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Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

ライド・ライク・ア・ガール

2020-08-03 16:55:00 | その他の映画・ドラマ・舞台
英語の"ride like a girl"は、”女みたいに弱っちくて下手っぴー”って意味なんですよ!それはアイロニーで、鉄の意志で挑んで勝った女性の映画です。



この映画の紹介を読んで、友人のオーストリアリア人のダンナさんを思い浮かべてしまいました。そのダンナさんが9人兄弟で。はい、実話を基にした本作の主人公ミシェルも10人兄弟の末っ子だからです。

ミシェルは2015年に、155年の歴史を持つオーストラリア最高峰の競馬で優勝した初の女性騎手となりました。

広〜いオーストラリアで馬を調教するお父さんの家ならば10人子供がいても狭いという印象はそれほどありませんでしたが、やはり10人目ともなると生まれた時から上に9人、自己主張せねば埋もれてしまいます。

とはいえ、親や上の兄弟がジョッキーで馬のいる生活となれば、地面を歩くように馬に跨がれたのかな、と羨ましい。減量でフラフラでもゴールまで馬から落ちないのもそのせいもあるかも。(いやほんとは鉄の意志でしょうけど)

そして映画で描かれるのは、まだまだ女性ジョッキーは更衣室も間に合わせ、オッズも高い倍率、ルール判定でも不利になりやすいという男社会でした。

でも、もしミシェルが男の子だったら、馬一家の末っ子に生まれジョッキーになって当然というレールが敷かれてたら、男の子は勝って当然というプレッシャーで優勝できない、というシナリオもありえます。

メルボルン・カップは長距離なので、プリンス・オブ・ペンザンスという馬のオーナーにとって金をかけた商売道具に女性騎手をという協議の時、「後半は力勝負だから女ではムリ」という意見に対して、ミシェルは「必要なのは、馬といい関係を作ることと忍耐」だと抗議します。

これが本当に勝利への必須項目だとしたら、健康な体と冷静な頭脳があれば、関係を作ることも忍耐力も女性の方が男性より能力が上なのは周知の事実、これからもっと女性も活躍できるんじゃないでしょうか?!



エンドクレジット見てて、ほえ〜?!ってなったのが、彼女のすぐ上のダウン症の兄ステーヴィー、本人が演技していた?!そういえばダウン症は見た目の特徴もあるので、その特徴の俳優を探すのは不可能だったのでしょうか、「ボブという名の猫」でもボブ本猫が出演してましたし、スティーヴィーは馬の調教師の才能もあったけど演技も出来ちゃうとは、最近は動物でも病人でも才能を活かせて何より。。。




ぼくたちのチーム

2020-08-02 18:05:00 | その他の映画・ドラマ・舞台


たまたま何かの拍子に見かけた画像が気になって作品情報を見たら、アイルランドの寄宿生学校、出演者にアンドリュー・スコットとあったので見てみたら、ズキュン!!な佳作でした。

しばらく前からNetflixにあったようですが、全然オススメされずずっと見逃してました。

高校もので主役ふたりの男の子の魅力は、ふたりとも合格点だけど特別可愛いわけでもないのですが、

メッセージがはっきりとしてて、ポスターにも書かれててわかりやすいにもほどがあるんですが、〜FOLLOW THE CROWD, OR FOLLOW YOUR HEART/集団に従うか自分の心に従うか〜。

それはアンドリュー・スコット演じるシェリー先生の「 You spend your whole life being someone else, WHO'S GONNA BE YOU?」というめちゃくちゃカッコイイ決めゼリフでも繰り返されてます。

2016年の作品で高校ラグビーのシーンがやたらと多く、去年のW杯以前に見たら全く何が何だかわからなかったでしょうけど、あのジャパン大会のおかげでラグビーのルールなどをかなり覚えたので試合の見どころもわかってラッキー。

邦題となった「ぼくたちのチーム」というキーワードもうまく織り込まれ、ぐいぐいストーリーに引き込まれてカタルシスを迎えます。

シェリー先生は、カッコイイ登場から途中で情けなくなってしまうんですが、そのままでは終わらないので我慢して見進めましょう。

意外に地味な存在ながらもいい味を出していたのが校長先生で、彼も実は。。。?