昨日今日明日

きのうを思い、きょうを実感し、あすに想いを馳せよう。
若年性或いは老人性痴呆症にならない為にもね?

大芝居(第三十二幕)

2006年06月11日 | Weblog
 人間五十年 下天のうちに比ぶれば 夢幻のごとくなり ひとたび この世に生を受け 滅せぬものの あるべきや~

 御前(ごぜん)、その能装束を纏ったいでたち、学芸会のリハーサルに御座るか。

 何といやはや、慣れぬことに挑戦するは、骨の折れることよのう~。
 散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ・・・・わしとて、清く美しく粛々と身をば引きなむとぞ思う。

 おお、御前よ!何という自己陶酔の境地に遊んでおらるるのやら。されど、行く川の流れは絶えずして、また元の水にあらず。流れに身を任せずして竿立て立ち止まるは、即時代遅れの朴念仁の証しなり。敦盛も細川ガラシャも分らぬでも御座らぬが・・・・・ 先ずは、この中国消息(中国ニュース)をお聞きなされよ。

 中国主席が訪日希望:
 中国の胡錦濤国家主席は十日、北京の人民大会堂で日本の宮本雄二・駐中国大使と会見し、中断している日中首脳の相互訪問に関し「条件が整えば、適当な時期に貴国を訪問したい」と明言した。
 北京の日本外交筋によると、胡主席が条件付きながら自らの訪日に言及したのは、就任以来初めて。「条件」が小泉純一郎首相の靖国神社参拝の中止を意味しているのは明白で、中国トップ自らが、小泉首相が参拝を中止すれば日中相互訪問を即時再開するとの意向を示した形だ。
 胡主席の発言は、小泉首相だけでなく、後継首相に向けられたメッセージである可能性もある。
 胡主席は会談で「政治面の障害が取り除かれ、両国関係が早期に健全、安定的な発展の機動に戻ることを願っている」と述べ、靖国神社参拝問題解決に向けた日本側の政治決断を暗に要求した。ただ小泉首相を名指しせず、靖国神社への直接的言及も避けた。
 日中首脳の相互訪問に関しては「自分は二十数年来、日中友好事業に関与してきた。日本には友人も多い」とも述べ、日本を重視している姿勢を重ねて強調した。
 また、宮本大使が伝えた小泉首相の「よろしく」とのメッセージに謝意を表明。「首相によろしくお伝え願いたい」と返答した。(静岡新聞)

 ほほう、流石胡錦濤主席である。『ペキニーズ』の風格がある、手下どものポメラニアンやスピッツの姦しさに比べれば、大した風格である。しかし、内容たるや寸分も違わないではないか。いずれの国においても名は体を表わすものである「胡説了」といえば「嘘でしょー」という意味になるのだから、趣には深いものがある。・・・・ところで、貴公、内緒話をしたいゆえ、ちと耳をこちらへ・・・・本音を申さば、わしとて胡錦濤殿には感謝しているのであるよ。考えても見よ、わしなど五年にも及ぶ長期に亘って、そこそこの人気を継続し、思いもよらぬ長期政権を維持できたのも、彼の苔の一念たる「靖国参拝反対」と「靖国神社に祀られた日本国英霊の霊力」に支えられていた政権であるというに尽きる。正反対の立場であるが、双方とも国を守る、特に中国では内乱を抑えねばならない、日本においては中国の侵略から身を守らねばならないという強烈な意志に変わりはない。
 ここで、万が一でも『日本国首相の靖国参拝』を中国や韓国に同情するなどと宣言し『中止』する者が日本の首相に就任することあらば、それこそ我国は骨の髄まで中国にしゃぶり尽くされること必定である。対中韓政策の神髄は『靖国参拝は首相たる私の意志により適切に判断する』これ以外の言葉質を決して与えてはならない。これこそが日本国首相たる資格のDNAそのものである。
 そして、とりわけ国民に周知させねばならぬことであるが、『靖国というブレーキ』があったればこそ、中国のゆすりたかりに対して堂々と対抗でき無駄な出費が抑えられたことを我が後継者は条件反射の如く認識し実行せねばならない。・・・・お分かりか。

 ・・・・何と!海よりも深く天よりも高い見識に感服つかまつるのでありまするが、御前、それでは一体どなたが御前のおめがねに叶っているのか。ヒントの一つも教えてはもらえぬのであろうか。是非お願い致す。

 貴公、既にヒントは与えたではないか、私は「まさに適切に判断」するのである。秘密にして置くのも力の維持に欠かせないのだよ。