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Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

POLDARK 0304

2017-07-05 09:02:00 | POLDARK


ジョージ判事、やっぱりな!
農作物の不作に喘ぐ労働者階級を容赦なく裁く・・・期待を全く裏切りません。

海の向こうフランスではギロチンで金持ちの首がバッサバッサと切り離されてるの知ってか知らないのか、そこは島国根性、対岸の火事かもしれませぬね。

しかしねー、農業見捨て、儲けの少ないロスの銅鉱も閉鎖して70世帯の労働者を路頭に迷わせ・・・ってジョージのしていることは、その昔の一地方コーンウォールだけれども、今、英米日本の政府と変わらないのね、と珍しく真面目になことを思ってしまいました。

産業がガタガタでもジョージは金融を握り、今でいう商社として自らは何も生み出さず商品の移動で儲けてるから小金を持つ人がいる限りおいしい商売をしていられるわけですよね、なーんだ200年間、何の変化もないのか世の中は。

ポルダークは1970年代、イギリス病深刻なりし時に原作が書かれてるのでバブルもリーマンもまだなかった時でしたが、ドラマ化で現代の世相が反映されているのかしら?

とにかくフランスはイギリス兵捕虜をいびってる暇があったら、イギリスにギロチンを輸出してくれてたらよかったんですよ!!

(でもそんなことがあったら「007」とか「ヴィクトリア」とか「クラウン」とか素敵な俳優さんが出てる映画もドラマもなくなるから、ジョージの首だけにしておいてほしい)

ロスはこのエピちょっと存在感が薄く、朝出かけて夜帰って来たら子供が生まれてたなんて、デメルザも第3子なのでお産も楽だったのでしょうけど、主人公なのにドラマチックさが欠けてやしませんか?

でもポルダーク家の次女は、ジョージ&エリザベスの男の子と数ヶ月違い、シリーズ3にして「ポルダーク」は大河ドラマなのかと思えてきたので、15年後くらいにこの二人のベビちゃん達がいとこ同士で恋に落ちるなんて展開もあり得る・・・と深読みが楽しいのでした。

そんなことより、タイムラインの今はデメルザ弟ドレイクとジェフリー・チャールズ家庭教師モワナの純愛に心が浄化されます。正直言ってこのふたりを見てる時が至福です。

もちろんこれは許されない恋。

しかもジョージ&エリザベスのビジネスの駒とされたモワナの結婚相手が絵に描いた以上に嫌味な奴なのがイギリスドラマらしくて面白いです。

デブで派手好き、気障な寡夫・・・この人、外見が良ければ「眺めのいい部屋」のシシルなのになあ、惜しいキャラ、と思いつつも、それだとモワナだって逃げたくならないからストーリー展開上OUTですね~残念。

金の話には抜かりのないジョージ&エリザベスも、モワナが結婚したくない理由にはまだ気づいてません。知ってるのは彼らを大っ嫌いなジェフリー・チャールズとアガサおばちゃんだけですものね。

そのアガサおばちゃんは今エピでも名言を発してくれてました。クリスマスに家に独り取り残され暖房も入れてもらえないのを見かねたロスの「うちに来てください」コールにも、

「そんなことをしたらジョージを虐めてやれないじゃないの!」

同じ血の流れるロスも、「ドレイクとモワナはだめよ」と言うデメルザに対して、

「ジョージが怒り狂うというだけで俺にはいい話だ」と応酬、

これがポルダークの血なんですね~。

ジョージにハロウに追いやられるジェフリー・チャールズも負けるなー!






POLDARK 0303

2017-06-28 10:34:00 | POLDARK
今週もおもしろいポルダークです。

親友かつ経済的な恩人キャロラインの夫であるエニスを探しにフランスへ乗り込んだロス。フランス革命後でギロチンがこんな港町にまで?!

判事の地位を手に入れ、次は議員のポストを目論むジョージ。

長男ジェフリー・チャールズに「僕と似てないね!色黒だもの」と言われて怯えるエリザベス。

教会を締め出され懇願にエリザベスを訪れたデメルザの弟をロスのさしがねと煙たがるジョージ&エリザベスカップルは、出会って以来MAX盛り上がる。

エリザベスにとってもはやロスは彼女の人生の脅威と化し、ジョージと意気投合。あらー、こんなことになるなんて!

彼女のヴァレンタイン(ジョージは自分の後継として溺愛、でもロスの子である可能性濃厚なベビちゃん)を見る目がキョワイ!!医者から強壮剤をもらっていたのは我が子を毒殺にでもする気かと思ってしまいました。

ロスの影を嫌いついにジョージとエリザベスが街に移り住んだのをバンザイする勢いで喜ぶ、ポルダーク家に残った女・子供・お年寄り!

邪魔者なしで盛り上がるドレイク(デメルザ弟)とモワナ(ジェフリー家庭教師)のかわいい恋に心が洗われます♡♡♡

そしてロスの不在中に強くなったデメルザもかっこいいの!
使用人とコーニッシュパイ生地を叩きながら逞しくなったのですね♡
BBCオフィシャルトレーラーにそのシーンが出ていますので貼りますよ。

私と同じく、ハンサムなデメルザにロスも惚れ直したおかげで今週もシャツレスでめでたしめでたし。



追記

ところで、フランシスの息子ジェフリー・チャールズはロスそっくりな気性を持ち立派に育ち、ベビちゃんも元気に泣いたり蹴ったりしてるというのに、主人公であるロスとデメルザの息子の存在がなさすぎるの気になりました!もう名前も思い出せないです。デメルザの近くにあまりいなくて、育児はプルーディーまかせなのかしら??


POLDARK 0302

2017-06-20 18:03:00 | POLDARK
だんだん「ロミオとジュリエット」みたい、親のケンカが子に報い・・・みたいに思えてきました

ちょっと整理してみます?!

ポルダーク家・・・ロス&デメルザ小さい息子
デメルザの弟ふたりサムドレイク


デメルザとドレイク

対する

ワールガン家・・・ジョージ&エリザベス
生まれたばかりのヴァレンタイン(実はロスの子)

しかしこの一家が住むのは、エリザベスの前夫フランシスの家で、

アガサおばちゃん
エリザベスとフランシスの息子ジェフリー・チャールズつき

ジェフリー・チャールズの家庭教師としてモワナ

ここに今エピでは嫁に出たフランシスの妹ヴァリティが帰省

つまりジョージは金の力でポルダーク家を内側から乗っ取ったようなものですね。


可憐なモワナ16歳くらい?

そして物語は、フランスとの戦争に出たヴァリティの夫とロスの友人エニスの消息を追うロス、

ロスの苦労も知らず(ただジョージに譲る原因は身から出た錆なんですけどね)教会でジョージを逆なでする信心深い弟たち、

そのうちのひとりドレイクといい感じなモワナ、危ない、危ない~
ドロドロな大人たちの関係に比べ宗教画のようにピュアなふたり。

エニスと結婚したキャロラインの伯父さんがなくなったので、裁判官の席をロスに提示してきたのは、70年代の「ポルダーク」でロス役だった俳優さんの演じるもう一人の判事。

裁判官はポルダーク家が代々務めてきたとのこと、本当に名家なのですね。断るロスと、その結果その席に座るジョージ。時代の流れか、ロスの性格のせいだけなのか。

得意げに「ワールガン家初の判事だ、すごいと思わないのか?」と喜びを見せるでもないエリザベスにきくジョージに「意外とは思ってないもの」と返すエリザベス・・・

悪魔の道を歩むエリザベスの形相が、もう美女オーラを放ってないことに気づきました。

自分が窮地だからって、ベビーベッドで泣き叫ぶヴァレンタインを無視し続けるシーンは胸が痛い・・・この子の性格はどうなっちゃうの?

とやきもきするエピでしたが、それも

ドレイク、サム、そして元祖ロスのシャツレス三つ巴が充実でした。

特に、信心深いくせにやけに脱ぐデメルザの弟たちよ。がんばれ!




PALDARK 0301

2017-06-13 17:23:00 | POLDARK


「ポルダーク」シリーズ3が英国で始まりました!

2が始まった時よりも、3は最初から盛り上がってますよ~。
2の終わり方が盛り上がってましたから。

そのエピを思い出したい方は → 


あれから8ヶ月後、エリザベスのお腹はパンパンです。それなのに荒々しく馬に乗ったり、重いものを運んだり・・・

その自虐的行為の理由は、そう、おばちゃんの予言!

ジョージと再婚する1ヶ月前に、エリザベスのところへロスが来たことは、おばちゃんとデメルザにはバレている。

ジョージは今のところそんな不吉なことは夢にも思わないから、エリザベスは身を張って事故で早産という偽装工作したのですね・・・

通常なら「なんて健気な」とか思うところでしょうが、2の最終回でも書いたように、ポルダークの天敵ジョージと金目当てで結婚するという、彼女の愚かな保身のための計算高さが招いた結果ですので、「この後に及んで、罪のない子供の命までリスクにかけて」と私は彼女を冷たい目で見ております。

偽装が成功しないまま、ついに陣痛が始まったエリザベスは階段から落ちる最終手段に。

おばちゃんも個人的にはジョージが大っ嫌いだしエリザベスの産む子は正当なポルダークの血を引いているので喜ばしいことだけど、神の子としても、社会的にも許されないから「黒い月の夜に生まれた呪いの子」とジョージに言い放つ。

それを聞いたジョージの反応も、使用人に「ミス・ポルダークの椅子を部屋から出せ。ミス・ポルダークもつけて。」www いやー楽しい会話。

第2子の出産は、よくラクラク短時間でスルリと生まれると聞きますが、エリザベスは結構難産で、ジョージのおじさんに「だから若い女にすればよかったのに!」とか憎らしいことを言わせています(苦笑)。

しかしとにかく母子ともに無事に生まれましたが、

エリザベスの偽装のせいで、ロスとデメルザのお膳立てでやっと叶ったエニスの結婚初夜が台無しに。あーもう本当に迷惑なエリザベス。

そして、デメルザのおかげでエリザベスの子供が自分の子と悟ったロスは、ジョージに話をしに行くと馬に跨ったので、(え・え~~?!子供の父親は自分だと言いに行くの?!気は確か?!)と内心思った私ですが、

実は、
「取引だ。おまえの手中にある俺の大切な鉱山や大叔母や甥を大切に扱え。決して俺を苦しめる道具として利用するな。そうすれば俺はおまえの前から姿を消して、2度とふたりの人生が交わらないように約束する。」

はー、びっくりした。そうか、そういう話。よかった・・・。


そしてなかなか活躍しそうなのが、フランシスの息子でロスの甥っ子くん。美しく、しかもロスの気質を受け継いで、継父のジョージをないがしろにしてます。頑張れ!







Poldark 0210

2016-11-10 21:23:00 | POLDARK
ラストまでネタバレしますから嫌な方は読まないに限ります!

ああ~、いい最終エピでした!映像の美しさもふるってましたので、前回の「ロス×お馬さんギャラリー」に引き続き、今回は「名画ギャラリー」をキャプチャしてみました♪

印象派色のデメルザ キスリングの描くような顔でもある


前エピで、デメルザのロスへの仕打ちが厳しすぎるんじゃないか・・・と思ったのですが、このエピを見てやっと納得できました。

彼女にしてみれば「夫の浮気」ではなく、このシリーズ初めの方から彼女の心に宿り始めた「夫はまだ昔の恋人を自分より愛してるのでは?」という恐ろしい疑問が現実だった、「自分はエリザベスにはかなわない」ことを感じてしまったのですね。夫を許す許さないではなくて、自分を1番に愛していない人との関係をどうしたらいいか答えを出せないでいる間は、ロスと元どおりにはなれなかったのです。なんて正直な。

バロックの室内画のように豪華になったポルダークの家


それに比べてエリザベスは本当に反対。好きなのはロスだったのにいつも2番手の男に甘んじてしまう。心底悪い人ではないのだけど、楽な方へ流されるから結果ロスを傷つけてるし。

そしてジョージは彼らしい真綿を絞めるようなやり方でエリザベスの中の自分の領地拡大を図ってる・・・彼女のことは好きなんだけど、彼女の愛ではロスに負けてることも知ってるし。彼女の息子を「我が国で最高の教育を受けさせる」と体良くハーロウ校に追い出してポルダークの血を遠ざける魂胆ですものね。

もうそのまんまラファエル前派


ロスは戦争に行くところを踏みとどまって、ワールガンの「囲い込み」に暴徒と化しジョージ&エリザベスの家に押し寄せたロスの労働者を静めるのに間に合いました。

*囲い込み=エンクロージングって、学校の社会でやった時に意味がわからなかったんです!単語がホントにそのまんますぎて・・・

デメルザが実家に帰る前に、ロスも心の整理がついたようでよかった。やはり激情に駆られた行動で壊れた破片を片付けてきれいに戻すのには時間がかかるのですね。

でもよくある夫婦のように表面だけ取り繕うのはロス&デメルザ、この二人にはできないこと・・・なんかいいなあ!

そのまんまターナー


でもこのエピで1番面白かったのはですね・・・

フランシスの子は追い出すし、エリザベスが妊娠してワールガンの後継ができるとほくそ笑むジョージ。でも密かに、彼との子が産まれたら彼も柔軟になってハーロウのことは考え直してくれるかもとぬくぬくと期待しているエリザベス・・・のところへポルダークおばちゃんの

「そうかもねぇ、早く産まれたりしなかったら。」

おばちゃん!!


ジョージ念願の後継がロスの子供かもって、いや面白すぎるポルダーク・・・