Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

オンリー・ラヴァーズ レフト・アライヴ

2014-01-05 21:39:00 | その他の映画・ドラマ・舞台
正月2日、早朝シャーロックの日は、娘のMがまだひとりで私の両親宅にお泊まりしていたため、二人とも仕事は休みの私達夫婦は映画に行きました。そう言えば去年も同じ日にはホビットを見に行きました。で今年は数日前からこの「オンリー・ラヴァーズ レフト・アライヴ」を提案して夫もジャームッシュということで了承していましたが、巷の噂で「ゼロ・グラビティ」もいいんじゃないかと改めて提案したら、「何それ?どんな映画?」私がなんて説明しようかと考えてたら、すかさず「Benedict Cumberbatch?」と。あ、そうか、去年のホビットはエンドクレジットでびっくりしてたっけ。だから今年もカンバー映画につき合わされるのかと勘ぐられたという・・・(もちろんホビット2を上映してたなら、つき合わせましたけれども!)私は「No.ジョージ・クルーニー」とだけ返事してそれ以上説得する気にもなれなかったので、結局第1案へ。



かっこいいでしょ?!
ポスターのこの書体は、トムヒが謎の人気ロッカーという設定だからなのですが、日本版の書体は普通ので残念なんです。なんで似たようなのにしないのかな?タイトルそのものはカタカナ表記にしただけで良かったのに。

大好きなティルダ・スウィントン、戦火の馬以来のトム・ヒドルストン、ジョン・ハート御大、若手女子で一番好きなミア・ワシコウスカ、スタトレに出ていたアントン・イェルチンが同じ映画に出て来るだけでこの映画は好きですが、ジム・ジャームッシュのあの間の長いテンポでこの人達を見つめることができる贅沢さです。

ティルダ様とミアちゃんは姉妹の役で、実年年齢差はかなりあるはずが本当の姉妹に見えてどちらもカッコいいのです。ライオンのたてがみのようなヘアが薄い顔立ちによくお似合いです。



それに比べて、トムヒとアントン君の方は、ふたりともロックな役なので長髪、ってのはわかりますが、その上暗いシーンが多く顔がよく見えないので非常に不満が残りました!いくらロッカーでも、もうちっとやりようはなかったのでしょうか。「ヘドウィグ・アンド・アングリー・インチ」なんかも似たような世界を描いて魅力的な暗いロッカーになってたけどなあ。



ただしこの写真でもガウン着用ですが、吸血鬼の役なので、活動は夜、しかも殆ど引きこもりのオタクですので、このような部屋着や、ヌード、セミヌードでちょっと顔が髪で見えない不満は癒されます。

舞台は無人都市のようなアメリカ、デトロイトでロックなナイトシーン、21世紀を象徴するようなアラブ世界としてモロッコのタンジェが出て来ます。が、私は外よりも引きこもりの城、童話に出て来そうな幽霊屋敷のような家に惹き付けられました。上の写真でもすこしわかりますが、ミュージシャンなので音楽機材や楽器を初めとして、とにかく家の中ぐちゃぐちゃ。ちょっと昔の少女マンガ、小野弥夢の世界に憧れてた私の少女の気持ちを思い出しました。


カンヌ映画祭での主役のふたり・・・