自転車おやじのカリフォルニアゴールデン日記

ゴールデンレトリバーのジュリーのblogから、ロードバイクのブログへと衣替え。トライアスロンとサーフィンについても少し。

ヒヤリハットの瞬間

2018-09-28 21:45:12 | サイクリング
私は今でこそアメリカの半導体設計会社で働いていますが、実は大学を出て新卒で就職したのは日本のコテコテの製鉄会社でした。当時は、製鉄会社はどこも多角化を目指していて、私が配属されたのも半導体という新規事業の事業部でした。


新規事業とは言え、私が働いていた部署は製鉄所の中のバスターミナルの脇の事務所みたいな部屋を間借りしていました。一応、製鉄所勤務ということになっていたので、まず会社に着いてやることは、製鉄所の作業着に着替えることでした。そして、朝は部署の人間全員で体操をすることから始まります。もう平成になっていましたが、まさに昭和の日本の企業の風景でした。


そして、製鉄所で他の部署の人に会った時の挨拶は、「おはようございます」でもなく「こんにちは」でもありません。挨拶は「ご安全に!」でした。製鉄所のような工場は、どうしても事故が起こりやすいので、社員の安全が第一です。だから、「ご安全に」と声を掛け合って、安全に対する意識を喚起しようというのが目的です。


そして、普段の仕事の中で取り組んでいたことは「ヒヤリハット」(危ないと思う瞬間)を防ぐということでした。半導体の設計業務では、なかなか危険を感じるような場面はないのですが、この「ヒヤリハット」の瞬間を避けるためにはどうすべきかという課題を出されて、果たしてどうしたものかと困っていたのを覚えています。


実は、この昔覚えた「ヒヤリハット」を思い出させる瞬間が、おとといのバイクライドでありました。出勤前の約67kmのライドの終盤にヒヤリハットは起こりました。





かなり長い下り坂を約50km/hの高速で下っていた時です。私は、一番先頭を走っていました。道に動物の死骸が有ったので、後ろを走っていたライダーにそれを知らせようと、右手を離し、道にあるものを知らせようとしました。この時に、何故か右腕がドロップハンドルの内側にひっかかり、バランスを崩してしまいました。「うっ、ヤバイ!こけるぞ!」と思いましたが、何とかバランスを立て直し九死に一生を得ました。私の真後ろを走っていたのは、この辺のライドのリーダーのような感じのライダーです。彼に、"What a shit are you doing? Stay in the back!"(お前いったい何やってるんだ? 後ろで乗ってろ!)と怒鳴られます。その後も、「ハンドルから手を離すな!」とか、「お前なんか後ろに行け!」と散々怒られました。まあ、これは私が100%悪かったので、怒鳴られても仕方ないですね。


それにしても、こけなくて本当によかった。あのスピードでこけてたら、骨の1本や2本折っていたでしょうね。そして、後ろを走っているライダーも巻き込んでいたと思います。


ちょっと油断してたんでしょうかねぇ。こういう瞬間は本当に危ないですね。これからは、「ヒヤリハット」をいつも念頭に置き、常に油断しないように乗らないとダメだなぁと痛感した日でした。


さて、Haru子。コイツはカワイイけど、なかなか気が強い子です。私や母さんが、Haruをからかっていると、反撃して来ます。ものすごく怖い顔をして、牙を剥くのです。噛んだりはしませんが、本当に威嚇する顔をたまにします。まあ、わざわざその顔を見たくて、からかう飼い主も飼い主ですが。





これが、Haruが牙を剥いたところです。中々本当に牙を剥いたところの写真を撮るのは難しいですね。本当に怒っている時は、もっともっと牙を剥きます。鼻の周りにしわを寄せて。


Haru、そんな怖い顔をすると、母さんにもっともっとからかわれるぞ。カワイイ顔をしている方が無難だと思うけどな。


では。