この回は特に文字の入る画面(何て言うの?インスタレーション??)が美しかったですね
以前、シャーロック2エピソード2の
「バスカヴィルの犬」について書いた時、
単語「Asperger's」が気になったことを書きました。
日本語でも「アスペルガー症候群/障害」という単語があるのにそう訳されなかったのは、差別とかそういう配慮のせいかと気になりました。
もしかしたら単に英語圏ではAsperger'sはシャーロックのメイン視聴層10~30代に通じる単語だけど、日本語ではまだ一般的でないとの懸念??(でも
日本のメイン視聴層って誰??)
考えすぎかもしれないけど、この単語を使わなかったのは、マイノリティーを意味する単語を排除したの?
でもね、「シャーロック」にはマイノリティの悲しみとか優越感とか、
アイデンティティの確立と他者との関わり=愛が詰まってると思うから、
排除して欲しくなかったな。
プロデューサー&脚本家のモファットさんはスコットランド、
ゲイティスさんはイングランド北部セッジフィールドの出身だとウィキにあります。
セッジフィールドはかつて炭坑の町で労働者が多く、ブレア氏が出た選挙区。
ジグソーパズルみたいなドラマを作る彼らは頭がいい子だったでしょうね。
そして「シャーロック・ホームズ」の本を夢中になって読んだ。
ヴィクトリア時代の世界の中心ロンドンを疾走する頭脳明晰な探偵に憧れたことでしょう。
Mind Palaceの映像、美しくてため息。誰が考えたんだろう?監督のポールさん?
そしてその辺の子供達よりも、ヘタすると大人よりも頭のいい自分を重ね合わせた。
地方の町に住む、頭の回転が良くフィクションの世界が大好きな子にとって、
自分と似た友達はいなかったかも知れない。
彼らは60年代に生まれ、英国病に侵されていた暗い70年代に10代を過ごしている。
今のようにネットで世界中とつながってなんかいない時代です。
自分の
世界を共有できる人がいないって孤独だと思う。
それからゲイティスさん、彼の場合ゲイであることも孤独に拍車をかけたはず。
いつセクシュアリティを自覚していつカミングアウトしたとか存じませんが、
アイデンティティと闘った時期があるはずです。
そんなふたりが少年時代のヒーローに、自分のまま生きる強さかっこよさを理想化して
現代に蘇らせたのがBBCシャーロックなんじゃないかな。
うまい具合にベネディクト・カンバーバッチが存在する時代でよかったですねえ!
彼らにも、私達ファンにとっても。
彼らは、今まで男同士の友情を描いたドラマや映画ってのはなかったから、
「シャーロック」ではそれを描きたいと言っています。
ドイル原作でも一切使われていない言葉だけど、要するに「友情」=「愛」。
そこにセックスが存在するかどうかは私はどうでもいいと思ってるけど、
製作者の方もどうでもいいんじゃないかしら。
でも、愛。
それが男同士なので、作品中に自虐的に何度もジョークで出て来る。
いくらマイノリティがイギリスで日本よりも市民権を得ていても、
ドラマのネタになるということは、やっぱりすっかり普通のことではないということ。
世界中の才能が集まるロンドンで天賦の才能を武器に成功したモファット&ゲイティス。
自分の世界を信じて生きて(イギリスはその土壌があっていいよね)
100%自分のまま「ステディなパートナー」=「愛」も得ている彼らだから
あのシャーロックという魅力的なヒーローを作りたかったし、
シャーロックの天才部分も天然部分もまるごと愛してる人達も置いて。
「自分自身でいることと愛を得ることは矛盾しない」
ミステリーでヒーローもののシャーロックがなぜ琴線に触れるのかな~と考えてたら
もらった贈り物がこのメッセージでした。
・・・えっと、以上は少しの情報に基づくあくまで私の想像による意見ですので、
モファットさん&ゲイティスさんの事実と違っている可能性大です。
妄想による産物です。もし名誉毀損になっていたらごめんなさい。
私はおふたりをとても尊敬しています。
gift[gift] 名詞
1. 贈り物 2. 特別の能力 3以下省略....
♥のユニオンジャック、携帯待ち受けにいかがでしょうか?
名付けてHeartJack♥
ヒーロー俳優さんとお揃い♥