この英国舞台と映画愛に溢れる集いを仕切ってくださっていたのは、会場となった青山学院大学教授の狩野良規さんで、下のプリントの内容を話してくださいました。
第1部:映像は、8/8発売のDVD「ナショナル・シアター50周年オンステージ」からで本邦初公開とのこと!
・初めて見る2000年の「ハムレット」
・懐かしいな、ベネさんの「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」
・デンチさまとキニアさんの「アントニーとクレオパトラ」
・1979年の「アマデウス」おおお!映画のもとになったもの!サリエリいい!
詳しくは上の写真をクリックすると少し大きくなります。狩野先生の楽しいコメント読むと著書を読みたくなりました。
第2部:
中村未知子氏=(NTLive配給会社)カルチャヴィル代表
兵藤あおみ氏=演劇ライター、NTLiveパンフ寄稿・制作
カルチャヴィルは、ブラナー・シアター・ライブ、「嘆きの王冠」映画館上映もやってくださっていた会社でした。大変にお世話になっております!しかもほぼ中村さんおひとりで切り盛りされてるとのこと。
NTLive始めたきっかけは、映画館で音楽ライブ映像など映画以外の企画を考えていたところ、TOHOシネマズさんから提案があったそうです。その時ベネディクト・カンバーバッチ人気が大変に盛り上がっていて、ダニー・ボイルも人気映画監督ということで集客が見込める「フランケンシュタイン」上映が単発で実現、雪の日にもかかわらずお客さんが入った、というところから年間での企画になったとのことです。
次もトムヒ人気で「コリオレイナス」にしたら字幕でクレームが来た。実はナショナル・シアターは字幕もセットにして作って世界中に売っていて、その理由はアーカイブとして統一したものを残す、また字幕制作までの助成金も受けているという政治的なこともあるそう。
ただ映像字幕は日本でガラパゴス的に発展していて、その他の国では補助的についてるだけでレベルが全く違う。しかし「シェイクスピアへの冒涜」とまで言われた声を汲み、字幕の直しをしてもいいことになった。
同じ時期にRSCの「リチャード2世」がイオンで上映されたが、あちらはこけて終わってしまった。やはり、続けるのは動員が必要!
最近の「アマデウス」が1日2回だったのは、映画館が動員を見こしてそうしたらしいです。日程までは配給会社さんが入るが、その後どのスクリーンで何時からというのは、映画館によって決められるのだそうです。
ですので、例えば問い合わせでもいいので何か映画館に対してアクションを起こせば、映画館はお客さんの反応として捉えるので、NTLiveの今後の動向に影響を与えますし、お友達も啓蒙して是非連れて行ってください!!!とのことです!
来年のラインナップとしては、イアン・マッケランの「リア王」、ジュード・ロー「郵便配達は二度ベルを鳴らす」、キニアさんの「ヤング・マクベス」あたりが候補に挙がっているようです。
会場の青山学院大学に素敵な建物が。
第3部とQ&Aは後編②に続きます・・・