範
ぼくがラ-メンたべてるときぼくがラ-メンたべてるとき感想
この題名から勝手に想像したものと、この本が伝えようとしていることにあまりに違いがあり、困り果てた 気軽にページをめくってしまい、受け止めきれず、心してもう一度読み直した 
読了日:05月21日 著者:長谷川 義史
ねこの看護師 ラディ (講談社の創作絵本)ねこの看護師 ラディ (講談社の創作絵本)感想
これが実在の猫という 天から授かったものなんだろうな 思わず我が家の猫に話して聞かせた 目の前の命によりそう それはその場面になった時、このラディのようにできるか、、難しい
読了日:05月21日 著者:渕上 サトリーノ,上杉 忠弘
優しい悪魔優しい悪魔感想
読み出して、あれ、読んだ本だと気が付いた そうか改題されているのかとわかったが、ついでだから再読した いやあラスト70ページまでのぐちぐち言い訳を重ねる様が笑える 私はたばこのみの習慣はなく過ごしてきたが、わが夫が子どもに言われて禁煙した その後夫が喫煙者へ発する言葉がなかなか厳しいものがある ぜひ、そんな様子もどこかで書いていただけたら嬉しくなる 
読了日:05月19日 著者:垣谷 美雨
一つの花 (おはなし名作絵本 21)一つの花 (おはなし名作絵本 21)感想
ものが不足した時代に、我慢すること、お国のために、という空気の中「一つだけちょうだい」とねだる子ども 国のかじ取りを担っている方はこの本を読んで理解したうえで、ことに臨んでほしいと思う どれだけの民の思いがあるのか この一冊にたくさん詰め込まれている
読了日:05月17日 著者:今西 祐行
実さえ花さえ実さえ花さえ感想
「花競べ」は「実さえ花さえ」を改題したものとしり、どれどれ違いはあるのかと探した 結果再読となったが、じっくり読めた 縦糸はしっかりしているのだが、横糸が足りない感じ、抜けがあるような印象を受けた そこをしっかり書いてほしい スピンオフみたいなことでもいいのだがなあ この物語面白いから足りない感じを読者任せではなく埋めてほしいと思った
読了日:05月17日 著者:朝井 まかて
三年長屋三年長屋感想
差配として少しずつそれらしくなっていく佐平治だが、もう少し魅力がほしいかな…でも、面白く読了しました これでおしまいかしら、長屋は入れ代わり立ち代わりだからまだまだネタは尽きないように思う
読了日:05月16日 著者:梶 よう子
またたびまたたび感想
さくらももこの感性がまばゆいなあ 仕事で自由きままに旅して、食べて飲んで、買いまくって、楽しんで、うらやましい 亡くなったんだよなあ こういう感じがもういないんだとおもうと残念 
読了日:05月14日 著者:さくら ももこ
山の不思議: 飛彈の山小屋から山の不思議: 飛彈の山小屋から感想
なんと言ったらよいのだろう…不思議な一冊だった 民俗学とも違うし、口伝されたものとも違う 怪談ではなく、妖とも言えず、薄気味悪さや、忌み嫌われたもの、考えられない実在した風習が、とつとつと紡ぎ出されていた 文明の力を借りず、山奥で生存する…その厳しさが伝わる読み物だった 表紙がとてもいい 吉田博の手による版画 素晴らしいと思う 出会えてよかった
読了日:05月13日 著者:加藤 博二
花競べ 向嶋なずな屋繁盛記 (講談社文庫)花競べ 向嶋なずな屋繁盛記 (講談社文庫)感想
デビュー作ですか…登場人物の多彩さや、物語の骨太の感じはとても魅力的 ただ、大きな流れに差し込まれた物語がそのあと出てこず、どう解決したのかわからないものがいくつかある 主人公が移り変わっていくのもはっきりとせずあいまいなままだが、それはそれで移ろいのようで心地よかった 草木をふんだんに登場させてとても面白かった 新治の修業時代 おりんと出に合ってから 雀の来し方行く末など、一つ一つの物語を丁寧読んでみたいと思った
読了日:05月10日 著者:朝井 まかて
猫には負ける猫には負ける感想
姓はツイラク名はミーちゃん 決して美猫ではない半野良半家猫 エイズキャリア 私は昭和の生まれで、家猫が出入り自由で暮らしていた時を経験している 事故や感染症を考えると室内飼いは正しいやり方なのだろうが、ミーちゃんがマイペースでの様子にこれはこれで居心地が良いと思った 愛猫家には怒られそうだが… 文章はとても上質で、気持ちがよくなる ミーちゃんのことばかりでないのも楽しかった 良質の一冊に出合った
読了日:05月08日 著者:佐々木 幹郎
歩道橋シネマ (新潮文庫)歩道橋シネマ (新潮文庫)感想
恩田睦さん…たまに魅かれて手に取るのだが、どうもホラーに傾くのは居心地が悪い 苦手なんですよね…18編の中にはそちらに傾いていないものもあり、最後までたどり着いたが、いつもこれでしばらく休憩に入る それでもたまに読んでみようかと思うから、すごい書き手なんだと思う 作家の頭の中はこんなにアイデアがあるのかと、どれもこれももっと膨らんだらどうなるんだろうと思うものばかりだった
読了日:05月07日 著者:恩田 陸
わたしのパパは ケンタ氏 (長編創作童話)わたしのパパは ケンタ氏 (長編創作童話)感想
「わたしのママはしずかさん」というのがあるのですね このパパけんたさんをかいた本でも、しずかさんの存在感はパパをしのぐものがあります 14歳子どもでなくなるころ 生意気な口をきいたり、行動をしたり、個性的な大人と接してまっすぐに大きくなるんだろうなあと思わせる スマホのもなく、そこらへんでたばこスパスパ吸っているし、時代は随分と変わったんだなあと思った
読了日:05月03日 著者:角野 栄子
[改訂版]戦争にいったうま[改訂版]戦争にいったうま感想
子どもの頃こういう馬の話を聞いた覚えがある 飼い主のもとに戻れたのはたった一頭だったのですね モーパーゴ「戦火の馬」でもたいていはつぶされたとあった 忘れてはいけない、伝えていかなければいけない話です 
読了日:05月02日 著者:いしい ゆみ
ドミノ (角川文庫)ドミノ (角川文庫)感想
すさまじいばかりのスピード感で場面が入れ替わり、次から次へと編み込まれるように物語が進む 事件は本来こういうものかもしれない どの登場人物も一癖二癖あり、猪突猛進気味で、有言実行してしまうのと、思考がゆっくりのと、もう少しお互いにしっかりと情報交換すればここまで騒ぎは大きくならなかっただろうに…目まぐるしいままゴールに入った いやすごい!登場人物27人と1匹 都合よすぎの感もあるが、面白いからいいやです in上海 も読もう!
読了日:05月02日 著者:恩田 陸

読書メーター

 

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ボブ・マーリー ONE LOVE  | トップ | 東京ヴェルディ戦、、、 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (もも吉)
2024-06-01 19:18:33
恩田陸さんのホラーって読んだことないです。青春もののイメージでした。
返信する
もも吉さんへ (大家)
2024-06-03 08:31:15
あ、恩田睦を勘違いしたかしら?

ただご本人はホラー好きです
私はだめなんですよねえ…
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。