Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

NY 町の感想

2016-08-08 21:02:00 | 異文化
もう帰国して20日間ほどになりますが、最後に町の感想でこの旅の記事の締めくくりをしようと思います。

実はNYは3回目だったのですが、全く初めて来た場所のような感覚でした。最後2001年に来た私は、シングルのキャリア・ウーマンが出張としてNYファッション・ウィークのため、まるでSATCのように(?)おしゃれなブティックや美術館、ファッション・ショーにサロンなどに行ったのでした。

それはそれで身の引き締まるような(寒い冬でしたし)緊張と興奮もありましたが、今の私は最新のファッションよりもオタク生活をいかに充実させるか、が第一優先ですので、劇場に3回行けたからあとは東京やロンドンでの日常をNYでもやる、ということで幸せなのでした。

旅行で都会を歩くと、土地勘がないため足が棒になるほど歩いてぐったりします。そこで今回のNYではバスも使い、にわかニューヨーカーになれました。マンハッタンは縦移動には地下鉄があるけど、横移動にはバスが便利。そしてバスも見つからないところは当然歩きます。

私は東京を歩いても「古いもの」に惹かれるので、ここNYでも歴史を感じる建物を見ると嬉しくなりました。



ヨーロッパ風の町並み。



↑ イギリスみたい ↓
下は紳士のグルーミングのための理髪店。



で、NYらしい摩天楼もこんな「サックス フィフス アベニュー」の裏手のひっそりとした色合いのない部分が好きだったりしました。20世紀初頭の雰囲気かな。



「プラザ・ホテル」のホテル部分とフードホールをつなぐ廊下にディスプレイされた歴代VIP顧客の資料。↓



でも歴史に浸ってばかりじゃないの。ありました、オタクの殿堂「Forbidden Planet」のNY店。残念ながらアウトランダーのジェイミーのPOP人形はなかった・・・フランクはいっぱい残ってたけど。あとハリーポッターのニュート・スキャマンダー先生も入荷しているかと探したけどまだでした。



あと写真は撮り損ねましたが、仮装用品専門店の「ハロウィーン・アドベンチャー」という店に行きました。会社のパーティーが明日あるのですが、ドレスコードがミュージシャンなので何かないかなぁと。残念ながら欲しいミュージシャン衣装はなかったけど、何とドクター・フー用品もいくつかあって、マット・ドクター用の衣装のXLサイズがセールになっていました。ちょっとお財布に手が伸びかけたのですが、アメリカのXLサイズマットってマットじゃない!と我に返って諦めました。

それから、娘のお土産のためにナイキ・タウンというナイキのデパートみたいな店に行きましたら、1階はこのようなバスケットボールのセットとパフォーマーがいるだけ、というコンセプチュアルな店でした。商品は2階以上にあります。このあたり東京を思い出します。



そして、私のかなりのお気に入りの写真はこれです。地下鉄のエスカレーターの入り口頭上の案内板。ポップで可愛くて思わず「はい!」と心の中で返事をして地下へと降りて行きました。



NYは欧米の代表的な都市ですが、ヨーロッパの都市と違うのは自分が外国人だという意識をしないということでした。ヨーロッパにはそれぞれそこの秩序があって、そこの空気を読みながら振舞うことを無意識にするのですが、NYにおいては東京にいるときとほとんど意識が変わりません。観光客が多い場所でのみ、狙われないよう緊張しましたけれど。

それと、東京と似ているなあと思ったのは世界中のいいものを最高のプレゼンテーションで売っていることです。「イータリー」というイタリアの食材専門大型店は、これはイタリア人が見たら驚くだろうなあという洗練と贅沢の空間でした。イタリアは義理の両親が住んでいるので私も何度か訪れたことがあり、ローマ、フィレンツェ、ベニスなどの都市にも行きましたけれど、イタリアの店は今でも家族経営の個人的な空間が多く、モダンなデパートには一流品はあまり置いてないのです。最高のものは個人の店にあるのです。

イタリアだけでなく、例えばパリの「ラデュレ」だって地味で重厚なサロンですが東京の銀座店のサロンはロココ調のインテリアで、日本人のフランス貴族趣味への憧れをドッキングさせて本家よりも本物らしい雰囲気。日本製のオリジナルグッズもセンスも質もいいですし。

そういったヨーロッパの文化を独自の視点で紹介&消費するパワーが東京にはあると思っていたのですけど、その大先輩がNYなんだなぁと感じました。