Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

「あなたを抱きしめる日まで」と私の家族

2016-11-14 21:00:00 | その他の映画・ドラマ・舞台


ずっと気になっていた「あなたを抱きしめる日まで」をやっと見ました。そしたら私にとってすごいタイミングだったのです。

原題ではPhilomena(フィロメーナ)、主人公の名前です。ジュディ・デンチが本人のように見えるうまさで演じてます。彼女はアイルランド人、10代の頃妊娠出産をし父に修道院に捨てられて、子供も修道女に養子に出されたという過去を50年隠し続け、その息子の誕生日に、のちに産んだ娘に打ち明けるのでした。

その娘が、有名ジャーナリスト(スティーヴ・クーガン)にフィロミーナの息子探しを促して、アメリカにまで行き、息子が大統領顧問弁護士になりエイズで亡くなったことを突き止めます。その過程で修道院が若い女性の産んだ子供たちをアメリカ人に高額で売っていた事も発見、修道院がそれをか隠蔽するため母親と子供が互いに連絡を取ることを阻止していた事実も・・・・

という事実に基づいた実在のジャーナリストの本が原作となった映画です。

そのショッキングな事実がストーリーとしても興味深いものでしたが、私にとっては、主人公のフィロミーナの性格が私の義母にかぶってかぶって仕方なかったのでした。

折しも義母が1年半年ぶりに来る前日にこの映画を見終わりました。

義母は変わった人だと前から思っているのですが、頑張って分析しても私情が入ったり立場もあるので、私にとっては謎のベールがどうしてもはがれなかったのですが、映画の人ならば私情なしなので、このアイルランド人の不遇な生まれ育ちの女性が、インテリではないのだけど鈍くもなく、かえって繊細さを持ってもいながらストレートで頑固なことがよくわかります。

同じアイルランド人だからなのか、義母も全くその通りなのです。

感動しやすく素直で愛情深く、自分を必要以上に飾らず、でもプライドが高く、既成の権威を遠くで見ます。人に対して謙虚なんだけれども同時に自分を人に合わせることはありえない、という何重にも相反する面を持った、要するにひねた田舎者とでも言いますのか・・・・


わかりやすく言うと、子供達のところに泊まりに来たなら、お世話をかけっぱなしだと申し訳ないと気を使って、役に立とうとしてご飯を作ってくれるのですが、不器用な上に大胆なので、キッチンを汚しまくった挙句にものを壊したりするのですね・・・そして洗った食器は汚れが落ちてなく、それを指摘されると「水だったから」と言い訳をするのだけどどうしたらお湯が出るのかと誰にも聞かないのです。

だからいっその事何もしないでお金だけ出してくれればいいのに、お寿司を買ってきてと頼むと頼んだものを買ってこないで足りないのです。自分があまり食べないからと、頼まれた分買わなくても間に合うと独断して、みんなお腹をすかして待ってるのに。

日本ではレストランのランチがお得な値段設定だと言ってるのに「簡単でいいのよ」とカフェのサンドイッチ&コーヒーで簡単だけど割高なものを食べる羽目になったり。絶対あれは贅沢を避けて、しかし人の助言を無視するから結果高い買い物になってしまうのですよね。。。


でも今回は、私は何かと忙しくて、おもに夫がずっと一緒だったので、キリキリしたのは夫の方でした。


帰った瞬間に上記のようなことをガーーーッと言ってきたので、この映画を勧めたのですが、あまり興味はないみたいでした。見たら「仕方ない、アイルランド人だから」と思えるのにな。でも人の助言に耳を貸さないところこそ、彼自身もアイルランドから受け継いだ気質かもしれません。

Poldark 0210

2016-11-10 21:23:00 | POLDARK
ラストまでネタバレしますから嫌な方は読まないに限ります!

ああ~、いい最終エピでした!映像の美しさもふるってましたので、前回の「ロス×お馬さんギャラリー」に引き続き、今回は「名画ギャラリー」をキャプチャしてみました♪

印象派色のデメルザ キスリングの描くような顔でもある


前エピで、デメルザのロスへの仕打ちが厳しすぎるんじゃないか・・・と思ったのですが、このエピを見てやっと納得できました。

彼女にしてみれば「夫の浮気」ではなく、このシリーズ初めの方から彼女の心に宿り始めた「夫はまだ昔の恋人を自分より愛してるのでは?」という恐ろしい疑問が現実だった、「自分はエリザベスにはかなわない」ことを感じてしまったのですね。夫を許す許さないではなくて、自分を1番に愛していない人との関係をどうしたらいいか答えを出せないでいる間は、ロスと元どおりにはなれなかったのです。なんて正直な。

バロックの室内画のように豪華になったポルダークの家


それに比べてエリザベスは本当に反対。好きなのはロスだったのにいつも2番手の男に甘んじてしまう。心底悪い人ではないのだけど、楽な方へ流されるから結果ロスを傷つけてるし。

そしてジョージは彼らしい真綿を絞めるようなやり方でエリザベスの中の自分の領地拡大を図ってる・・・彼女のことは好きなんだけど、彼女の愛ではロスに負けてることも知ってるし。彼女の息子を「我が国で最高の教育を受けさせる」と体良くハーロウ校に追い出してポルダークの血を遠ざける魂胆ですものね。

もうそのまんまラファエル前派


ロスは戦争に行くところを踏みとどまって、ワールガンの「囲い込み」に暴徒と化しジョージ&エリザベスの家に押し寄せたロスの労働者を静めるのに間に合いました。

*囲い込み=エンクロージングって、学校の社会でやった時に意味がわからなかったんです!単語がホントにそのまんますぎて・・・

デメルザが実家に帰る前に、ロスも心の整理がついたようでよかった。やはり激情に駆られた行動で壊れた破片を片付けてきれいに戻すのには時間がかかるのですね。

でもよくある夫婦のように表面だけ取り繕うのはロス&デメルザ、この二人にはできないこと・・・なんかいいなあ!

そのまんまターナー


でもこのエピで1番面白かったのはですね・・・

フランシスの子は追い出すし、エリザベスが妊娠してワールガンの後継ができるとほくそ笑むジョージ。でも密かに、彼との子が産まれたら彼も柔軟になってハーロウのことは考え直してくれるかもとぬくぬくと期待しているエリザベス・・・のところへポルダークおばちゃんの

「そうかもねぇ、早く産まれたりしなかったら。」

おばちゃん!!


ジョージ念願の後継がロスの子供かもって、いや面白すぎるポルダーク・・・






HUMANS 0202

2016-11-09 00:00:00 | コリン・モーガン


ジェンマ・チャンがほんとうにきれいに撮ってあるドラマで嬉しいです。BBCの「The Game」でも中国人バレリーナの役がきれいでしたが、元モデルだけあって顔だけじゃなくてスリムですらっとした全身もため息が出そうにきれい。このエピでは手を怪我して(出る血は青)手にも注目してしまいましたが、また華奢でスラリとした手なんですよ~~

アニタとしてミアの働くカフェもすてきです。オーナーのエドはハンサムでいい人。ミアは彼の役に立ちたいと、彼のお母さんを入院先に買い物を持ってお見舞いし、認知症のお母さんが苦しそうな様子につい感情を表現します。でも銀行でお金を受け取るのに銀行員が席を外したすきにシステムを操って不正に多くもらってきたのをエドに咎められます・・・

役に立ちたいのに、エドに喜んでもらえず悩むミア。モリアーティー並みのハッカー工作ができてしまうのに、自分には何かが足りないと気付いたのですね。





新しい仕事=生活をしているミアに比べ、レオ、マックス、へスターはへスターを保護した時に追ってきた人間を拘束して彼の属する組織の目的を聞き出そうとして行き詰まってました。

人間に危害を加えては、人間が恐れるSynthそのものになってしまうと諭すマックスをへスターはどうしても理解できないようです。人間が不具合のSynthを扱うやり方をなぜやり返してはいけないのか?と。そして彼女は処分するSynthはサイロというところに集められるのだということを知っています。サイロとは???



レオはこのドラマ通してずっと苦悩の表情なんですよ~
意識のあるSynthを集めて開放しようとしているのですが、ミアはSynthが開放されても、その先に不安を見てしまっていてレオと衝突してしまいました。

一方、ホーキンズ家に現れたニスカは裁判を要求するのです。そうだった、シリーズ1で彼女は暴行事件を起こし、ドイツに逃げてたお尋ねSynthだったのでした。当局はSynthに意識があると証明できたら裁判を受けさせることになります。そして弁護士にはホーキンズ家のママ、ローラ!女優はシャーロックのファン探偵のキャサリン・パーキンソンで話し方がシャーロックの時と同じで奇妙な感じ。

そしてこのエピで気になるのは、ITに才能のあるホーキンズ家の長女マッティが、ポンコツ置き場に置かれていたオーディをもらってきて修理したことでした。オーディはレオのお父さんの友人だった科学者のところにいたSynthです。オーディに不具合が生じても我が子のように可愛がってた(本当は不具合Synthは処分しなくてはいけないが博士は隠していたんですよ~)博士とのお別れは、思い出すだけで涙が出ちゃう・・・

その、博士が何度も直してもダメになった旧型のオーディー、S2で活躍してくれるといいなあ。



タグに釣られる

2016-11-08 16:54:00 | ファッション


いいものを見つけました。

薄手ウールのTシャツです。今まではニュージーランドのメーカーのものしか見たことがありませんでしたが、Paul Smithの下着のTシャツ類を見ていたら、羊さんのタグに目が止まり、色も生成りでこう言う素朴な素材は珍しいなあと手も止まったのです。Tシャツ=コットンという頭でしたが、羊さんは伊達じゃない、ウールマークでした!

袖下と見頃のサイドにはステッチがかかっている(生成り系にはピンク、黒にはブルー)ところもかわいい。

寝る時に素肌に着るもよし、黒は薄手のセーター風にシャツを中に着てもいいですね。

かわいいタグのおかげでいいものと出会いましたが、冬物のタグにはぬくぬく動物が付いていることがあり、それにつられて買ってしまうのです。

↓ お昼寝バニーちゃん



↓ かわいく・・・ないのもいたりする




Poldark 0209

2016-11-06 00:20:00 | POLDARK


いよいよシリーズ2も盛り上がってきました!よかった!

だってそもそもS2ではデメルザがずっとおとなしくて、勝手をやる亭主に耐える女・・・って感じが不満でした。それも一挙挽回、前のエピ最後の強力パンチの後も世界中からの「もっとやれ!」コールが聞こえたと見え、ロスの行いを許すどころかベッドルームから追い出し、「あなたを見損なった」と表明し、夫留守中に奥様は一人でパーティーにお出かけに?!

・・・しかしロスの友人の軍人、ジョージの秘書?とにかく仲間のタンカード、パーティー主催者のおっさんにモテモテになるも、土壇場で良からぬ企みを後悔して逃げ出すデメルザ。あ~よかった。これでデメルザが仕返しに同じことをしたら、もう「ポルダーク」じゃない泥沼でしたよねー。ロスは初恋がついに成就、って意味がありましたけど、デメルザの場合はやけっぱちであんなどうでもいい男達にモテ期がきてもロスが1番上等なんだからやめた方がそりゃいいでしょ~?すっごい金持ちの美男子となら兎も角。



そのころロスが出かけて会っていたのは、出所してきた友人。彼のビジネスが戦争好景気で大成功し、ロスに借金を返せるどころかロスの利益にもなるという明るい話でした。しかしその話もパーティーから裸足で浜辺をトボトボ泣きながら帰ってきたデメルザの耳には届かない。

そりゃそうでしょう・・・けどもロスもちょっと可愛そうになってきました。いやいや、でも謝って許されることでもないし・・・やきもき。



やきもきしてたのは、なんとエリザベスもでした。そうか~彼女にしてみれば、恋人だったロスが死んだと思って悲しみのうちにフランシスと結婚、そのフランシスが死んで借金と親の介護を背負っていた時にジョージと婚約。そしたらいきなりの夜這いですものね。彼女はとうとうロスが自分を救いに来てくれるのかと窓から外を覗き続きていたのですね。

しかし、彼女は世渡り上手なようでいて、いつも何かを掴んでいるものだから、本当に欲しいものに出す手がふさがっているのですよねー

ついにジョージとエリザベスは結婚し、フランシスの家にはおばちゃんとエリザベスの息子が残されました。あれ?子供は連れて行かないのですね?

と思ったら、新婚旅行から帰ったジョージは新居にフランシスの家を選ぶのです!息子は喜んでるけど、おばちゃんの顔には「この家の敷居をワールガンに跨がせるとは・・・!!!」と書いてありますよ大文字で。

そして門からロスが見ているのを知りつつジョージと家に入っていくエリザベス。彼女にしてみたら「あの夜はなんだったのよ!私を苦しめるだけ苦しめて!」ってな思いだったでしょうが、まあ、あなたは金のある男に簡単になびくのがいけないのよ。



ロスの鉱山も復活し、ついに錫が見つかりましたが、その知らせを聞いてもまだロスを許せないデメルザ。それはそうです、ロスがエリザベスの背中を見ているうちは・・・彼にしてみれば天敵ジョージに取られたことがさらに重大なんですが、それをデメルザに理解して欲しいならば、あの夜エリザベスの所に行かなければよかったのに。



余談ですが、デメルザ役のエレノア・トムリンソンってやっぱりファニー・フェイスで可愛い。実は彼女、欧米美人にしては丸顔で目が離れてて、でも色白でまつ毛が長~いんですよね。今回のパーティードレスでは、顔と胸の付けぼくろも可愛かったけど、髪型がただまん丸に盛っただけみたいで、あれは自分でまとめたから凝った髪型にはできなかったという前提かしら?
・・・とにかく彼女の顔はユニークで誰かを思い出すなあと思ったらピンクレディのKeiちゃん。頬骨かなあ。




最終回が楽しみだなっと!