アマゾン・プライムの「グッド・オーメンズ」、せっかくの嬉しい世界同時配信だったというのに、イギリス旅行が忙しくてしばらく見られませんでした。
が、日本に戻って楽しかった旅行を思い出すのにもイギリスが舞台のこのドラマをやっと楽しめました。
ロンドンの中心のロケ地、SOHOやセント・ジェイムズ・パークは今年の旅行ではほとんど行けなかったけど、たった1回オックスフォード・ストリートを歩いてたら全身グッド・オーメンズのバスに遭遇したので激写しました。


停車したすきに前に回って、ほとんど変態・・・
でも個人的にはこの正面が好き。稲妻が走ってて「次はアルマゲドンに止まります」って書いてあるし。

後ろがまた魅力的なんですが、これは走り去っていくところを追っかけて撮った力作なんです。

しかし後から気がついた。向こう側の横を見ていないことに。。。
テナントさんのアップだったのではなかろうか?!ショック!
オックスフォードでも簡易版的なこのミニ・オーメンズ・バスはよく見ました。

バスはこの辺に置いといて、内容はバカバカしくて可愛くて勇気の出るお話でした。
もう何が善行の天使なのか悪事の悪魔なのかわからなくなるのが良かったです。
悪魔クローリーのディヴィッド・テナントさんのナヨナヨクネクネしてるのに男っぽい悪態のつき具合が最高でした。「悪の魅力」って言葉を思い出しました。
クローリーのメリー・ポピンズもどきのナニーっぷりもよく、子守唄まで歌ってくれた贅沢さ。
それに比べて天使ちゃんのアジラファルのマイケル・シーンは、庭師になった時、ティモシー・スポールかと思いました!
悪魔たちの造形が気持ち悪すぎるのを覗いて概ね面白く見られたのですけど、疑問が一つ残っています。
それは、冒頭でクロウリーが悪魔の子を地上に連れて行ったシーンで、トランプの占い師が「ベビーは3人、よ〜く見ててください」と言ってカードを切ったので、そのベビーたちが成長して3人の少年が出てくると思ったのに、
悪魔の子はイギリス人の家庭でアダムとなり、イギリス人夫婦の子はアメリカ外交官の家庭でウォーロックとなり、ではアメリカ人の子供はどうなったのか?
最後まで私は登場を待ってしまった。。。ぐすん。
あんなにもったいぶってトランプ切る必要なかったじゃん、と思いました。
あ、でもその悪魔の子供を人間界に仕組んできたクローリーにアジラファルが
「反キリストの子だったのは確かか?」と確認した時、クローリーの答えが
「届けた。届けた。手渡した。」と字幕がついてたんですが、
英語は「I should know.I delivered the baby. Not "delivered" delivered, you know? Handed it over.」で、deliverの意味には「産む」という意味もあるので、「オレが産んだんだから間違いない、いや、産んだんじゃなくて届けたってこと。」てな感じになってクスッと笑えたのが好きでした。
あと、クローリーとアジラファルが喧嘩して、クローリーが「もうお前のことなんか好きじゃない!」と叫んで車に乗ってしまったシーンでどこぞのおじさんがわかったような顔つきでアジラファルを見てたじゃないですか?あの場所はロンドンのSOHOで、私たち演劇ファンには劇場の街ですが、ゲイの街としての顔も持っているのですよね、実は。
追記:
クイーンの曲がやたらと使われていたのがあまりにもシーンに自然すぎて可笑しかった。
それとラストの曲がとてもかわいい。。。こじつけなのか、もともとそういうつもりなのか。多分、歌詞に合わせて作ったのでは。歌詞の字幕が出てなかったのが残念だ。
A Nightingale Sang in Berkeley Square
出会ったあの夜には空中に魔法が溢れてた
リッツでお食事中の天使たちがいて
ナイチンゲールがバークレースクエアで歌った
追記2:
このドラマに出てこなかったクイーンの曲に、「Good Old Fashioned Lover Boy」というのがありまして、歌詞に"Dining at the Ritz"と出てくるんです。
曲の作者はフレディ・マーキュリーで、彼はこういうミュージックホールでかかるような曲が好きですし、「A Nightingale Sang in Berkeley Square
」はイギリスのスタンダードで誰もが知っている曲のようですから、この曲のロマンチックな雰囲気を伝えたくてその歌詞を入れたんじゃないかな〜と思う昨日、今日です。興奮します。
私はその"Dining at the Ritz"に憧れて、数年前ついにリッツ・ロンドンでアフタヌーン・ティーをするために高い敷居をまたぎました。たった1行の歌詞に何10ポンドも払うファンってやつはまったくどうしようもないです。
が、日本に戻って楽しかった旅行を思い出すのにもイギリスが舞台のこのドラマをやっと楽しめました。
ロンドンの中心のロケ地、SOHOやセント・ジェイムズ・パークは今年の旅行ではほとんど行けなかったけど、たった1回オックスフォード・ストリートを歩いてたら全身グッド・オーメンズのバスに遭遇したので激写しました。


停車したすきに前に回って、ほとんど変態・・・
でも個人的にはこの正面が好き。稲妻が走ってて「次はアルマゲドンに止まります」って書いてあるし。

後ろがまた魅力的なんですが、これは走り去っていくところを追っかけて撮った力作なんです。

しかし後から気がついた。向こう側の横を見ていないことに。。。
テナントさんのアップだったのではなかろうか?!ショック!
オックスフォードでも簡易版的なこのミニ・オーメンズ・バスはよく見ました。

バスはこの辺に置いといて、内容はバカバカしくて可愛くて勇気の出るお話でした。
もう何が善行の天使なのか悪事の悪魔なのかわからなくなるのが良かったです。
悪魔クローリーのディヴィッド・テナントさんのナヨナヨクネクネしてるのに男っぽい悪態のつき具合が最高でした。「悪の魅力」って言葉を思い出しました。
クローリーのメリー・ポピンズもどきのナニーっぷりもよく、子守唄まで歌ってくれた贅沢さ。
それに比べて天使ちゃんのアジラファルのマイケル・シーンは、庭師になった時、ティモシー・スポールかと思いました!
悪魔たちの造形が気持ち悪すぎるのを覗いて概ね面白く見られたのですけど、疑問が一つ残っています。
それは、冒頭でクロウリーが悪魔の子を地上に連れて行ったシーンで、トランプの占い師が「ベビーは3人、よ〜く見ててください」と言ってカードを切ったので、そのベビーたちが成長して3人の少年が出てくると思ったのに、
悪魔の子はイギリス人の家庭でアダムとなり、イギリス人夫婦の子はアメリカ外交官の家庭でウォーロックとなり、ではアメリカ人の子供はどうなったのか?
最後まで私は登場を待ってしまった。。。ぐすん。
あんなにもったいぶってトランプ切る必要なかったじゃん、と思いました。
あ、でもその悪魔の子供を人間界に仕組んできたクローリーにアジラファルが
「反キリストの子だったのは確かか?」と確認した時、クローリーの答えが
「届けた。届けた。手渡した。」と字幕がついてたんですが、
英語は「I should know.I delivered the baby. Not "delivered" delivered, you know? Handed it over.」で、deliverの意味には「産む」という意味もあるので、「オレが産んだんだから間違いない、いや、産んだんじゃなくて届けたってこと。」てな感じになってクスッと笑えたのが好きでした。
あと、クローリーとアジラファルが喧嘩して、クローリーが「もうお前のことなんか好きじゃない!」と叫んで車に乗ってしまったシーンでどこぞのおじさんがわかったような顔つきでアジラファルを見てたじゃないですか?あの場所はロンドンのSOHOで、私たち演劇ファンには劇場の街ですが、ゲイの街としての顔も持っているのですよね、実は。
追記:
クイーンの曲がやたらと使われていたのがあまりにもシーンに自然すぎて可笑しかった。
それとラストの曲がとてもかわいい。。。こじつけなのか、もともとそういうつもりなのか。多分、歌詞に合わせて作ったのでは。歌詞の字幕が出てなかったのが残念だ。
A Nightingale Sang in Berkeley Square
出会ったあの夜には空中に魔法が溢れてた
リッツでお食事中の天使たちがいて
ナイチンゲールがバークレースクエアで歌った
追記2:
このドラマに出てこなかったクイーンの曲に、「Good Old Fashioned Lover Boy」というのがありまして、歌詞に"Dining at the Ritz"と出てくるんです。
曲の作者はフレディ・マーキュリーで、彼はこういうミュージックホールでかかるような曲が好きですし、「A Nightingale Sang in Berkeley Square
」はイギリスのスタンダードで誰もが知っている曲のようですから、この曲のロマンチックな雰囲気を伝えたくてその歌詞を入れたんじゃないかな〜と思う昨日、今日です。興奮します。
私はその"Dining at the Ritz"に憧れて、数年前ついにリッツ・ロンドンでアフタヌーン・ティーをするために高い敷居をまたぎました。たった1行の歌詞に何10ポンドも払うファンってやつはまったくどうしようもないです。
「グッド・オーメンズ」、イギリスではすごく力の入った宣伝をやってたんですね。あのバス、私も生で見つけたら、走り回って全方向から写真を撮ろうとしたにちがいありません。
>クローリーのメリー・ポピンズもどきのナニーっぷりもよく、子守唄まで歌ってくれた贅沢さ。
悪魔のほうがノリが良くてフットワークが軽い、てことなんでしょうか。このドラマを見ていると、悪魔と天使じゃどちらのほうが人間にとってありがたいのか、よくわからなくなってきます。
クイーンの楽曲に関しては、使いたい気持ちはわかるけど使った結果、予算の大半を楽曲の使用料に費やしてしまいCGに割く予算がなくなったんじゃないか、という疑念が私の中に巣食っていました。が、
>ラストの曲がとてもかわいい。。。こじつけなのか、もともとそういうつもりなのか。
おお、そういう歌詞だったのですね! ふむ、でもこれはテレビドラマ化に合わせたこじつけだろうな、と思い、念の為原作をチェックしてみたら、
(クロウリーが)「じゃあ、ランチでも食べに行こうぜ」と鋭い声でいった。
ふたりがまたリッツへいくと、不思議なことにテーブルがひとつだけ空いていた。(略)ふたりがランチを食べているあいだに、バークリースクエアではじめてナイチンゲールが鳴いた。
あああああ、原作の時点でちゃんとクイーンの歌詞を意識して書いてたんだ、ニール・ゲイマン先生ごめんなさい!!!
>>悪魔と天使じゃどちらのほうが人間にとってありがたいのか、よくわからなくなって
それがテーマの一つかと!!
最後の曲のところ、原作でもそうなってるんですね〜!!
教えてくださってありがとうございます。
あの曲についてちょっと調べたら、リリースは1940年で戦中で、
私は早とちりしてじゃあ戦後だ!アルマゲドンが終わったんだ!
と興奮したものの、戦争はまだまだ終わってなかったんですよね・・・(汗
イギリスのスタンダード曲になって、私たは見てないんですが
「トーチウッド」にも使われたようですよ。
クイーンの曲にはいったいどれくらいの使用料がかかっているのか、
まあ、絶妙なタイミングで差し込まれて歌詞にピッタリ合っていました。
このドラマには使われてないんですが、「リッツでお食事」という歌詞が
出てくるクイーンの曲もあるので
ブログに追記しておこうっと思っています。
何を隠そう(?)私は「トーチウッド」S1とS2は日本版DVDボックスを、S3はUK版DVDを所持しているのですが、音楽にとことん疎いせいでまーーったく気づかず……私が知らないだけで、イギリス人には本当にスタンダードな曲だったんですね。
>「リッツでお食事」という歌詞が
出てくるクイーンの曲もある
「リッツでお食事」にも、イギリス人は並々ならぬ思い入れがあるとみた……!
あれ、秘密とは知らずにhedgehogさんならきっとご覧になってると思って振ってみました。当たってよかった!
あ、でもDVDを揃えていることはやはり知りませんでした( ¯꒳¯ )b✧
>>イギリス人のスタンダード
文化が文化を産むというのか、層になってると言うのか、
シェイクスピアと聖書だけじゃないんですね!