昨日今日明日

きのうを思い、きょうを実感し、あすに想いを馳せよう。
若年性或いは老人性痴呆症にならない為にもね?

小田原評定以前の現実を見よ

2006年08月06日 | Weblog
ノドン・スカッドは目標海域に着弾…実戦段階と防衛庁 (読売新聞) - goo ニュース

 主権在民などといって、靖国問題、中国問題、北朝鮮問題など官民とり乱れて不毛の理論(屁理屈)を延々と繰り広げている(これを小田原評定という)のであるが、この北朝鮮による核兵器とミサイル問題をどのように克服するかが直近の現実的最重要案件であるべきと思う。

 金正日率いる北朝鮮は、たいへんな悪党には違いないのだが、最低のコストで最高のパーホーマンスを追求した悪の天才であるといえる。核とミサイルで究極の悪党道に基づく極限の外交戦略を展開している(この一面に於いては天才外交官であるといえる)。そして、国際舞台に向けて「俺は気が振れている」とのメッセージと一緒に危険極まりないニュースを発信するから、近隣諸国、とりわけ日本にとってはたまったものではない。

 それにしても、最初の楽観的な政府声明は一体なんだったのか?、当初の政府見解では金正日による子供の火遊びが如きミサイル発射で大した事ではないという説明がなされていた(殊更テポドン2号の発射実験は失敗したことが強調されていたと思う)。

 しかし、今回の防衛庁による検証が確かなものであるなら、忌忌しき事態であり、背筋が凍る思いがするのは私だけであろうか。核弾頭はともかく細菌兵器や化学兵器を弾頭にセットして日本に向けて発射すれば、ほぼ確実に日本本土の狙った地点に着弾させることができる精度とあっては、東京を狙って横浜に着弾した位の危険度である。これを恐怖と言わずして何と言うのか。

 それに引き換え、日本側の防衛体制はといえば全くの『無防備』であるという。ここに来てようやくミサイル防衛を急げであるとか、敵基地先制攻撃云々と言った話が出て来たのは、『遅きに失した当然の議論』であるが、現時点におけるミサイル発射と着弾点に関する観測精度を鑑みて判断するに、はたして、ミサイル防衛システムを配備したとしても有効に機能するのであろうか甚だ疑問である。
 有事の際、絶対大丈夫という保障はあるのか?。待ちの防衛などという絵空事に身を窶していれば、日本民族の血は根絶やしにされる可能性のほうが遥かに高かろう。

 ここは、日本人も金正日並みに合理的な思考方法を採用して、『有事』の際は遠慮なく敵地を先制攻撃すると世界に宣言し、国の守りを固めるべきである。こういうことを言うと『平和憲法』云々の話がナイーブに出てくるのであるが、『国民無くして憲法なし』とはっきりと平和ボケ日本人を諭すのが政治家の使命といえる。

 殺されて尚、平和憲法もないであろう。この幼稚園児でも理解できる理屈(世界基準)が一向に理解できないのが、日本の知識人なのである。・・・・これが、世界中から日本人が馬鹿にされ足元を見られ続ける深刻な病根なのだ。