Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

続 1883 インタビュー

2020-11-23 12:55:00 | ベン・ウィショー


遅くなりましたが、変なところで切れた続きでーす。Here we go!

*紛れもなく意味がありますよ。以前聞いたことがあるんですが、アーティストの心理として、作品から1度離れてまた戻ると、別のやり方ができた点が見つかるというんです。

「本当にそう・・・完全に満足するということはない。でも評価基準はある・・・僕の場合、上は『まあ悪くない』『だいたいうまくいった』。だって自分を見て「絶対に完璧に素晴らしいー!』なんてなったら相当変な人でしょ。だから『OK、ダメというほどでもない』くらいならね。」

*ところでQの出番は限られてるのに、彼はボンドが切り抜けていくシーンでもいつも存在感があり、他のアイコニックなキャラたちをも助けています。傑出した役作りをした前任者に比べてQという役にどのように特徴をもたせましたか?

「それは、僕にとってはQとダニエル・クレイグのボンドの力関係で全てが決まる。前のQが男性的エネルギーの対立という形になっていたのとはちょっと違う形になったかな。まず1番の男がいて過度に男性的なエネルギーと肉体を持っている。そしてそこに、より頭脳派で品が良く、よりエレガントな男、それがQ。僕が参加した過去3つの映画では、僕が物語に貢献したと思えることはそれかな。あ、もちろんガジェット、武器、みんなの大好きな道具も提供したね。ボンドに対立するエネルギーとは、ある意味、隠されていて、だからあの役にはスクリーンに実際僕が映っているわずかな時間以上の存在感があるのかもね。」

*ボンドの強力な1番の男としてのエネルギーに、頭脳の存在を持ち込むのがQの役目と具体的に言いましたね。そう、ボンドの男性的な肉体の強力さと同じくらい、Qへの相互依存も強いんです。

「それは絶対正しいと思う。今まで考えたことなかったけど。真実だと思う。それがQとボンドの関係の魅力なんだろうね。ダニエルとの演技は本当に楽しかったよ。3本の映画ずっと。」

*その点でQもまたボンド同様、救済者と言えますね。

「そう・・・別のやり方でだけど、ある意味ではyes。最新2作での興味深い進歩はマニーペニー、Q、Mが映画がたどってきたボンドの旅の過程で、前よりももっと活躍する役を担うようになったことだと思うんだ。あなたが言う、・・・

*・・・相互依存?

相互依存だし、ある意味ボンドはクレイジーでワイルド、一匹オオカミ的なんだけど、そばにいる人たちはシステムの中でもっと安定した働きをしてることで彼のそういうところが強調される・・・彼は逸脱者なんだ。その対比が好きだな。それがおもしろい方法で映画に力を与えていると思うよ。」

*最年少のQとして、デズモンド・リュウェインで有名なアイコニックな役に踏み込むにあたりどんな準備をしましたか?

「えっと、実は、舞台上の非常に有名な役へのアプローチに非常に近買った。例えば舞台では今までに何度も何度も演じられてきた役を、なるべく見ないようにする。白紙の状態に自分を投影したいから。ちょっと危険なリスクがあるけど、僕はいつも他はほとんど知らずに近づいて何か自分のものを作りたい。過去に演じられてきた役にとらわれるよりも、本能に従いたい。サム・メンデスとは長く語り合った。彼は僕をキャスティングした監督だからー良い監督は、ボンドのプロデュースチームもだけど、そのパートを役者に任せてくれる。だから結局、自分独自のものを作るのに勇気付けられた。」

*理想的なシナリオだったようですね。

「うん、それに今のところ、お客さんにも好評のようだし?」

*レパートリー中、どの役が自分のパーソナリティーに近いですか?

「おぉ・・・それはばらしすぎになっちゃう(笑)」

*秘密にしておきたいと。

「答えるのがすごく難しい。演技とは奇妙なもので、他人を表現しているのに、またそれは同時にスクリーンに見えるのは自分なんだから。ただ異なる面や要素なんだよね。だから見えてるのはすべて僕の異なるパーツなんだ。大切な友人のアンドリュー・スコットがよく言うんだけどー多分誰か別の人が言ったらしいけどー 『人の内部には大勢の人がいる。時には他人によって多種多様な部分が引き出される。』というわけで、一つのキャラクターに絞れない、というのが正直なところ。」

*Qのプライベートライフってほとんど知られてませんね。あるとすればですけど。秘密の悪行があるとしたら、それはなんだと思いますか?

「それは君たちが新作で少し見られるものだから、言い過ぎないようにするよ。そう、これ以上言わないほうがいいけど、彼のプライベートに踏み込んだシーンがあるとだけ。」

*Qは自信家で、紛れもなく賢く、そして変わり者だとわかりやすいです。ロンドンだったら金曜夜中の2時に彼に会えそうな所はどこですか?

「考えさせてよ。メイフェアかケンジントンじゃないかな。彼はだいたいいつも早く寝ると思うけど、たぶん会員制のレストランに、ときどき誰かを連れて行く。彼はとても洗練されたテイストが好みで、公務員のサラリーは高くないから節約してて時にはどこか特別なところに食事に出かける。」

*初めて演じた時から今まで、Qはどのレベルまで成長したと思いますか?

「みんなが初めて『スカイフォール』で僕のQに初めて会った時に大きかったのは、ちょっと小生意気な奴だったことだと思う(笑)。若さと未経験さゆえの傲慢があった。今は生意気さが少し薄れたよ。少しは現場に出て悩んだりもしたから。年齢的なことだね。彼はちょっとだけもっと・・・いろいろ乗り越え厭世的になった。きっと。」

*それは健康的ですね。

「確かに。」

*今シーズンの「ファーゴ」に参加してますけど、国内移動と移民、文化的融合、容赦ない金への追求を描くこのシリーズで、もしあるとして、あなたの役であるラビー・ミリガンと共感を覚えることは?

「ラビーはアイルランド系移民だけど、ユダヤ人家庭に育てられたようなもので、最終的にはイタリア系家族に引き取られた。なので本当には彼はどこにも溶け込めず属せない。巨大な暴力を見て、巻き込まれ、自分も犯してきた。彼はその環境にもかかわらず人道的に、むしろ愛情を持って行動する、ドラマでは稀なキャラクターだね。演じるのは楽しめたよ。僕のおじいちゃんはロシア人の母とドイツ人の父を持つ移民で、彼は戦後ほとんどの人生をイングランド南部で過ごした。書類にはALIEN(注;差別的なので今は使わない)と書かれながら。僕はこの仕事をしながら彼のことをいろいろ思い巡らせた。」

*この役は今までの仕事とはどのように違っていますか?

「撮影の終わり頃、このドラマの制作者ノア・ハウリーがセットでそっと僕に近づいてきて『で、強くて寡黙なタイプを演じるのは楽しい?』と言ったので『はい。はい、とても。」と答えたよ。これまでキャストされたことのない役だったから。でもどういうわけか彼に共感する部分はあったー ラビーは世の中に幻想を抱いてない。簡素で物静か。いい人なんだ。または、いい人願望が強く、正しい行いをする。また何度も演じたい役だよ。」

*俳優の多くが演じてみたい「ドリーム・ロール」があるんですが、いつかやりたい事リストの中にそういう役とかキャラクタータイプはありますか?

「正直そういうのはない。次は何か来るかな、っていう感じが好き。前もってわからない事が好き。どんな役でも複雑さや多面性を持っていれば大好き。さらに影の部分、慈愛とユーモアがあるのもいいね。僕はいつも、観客は1人の人間に会いたいはずだ、と思うんだ。未知の部分はあるにしても、ただ2〜3の特徴があるキャラクターじゃなくて。僕の不変の大好きなパフォマーは、ジーナ・ローランズとジョン・カサヴェティだ。彼らはいつも自分自信を演じていると言える。でもそう単純でもなくて、自分の能力をどう活かしているか、自分をどう使うかなんだよね。彼らの場合は魔法のようだ。きっとそんな魔法はいつでもあるはず。」


後記:素人和訳を長くお読みいただきお疲れさまでした。ますますボンド25「No Time To Die」と「ファーゴ」が見たくなりましたね!暴力は怖いけど・・・


1883 インタビュー

2020-11-20 20:12:00 | ベン・ウィショー


このところインタ紹介が続きましたが、イギリスの雑誌「1883」にもウィショーさんの写真とインタビューが掲載されたのは2〜3週間前くらいかと思います。今回は写真のテイストが空輸で購入するほどには好みでなかったので、そのうちネットで色々見られるかな〜とのんびり構えてました。

写真はSNSで見れたのですけど、さすがに本文の方は公式では買わないと読めなくて、ファンの方がタンブラに(おそらく手動タイプして)あげてくれたのが見つかりました。コチラ

で、これが写真の好みに反してけっこう楽しめたのでザッと紹介いたします。
11/23追記:ウィショーさんの発言は「カッコ」に入れました。

*これまで演じた役柄がまったく違うキャラクターたちなのはたまたま運が良かったのか?(という質問に対して)

「そう、まったくの偶然だけど、もし自分で選ぶんでもきっと次は何か別のものを求めるだろうとは思う。いつも似たような役では自分に飽きてしまうだろうからチャレンジしたい。けどたまたま幸運でこうなりました。」

*他の俳優さんから聞きましたが、映画やテレビの撮影をしてると役のキャラから本当の自分に戻るのが大変だそうで。Qの何かが無意識に自分の一部となったようなことはありませんか?

「興味深い質問だけど、それはないと思う。もちろんQには僕の一部分をたくさん投影してるからたとえ無意識でもQは僕の何かを持ってはいる。でも完全に違うのは僕はテクノロジー専門家とは最も遠いところにいる人間だってところだよ。」

(ここでインタビュアーの方とどっちがテクノロジー音痴かと盛り上がる)

*ロンドンが大好きなことについて

「ロンドン愛してる!
まだ行ったことがなくて見てみたい都市はたくさんあるけど、行ったことがある中では、そう、お気に入りで、愛してるよ。ここが自分の家、ずっと住みたかった所。興味は尽きないしずっと刺激的。」

(インタビュアーも同意見だとやたら主張してくる・・・ロンドンが人間だったら他の誰もいなくてもいいからずっと一緒にいたい、と・・・ハイハイ)

「同感同感。でも僕はそろそろ友達がみんな引っ越そうかと考える年齢になった。家族ができて。でも僕は町並みが大好きで、このひどい天気でさえ愛してるのに!」

*私もです。(天気は)この建築物に対して完璧な背景を作ってますし。

「すごく陰鬱でね。魔法をかけたように。歴史の重なりもいいし古臭いところから最先端までが互いに反発しあい存在している。本当に驚異的だと思う。

僕は北ロンドンからそう遠く無い小さな町で育ったけど、そこの方がもっと攻撃的で何かと大変だったのに比べてロンドンはとても寛容で平和で違いや多様性の受け皿があるよ。」

*「英国スキャンダル」や「ファーゴ」などテレビの仕事について、役作りは映画の仕事と違いがあるか。

「特にはないけど、時間が長いのが、俳優にも視聴者にも良いのでは。人間の多層的な部分を見せられるからー映画では時間的に無理なことも。だからみんなと同じようにまたテレビの仕事ができて楽しんでるよ。」

*演じた役の中でどれが一番自分の才能を表現できてると思いますか?

「う〜〜ん、そうだね、「英国スキャンダル」にはかなり誇りを感じているよ。あれはいろいろなものが一つになった瞬間だった。脚本は秀逸、監督は完璧、そしてキャストも信じられなかった。全てが協調した。いつもそうなるとは限らないから、あの仕事の一員として参加できて自分のしたことに誇りを感じる。・・・でも実はいつも自分の出たものを見ているわけじゃないんだ。ちゃんとできたか、期待したような出来になったかわかる時間が経つのを待つ・・・それに意味があるかどうかわからないけど。」

後半に続く:

(もっとザクッと書くつもりがまた省略しきれなかった・・・?!)


パレスホテルで茶会

2020-11-19 19:25:00 | たべもの
英国ロイヤルな「ザ・クラウン」の配信が始まった日に、日本ではジャパンロイヤルだ!とパレスホテルに行ってきました。皇居の目の前、住所は東京都千代田区丸の内1-1-1!



他の東京御三家高級ホテルに比べ、宿泊料は倍と聞いていたので日本の最高峰パラマウントなホテル!と夢見ていたのですが・・・

日曜のせいか1階ラウンジには待っているお客数組までありかなりの混雑・・・想像していたエクスクルーシブ感はなかった。外装は地下鉄直結なのでよく見えないのですが内装は豪華というのでもなくモダンというのでもなく、帝国ホテルやオークラ、ハイアット系列に比べて特別感はあまりない・・・これはおかしい、きっと何かいいものを見逃したに違いない。



しかし和菓子のアフタヌーンティーは人生初なので期待しつつ奥の内堀の見えるお席に着席。

下はウェルカムドリンクのほうじ茶に合わせて出てきたお菓子。



お茶は紅茶以外の日本や中国のお茶の種類も多く、ほうじ茶の後は「ゆず抹茶」と「茉莉花茶=ジャスミンティー」をいただき美味しゅうございました。

3段トレーならぬ三段のお重箱で給されました。



菱形のわらび餅のようなものは、実はパンナコッタにきな粉がついたもの。



西洋式アフタヌーンティーのサンドイッチに当たるものとして、手まり寿司が付いていました。



写真を撮り忘れましたが、スコーンも付いていて、プレーンと抹茶スコーンにクロテッドクリームと黒蜜が添えられていました。

お腹がいっぱいで食べきれなかったので持ち帰りたいとスタッフさんに聞いてみたんですが、それは許されなかったので残念です。多分食べきれないと思って持参しようとして忘れた私のバカバカ!


THE CROWN 4 06-10

2020-11-18 10:02:00 | その他の映画・ドラマ・舞台
ドラマのタイトルを今書いていて、このドラマの主人公はずっとエリザベス二世だと思っていたのが、あ、実は王冠そのもの、王室、代々のクイーンやキング全てだったのか、と思い至りました。最初から付いてるタイトルなんですけども。

ですのでシリーズ4ではすっかり主役がチャールズ&ダイアナ皇太子夫妻、それに個性派脇役というかサッチャー。この3人の立ち位置が今までの伝記映画やドキュメンタリー映画よりもよくわかった気がします。ドラマが長くて壮大なので作者のピーター・モーガンはすごい俯瞰で捉えて、バードアイでグッと詳細を見せてる感じです。

まずサッチャーが女性初の首相で一人で突っ走ったのは、他の議員たち=クリケット仲間のようなおじさんチームには全く入れない者としてトップに立つにはそれしか方法はなかったのだと思いました。周りと協議して矢面に立つなんてのはチームの1員だけができること。現代のように(日本は別として)他にも女性の政治家が増え今元首として立つのとは意味が違っていたのが側近や議会に座る白髪のおじさんたちを見て、そしてシリーズラストの方でクイーンがサッチャーに言った言葉で身にしみます。

しかしジリアン・アンダーソンはうまいですね!遠くを歩く姿勢だけで演技が伝わってきました!!

そしてジョシュ・オコナーのチャールズ!シリーズ3では若くて純真な姿にキュンとなり本物の皇太子まで好感度が上がりました(社内比較)が、ここに来て、カミラへの誰にも隠さない愛の暴走には引いてしまう〜〜〜ジョシュ君でも許せん。

これでは本人だけの正義を周りに押し付けていて、家族でさえ同情できないし、ましてや一家の長男の嫁も嫁ぎ先の家じゃなくて自分だけがかわいそうなんだから、王室VSチャールズVSダイアナの三つ巴〜?!特にチャールズは正気じゃない。王室的には何よりもアウトではないのか?!ドラマの最後までわからないということか?

ところで本物のダイアナさんってイギリス人から見ると可愛らしかったのかもしれないけど、私には男顔で冷たい印象があったので「内面が子供だった」と言われてもピンとこなかったんですが、俳優さんが実物より幼い容貌なので彼女の行動が子供なのがよ〜く伝わりました。ナーイスキャスティング!

そして「本物」や別のドラマ「ザ・ウィンザーズ」の印象から180度印象が好転したのはカミラさん!!俳優さんもかわいらしい容姿で、事態を冷静に見てるし、ますますチャールズの暴走が際立ちます。

アンドリューとエドワード王子たちのおバカな言動もちょっと入れただけで王室に生まれただけで注目を浴びる光と影をよく描いてます。

以下写真はすべてYheTouch-Vanity Fair by Brett Lloyd
ファッション写真ではまた別の顔のふたり







THE CROWN 4 01-05

2020-11-16 13:16:00 | その他の映画・ドラマ・舞台


運良く公開日の昨日と今日がお休みなので、あっという間にエピ5まで見れました。

マーガレット・サッチャー役のジリアン・アンダーソンをとても楽しみにしてましたが、伝記映画でも良く掴めなかった彼女のキャラを想像以上に見せてくれています。サッチャーのキャラが知りたかったわけではありませんが、努力と精神力によって生産性と国への貢献度を求める彼女の姿勢が、特権階級に割り込んで入った教育のある労働者階級として説得力がありました。

社会保障を切って生産性を求めるとはまさに現代の日本にもイギリスにもかぶるので、ドラマを見てる人も、もはやおとぎ話ではなくリアルな現代ドラマになってきたなーと思わせる作戦大成功です。

おとぎ話といえばこのシリーズ4から登場したダイアナが、今までになくプリンセス願望と野心が強いことが新鮮です!今までのドキュメンタリーは、考えてみたら彼女の手記がベースになってたりして客観性がなかったかな、と思い当たりました。

野心家なのに傷つきやすい姿の描き方が、ドラマなんで本当におとぎ話に可愛くしてるなあ、というのが彼女のコスプレやバレエのレオタード姿を見た印象です。ちょっとその辺は本物のダイアナの写真よりも甘く振ってない?と思うのですけど、まだ若い時代ですので純真無垢さを強調してますか?次のシリーズ5ではエリザベス・デヴィッキ姐さんになるんですものね。

そして私が唸ったのは、自分でも意外でしたが、エピ5の、クイーンの寝室に侵入したファーガソンのエピです!!

「シャーロック」で知ったトム・ブルックがまたいい仕事してました。エピ01~04までチャールズとダイアナとサッチャーがメインで、スコットランドのバルモラル城とロンドン近くのウィンザー城、それと新婚チャールズ皇太子のオーガニックワールド=ハイグロウヴ(今では東京のデパートでの英国展でもおなじみ!)が舞台で、狩りや乗馬が日常な世界を見続けた後に、

パンク台頭のロンドン、失業して奥さんと子供に逃げられ、イギリス版ハローワークに通う男のパブ、市民相談所、ダブルデッカーの2階の窓から見えるバッキンガム宮殿・・・と

あの「バッキンガム宮殿侵入事件」は記憶にありますが、犯人像を知ったのは初めてです。ピーター・モーガン、すごいなあ!!!クイーンにサッチャーに侵入者。フォークランド戦争の時代を王室から失業者まで串刺しにして見せられた感です。

それでも、どん底として描かれていた失業者フェイガン、奧さんに逃げられてもまだ日本で言ったらそこそこのマンションに住めて、子供達に会いに行った公園では奥さんとボーイフレンドが子供達と遊んでいて、

日本ではDVから逃げてシングルマザーとなったワーキングプアの母親の子供は一人で過ごしているというのが当たり前らしいとニュース記事で読み、

どん底の70年代イギリスの方がそれでも人間らしい生活できてない?と思ってしまうのです。


ハイグロウヴの皇太子一家


チャールズのオーガニックにかける熱意の出所を知り複雑な気分。ドラマ上の創作かもしれませんけど。