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Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

Sparkle

2019-08-16 16:03:00 | モース&ショーン・エヴァンズ


きのうの記事で私のショーン・エヴァンズ作品は全部一言で語った・・・と思ったら、なんとまだ未見のDVDがありました。

「一癖ある役ばかり」と言い切ったばかりなので、経験値を積んで自分の言葉を検証するべく、見てきましたよ!

一言で、キャワワワ・・・ショーンかわいい!でした。

あらすじ:

リバプールでレストランのウェイターをしていたサム(ショーン・エヴァンズ)は母と暮らしていたが、ロンドンのフラットの空きの話が転がり込み野心に燃えて上京する。独立するつもりだったけれど図らずもママつきで。
フラットもママに夢中のヴィンスのおかげなのだが肝心の仕事はロンドンでもウェイター。「こんなはずじゃない、もっといい機会があるはず・・・!」とギラギラしたサムは、仕事中にキャリアウーマンと知り合い、彼女のPA(アシスタント)として広告業界と彼女のフラットに居場所を得る・・・

ウェイターの制服着用ショーン(Rotten Tomatoより)


「ブル」って「ブルー」のことかな



最大の驚きはアンソニー・ホプキンスが出ていたこと。役どころがゲイでそんなに主役でもないんだけど2007年ロンドン・レズビアン・アンド・ゲイ映画祭に出品されていました。確かに彼の存在感は大きく、映画に格を与えていました。


サムのママ、ジルは歌手を目指すシングルマザー、レパートリーがベイ・シティ・ローラーズにカルチャー・クラブと、1970~80年代に青春だった世代かな、と思うじゃないですか、でも「父親が誰だかわからない。ママがイージーだから。」というサムの発言にママに惚れてるヴィンスが「イージーじゃない。セックス革命があったんだ。彼女は最先端だったんだ。」とかばってるんですね。
そうするとエイズでフリーセックスが最先端だった時代が終わるのが1981年。ショーンは1980年生まれなので、かなり世代としては等身大の役を演じていたわけです。

ショーン22〜3歳の頃の撮影で2004年の「華麗なる恋の舞台で」の財産目当てのジゴロ役に近い、「特技は何?」の質問に「Charm(魅力)」と答えたサムです!

こういうセリフを言わせる役のキャスティング、ほかに誰がオーディションに来たのか気になりますが、ショーンは立派に憎めないチャラ男を演じています。



しかもリバプールはショーンが育った場所、私が初めてショーンのインタビューでリバプール訛りを聞いた時にはぶっ飛んだものでしたが、この映画ではそれほど感じませんでした。野心を持った上京青年の役だからロンドンに合わせていたのかな。

登場人物は結構多く、皆それぞれに個人的ないろいろがあって、それぞれの人生は続く、という個人的に好きなタイプのストーリーでした、が、

どうもこの映画の存在感がない。アイルランドと英国で映画祭に出品されたけど買い付けされなかったということでしょうか。英国で2007年に、アメリカで2010年に上映されたほか、ヨーロッパ各国でDVDやTVスルーされたことがIMDbに記載されています。



THE LAST WEEKEND

2019-08-15 00:00:00 | モース&ショーン・エヴァンズ


ずいぶん前に買って見てなかったDVD、ショーン・エヴァンズ主演のドラマを見ました。

2012年、ITVで放送された3エピからなるミニシリーズで同名の小説が原作となっています。

ジャンルは「psycholigcal thriller」心理スリラーという通り、ショーンがサイコなんですよ!一見爽やかでハンサムな青年ですけど、中身はドロドロしてまして、その表面の見え方と本音の演技わけの微妙さが上手いです。

よくいる、女性への自分の立場が客観的に全くわかってない男ってことなんですが、なまじっかハンサムでサラリとかわすのが上手いので第3者にわかりにくいんですよね。

これがアメリカ映画だったら冴えないピーター・パーカー(スパイダーマン)で徹底的に惨めで笑いの方に行くんですが、イギリスなので誰も笑わないあたり余計に惨めです。

ショーンはENDEAVOURに主役としてだけでなく監督でも参加している見かけ以上に知的な俳優です。英国俳優の中でオックスブリッジを出たりとか王立演劇学校出身とかいうような華やかなバックグラウンドではありませんが、実はギルドホールという学校出身でダニクレやユアン・マクレガー、サイモン・ラッセル・ビールも輩出している名門私立学校です。余談ですがこの学校はコリン・モーガンの映画「Benjamin」にも出てきました。

なぜそんなことをわざわざ思い出してるかというと、

ショーンの役選びって、すっごく一癖ある役が多い!!!からです。

初めて見た「ミスティック・アイズ」の精神疾患で軍隊から逃げてきた若者

ご存知「刑事モース」のモースだって社会性がかなり低いし

「華麗なる舞台で」では大女優を手玉にとるジゴロ

「The Scandalous Lady W」では覗きの変態貴族

私の知る中では唯一の好青年は「プリンセス・カイウラニ」の貴公子のみ!


全ての出演作を見たわけではないのですが、見た範囲では単に王子様役俳優になるのを避けるためのキャリア設定とも考えられます。単に王子様の役もやってほしいですけど……

このまま「一見好青年、実は変態」みたいな道を突き進んだら、クリストファー・ウォーケンみたいなカリスマも夢ではない。

それまでに「一見好青年」パートでしばらくは楽しませてください。





ENDEAVOUR 0102 fugueの謎

2019-07-18 00:00:00 | モース&ショーン・エヴァンズ
いつからだったか、若モースの推理にはついていけなくなり、もう理解できなくても謎は謎のまま追求することをやめていました。

実はENDEAVOURのシリーズ1エピ2からすでにその兆候があったんですが、初期のエピなので「私にはよくわからないモースの推理」として記憶に残ってたんです。

それが先日オックスフォードで参加したツアーで、ガイドさんがその謎について「歴史的知識がないと難しい」と触れたのをきっかけに俄然好奇心が湧き調べました。

その謎とは「誘拐された6歳の女の子デビーの居場所をモースがどう推理したか」というものです。

「歴史的知識がないと難しい」なら、調べればわかるんだ、と気付いたのです。


最初から理解できてた方々はすごい・・・私は日本語字幕で見ても英語字幕で見てもどうも今ひとつわかりませんでした。そこで英語字幕から一つ一つ見てみたら、オックスフォードの建物のニックネームや歴史がちりばめられていたのでした。



①女の子の赤い靴から出てきたメモ「リブラ・アイドルの近く」

→アナグラムで「ボドリアン図書館」のことだった。
 図書館に行ったモースは犯人にナイフで刺される。

②犯人の変装道具と持ち物が図書館近くで発見される
 「警官の一部は役に立たず 全員悪人だ」と書かれた楽譜が

→モースが病理心理学者に見せると「ボカルドの三段論法」だという返事
 「否定文、肯定文、次に『ゆえに〜〜である』と続く論法」

③モースが「警官の一部は役に立たず 全員悪人だ」に続く文を考えながら
 殉教者の記念碑(Martyrs Memorial)を通りかかった時に閃く

→16世紀のプロテスタント迫害の時に改宗せず処刑された聖職者たちが
 処刑まで投獄されていたのがボカルド牢獄だった。
 その牢獄は聖マイケル教会の近くだったとされる。
 モースが向かって女の子を発見したのがその教会。

というわけでした!!ふうううう〜


やっとこの理屈が分かったことも嬉しかったけれど、
なんとこの聖マイケル教会が、私が泊まった寮の隣の教会だったんです!

この写真の右端の木の陰に近代的なガラス窓が見えますよね。



そのガラス窓越しに撮った写真がこれだったんです!



もっとも、教会の外観は、ドラマでは別の教会を使っていると思います。あんなに広い外庭はなかったですもん。

でもその教会の説明をモースがサーズデーにした時にサーズデーが、

「タワー教会にドアが展示されてる牢獄のことか?」

って確認してるんですけど、

そのTower Churchとは聖メアリー教会のことで、高い塔があって上まで登ることができ、私は上から写真を撮るために入場料払って細い階段を上がったんですが、その途中でサーズデーが言及したドアを確かに見てるんですよ!きゃー、その時は、何か昔の人に由縁のある扉らしいな、としか思わなかったですけど〜

そして殉教者の記念碑(Martyrs Memorial)、ツアーの集合場所でもありました。そうでなければ行かなかったと思います。

そうそう、女の子を母親に引き渡した後、ストレンジがモースにコーヒーをくれる場所、あれはペリカン・マンが子供達に救われたクイーンズ・レーンでした。


ガイドさんが言ってましたが、最近はもう人が増えたためオックスフォードでの撮影が年々難しくなってるとのこと。私もその原因の一人ではありますが、このENDEAVOUR初期には本当にオックスフォードでの撮影がほとんどで感動です。




ランドルフ・ホテルのモース・バー

2019-07-13 19:06:00 | モース&ショーン・エヴァンズ
ひとつ前の記事にてレポしました「モース・ルイス・エンデヴァー・ツアー」はオックスフォードで一夜を明かした日の11:30amが集合というスケジュールでした。

そのツアーの前に、できればモース関係のパブで早いランチできないかと欲張った私は、集合場所のすぐ近くの「The Eagle and Child」へ行ってみました。



結果、まだ開いてなかった

今落ち着いてウェブサイトを見てみたら、11:00オープンとあるのでわずかに早すぎた!

ガックリ気を落として、気持ちを持ち直すためにすぐ近くの高級ホテル「ランドルフ」のゴージャスなカフェでコーヒーでも飲もうと思い立ち、高い敷居を乗り越えてみましたら、



カフェはランチタイムの準備に取り掛かるからバーならいいですよ、とのことでした。

そこでカフェの隣、というか玄関のすぐ横のバーに入りましたら、



バーーン!

そこがその名も「モース・バー」だったのです。



気持ち、すっかり上向き修正入りました。The Eagle and Child入りたかったけれど、こんな偶然もあるのか世の中捨てたものじゃなかった〜

モース原作者の故コリン・デクスターも。



このホテルは元々「主任刑事モース」ではアメリカ人観光客がツアーで押し寄せるエピがありました。

私が一人で感慨に耽りながらコーヒーを飲んでいた時も、声のでかいアメリカ〜ンな英語のアメリカ人金持ち客がやってきまして、ドラマの世界に入り込んだみたいでした。




モース・ルイス・エンデヴァー・ツアー

2019-07-11 21:27:00 | モース&ショーン・エヴァンズ
このタイトルからして心が弾むオックスフォード・ウォーキング・ツアーはこちらから申し込みができます。 → 



レヴューでも評価が高い通り、オックスフォードにもモースシリーズにも大変お詳しいガイドさんでした。

ちなみに2015年に参加したツアーとはまた別です。

集合場所はMartyrs Memorialで、ルートを赤ペンで地図に書き込みましたのでご参照ください^^クリックで拡大します。



またまた写真多めですので、文字は控えめにしますね^^;

ツアーのいいところは、一般開放なしのコレッジにも入れることで入場料(コレッジによりますが個人で入ったところは7ポンドでした)もツアー料金(約\2800 )に含まれています。今回は2つ入場したのでかなりお得でした。

⚫️ベリオール・コレッジ 「ルイス」パイロット版に登場

ツアー皆の衆。ワイン色のコートの人がガイドのハイジさん。


ホールではちょうどスタッフの方々のお食事タイムでした。



メニューと料金表が入り口に。



入り口を内側から。



⚫️元カフェ・バタリー/土産屋

「ルイス」に出てきたカフェの今の姿。外のテーブル席は駐輪場になってた(涙)しかし「バタリー」はホテルのみ残っていて、その裏が私の泊まった寮の裏に隣接、wifiが入る距離でした。忍びこめるんじゃないかとさえ思った。


⚫️ENDEAVOURシリーズ5に出てきた家が私の宿の並びだった。



⚫️下ふたつの店はTurl Stで並びあっていて店舗として頻出、ENDEAVOURシリーズ6ではモースがフラットを探す不動産屋にも。




⚫️ラドクリフ・カメラの横の道、ここもロケによく出る。車に人が降ってきたとか。

車が停まっているところはちょっと広くなっていて、ENDEAVOURで選挙運動してた所



ラドクリフ・カメラの周りを歩くと、隣は

⚫️ボドレアン図書館 こちらもモースシリーズにはおなじみ。



図書館の庭を東に出ると目の前には「溜息の橋」があり、その先の狭い脇道に入ると、

⚫️ENDEAVOURパイロット版の新聞社の入り口になった階段



⚫️パブ「ターフ・タバーン」は階段のすぐ向かい



⚫️ワダム・コレッジ 

前日「ブライズヘッド再訪」のロケにも使われたと知り入りたかったのに閉まっていて、今日もClosed ?!エーーーー


と思ったら、ガイドさんと一緒だと入れてもらえました!!





しかしここでガイドさんに「ブライズヘッド」のこと話したら、彼女が言うにはここじゃなくて「ハートフォード・コレッジ」が原作者のイヴリン・ウォーの出身校だからそっちのはずだって・・・バスのアナウンスガイドでは「ワダムでほとんど撮影した」ってことだったんですけど・・・!くそう、将来ハートフォードにも行きたい。ENDEAVOUR 0601でも使われてるし。



こんなお茶目な観光地っぽいものまであるのにいつもCLOSEDってなんなの笑



⚫️トリニティ・コレッジ





ここですね



⚫️お向かいにはハサウェイがサンドイッチを買ったお店

私はここでランチにしました。お店の人いい人だし2階のイートインスペースこじんまりして居心地良かったです。


2時間のウォーキング・ツアーですが、コレッジ内のホールやチャペルではツアー客は椅子に座って解説を聞いてたのでそれほど疲れません。

ガイドのハイジさんはコリン・デクスターが亡くなった時、追悼でローレンス・フォックスさんなど関係者の方々と出席されたそうです。

ゆっくり話してくれますし、各ロケ場所のドラマのシーンの写真を見せてくれました。また、実際には足を踏み入れなくても近くの場所のドラマにまつわる話も教えてくれます。彼女自身は、3つのシリーズの中で「ルイス」が1番お好きだそうです。