
やっぱり大好きサンローランの世界・・・!
去年9月に日本公開された方の映画の感想とYSLへの愛はこちら→
こちらのイヴ役はギャスパー・ウリエルでした。ピエール・ニネも美青年でしたが、ギャスパーは私が彼の映画を初めて見るので本人かと思ってしまうほどイヴの香りを漂わせていました。ピエールの方が優等生的で、ギャスパーの方が危険度が高い感じともうしましょうか。
パンフレットにも書いてありましたが、去年のはイヴがまだディオールのアシスタントをしていてベルジェ氏と出会った時代から描いていていますが、こちらは既に人気者となった1967年以降の、スターデザイナーとしてのイヴの世界を描いていました。
スターデザイナーの世界とは、ただ忙しいだけでなく、年に4回もコレクションを発表しなくてはならない、つまり定期的に次から次へと新しい美を生み出さねばならない過酷な世界です。1回のコレクションで何10点ものコーディネートを見せるためには、その分のデザイン画を書いて、生地や装飾の素材を決め、1点1点の仮縫いを何度もしてやっと服ができる。アーティストとしてと職人としての技量が求められるのです。
公私のパートナーであるベルジェ氏は、イヴの生活を母親のように面倒みながら父親のように支配して、彼のビジネス王国の財源であるイヴをその過酷な仕事に向かわせていました。この辺の描き方は公認の方よりも手厳しかった。おかげでイヴが、愛人やドラッグの官能へ逃げ出したくなる心境がよくわかった。(ここ重要!)
その愛人、ジャックですが、まあ、彼の家のエロチックなこと、部屋の真ん中に分娩台のようなイスがあってもうビックリ・・・!カール・ラガーフェルドの愛人でもあったのですが、単なる三角関係でなく、何人もの男がゴージャスな一部屋で絡み合って、お金と審美眼を持ったゲイの官能の館。この時、80年代のエイズ出現の1歩手前で、現実にこの世界の住人は数年後にエイズでこの世を去ったのです。ですから官能の時代の最後の徒花だったのですね。
そうそう、久しぶりにビックリしたことがもうひとつ・・・
これだけ官能的な映画なのに「ぼかし」が入っていたんです!
美しい身体の線を持ったギャスパー・ウリエルの真ん中に!
えー?!
子供も見てるかも知れないお茶の間ならわかるけど、映画館なのに。
なんかすごく変だったなー。エロスを描いてるんだからいいんじゃないの?
そーなんですよ、この映画を公開しておいて局所のみ非公開って
なんだかショートケーキの苺をとられたような残念な感じでした。
ぼかすってのは倫理上の問題なんですかね?
じゃあドラッグ摂取はいいの?って思いました。
去年のはTVでやってたのですね!グッジョブですね!
あとは、DVD?が出るといいのですが。
紅さんもお顔長い人がお好みかと思いますが、
ギャスパーも長いですよ!!
倫理上の問題といえばそうなのかもしれないと思うのですが、では、その倫理上とはなんぞや?と思います、審査する人たちにとって。
ぼかしを入れることによって何か肝心なところではぐらかされたような。逆に意識がそっちに行ってしまって全てぶち壊しているような。まったく何をやってくれてるのやらと思います。
それと、書き忘れてましたが、(ここ重要!)の部分、なるほどぉと思いながら読みました。
私ではとても読み取れないものをしましまさんはいつもご感想の中で教えて(伝えて)くださるので、そういう意味でもとても読み応えがあります。
早く放送してくれないかなー。DVD、出てくれないかなー。
あ、そうそう、お顔長い人、好きです(^^ゞどういうわけか昔から気がつけばいつもお顔の長い人に惹かれています。ますます観るのが楽しみになってきました(^^)
いやまったくそのとおりです。
ま、見えても意識はそっちにいくと思いますが、
愛とエロスを描いてて、観客もそれを見に来てるのだから
怒る人もいないだろうし、まったく意味がわかりませんわ。
「見せては行けないもの」と判定すること自体が美青年に対して失礼ですよ。
全身身体をはって演技したのにダメだしなんてして・・・
私も実は明日2度目に行きたいと思っていたのですが、
どうも眠くて眠くて、寒いから体調が少し落ちてるのかな~と不安なので
明日はやめてお家でおとなしく身体を休めます。
上映中にもう1度見ておきたい~~
長いお顔の奇麗な人を~~!
それに、仰る通り、彼らに失礼です、ぼかしは。
ところで、風邪の引き始めだったら大変です。
ご無理なさらず、ゆっくりお身体やすめてくださいませ。
どうもそれも疲れたらしく、土曜日の午後にはもう絶不調で
午後と夜中寝てやっと今朝復活しました!
やはりない頭を使うのも相当身体によくないかも・・・(笑)