雨にも負けず山歩き♪

青空を見上げながらも、しっかり足もとを見つめて歩く自然観察情報!

ヨーロッパアルプス5つの名峰ハイキング12日間(4)

2016年09月07日 | ヨーロッパアルプス(スイス)


マッターホルン…シュバルツゼーからツェルマットへのハイキングで撮影 (9/5 ユーチューブにアップ)
 

ヨーロッパアルプス5つの名峰ハイキング12日間

2016/7/12~23 (スイスインターナショナルエアラインズ 成田→チューリッヒ 往復直行便)

<4日目- 7/15(金) > ツェルマットホテル~クラインマッターホルン展望台
シュヴァルツゼー~ツェルマットホテル(連泊)
 


ツェルマット地図


ツェルマットで早朝散歩。。。

マッターホルンの朝焼け1回目のチャンス!
早起きしてマッターフィスパ川の橋まで(ホテルから徒歩12~13分)行ってきた。

 
早朝5:30頃のマッターフィスパ川…先に橋が見えてきた。5:50分まで待ったが、マッターホルンはガスの中で見えず。

同じように集まった人たちも大勢いた!殆んどがアジア系の人達で、昔は日本人橋と言ったが、今は中国人橋か?
見えるとしたらどの辺りだろうと思っていたら、隣に立っていた中国人男性が片言の英語で教えてくれた(^^♪
が、残念ながら、日の出の時間を過ぎてもガスっていて見られず、晴れ予報だったがこんな日もあるのだ!
後ろ髪引かれながら諦めてホテルに戻る事に!・・・1回目は人見で終わり、空しくマッターホルンに振られたのだった。


 
帰りは明るくなって花が目を引いた。スイスでは、庭や窓辺に綺麗に手入れされた花飾りのあるホテルが多い。
川を外れてホテルまでの近道に入ると、温度計は+3℃と表示されていた。


 
目についた普通の家の庭の花と、水場・・・表通りにはない素朴な散歩道だった。


クラインマッターホルン展望台へ



ツェルマット~クラインマッターホルン展望台 シュヴァルツゼー~ツェルマットGPS軌跡


富士山より高い!クラインマッターホルン展望台(3883m)でパノラマビューを堪能!

ホテルでの朝食後はピー缶の空の中、早朝に見に行った橋を通り越し、更にマッターフィスパ川沿いを先に進む。
早朝はガスっていたがすっかり青空となり、歩いている途中のマッターフィスパ川沿いから、マッターホルンの姿が徐々に・・・


 
8:20分・・・マッターフィスパ川の橋と、姿を現しつつあるマッターホルン


 
8:32分・・・対岸に渡るとガスが切れ始めた。


ツェルマットから望むマッターホルンの北東壁



8:34分、ホテルから川沿いを約25分程の歩きで、クラインマッターホルン展望台行きの高速ケーブル駅に到着した。
到着したケーブル駅からは、マッターホルンの東壁(左側)と北壁(右側)が鮮明に見えて、早くも感動の歓声!
新雪が積もって一段と白く輝いており、昨日までの悪天の事はすっかり忘れてしまった(^^ゞ 

マッターホルン(4478m)の北壁は、アイガー北壁、グランドジョラス北壁と合わせて、三大北壁と呼ばれている。
この後、マッターホルンの北壁、東壁、南壁をグルっと見る事ができた。


 
駅から8人乗りの高速ケーブル「マッターホルン・エクスプレス」に乗車、この後はマッターホルンから目が離せない!
フーリとシュヴァルツゼー経由トロッケナーシュテクで一旦下車、続いて空中ケーブルでクラインマッターホルンへ


ゴンドラのガラス越しに見える眺望も、見応えあり


 
マッターホルン                  ブライトホルン

 
   (左)モンテローザ (右)リスカム        (左)ブライトホルン(右)クラインマッターホルン

 
(右画像)シュヴァルツゼーで一瞬ドアが開いた時の画像は綺麗、他は汚れたガラス越しで撮るのに苦労(^^ゞ



シュヴァルツゼー付近からガラス越しのマッターホルン・・・東壁がより広く(大きく)見えてきた。



更に進むと、ほぼ東壁オンリー・・・こちらは東壁直下の氷河も鮮明に見えていた。



進行方向・・・あの小さくて黒い尖がりが、クラインマッターホルンである。



更に更に進むと南壁(南東)が見えてきた。



地図を見るとこの付近は湖(氷河湖)が点在しているようである。・・・ここを歩けるのは上級者だろうか?


乗換駅のトロッケナーシュテクに到着!



ここで一旦ゴンドラを下りて、建物の中からガラス越しに撮影!山頂には雪煙が見えていた。
 

 
右肩に憧れのヘルンリ小屋発見!            ここで着替え、目いっぱいに着込んだ。

ツェルマットでの3日間のガイドはベテランのM氏、ここで持っているもの全てを着込んで下さいとの指示
私はフリースにウィンドブレーカーを重ねて、更にカッパの上下を着込んだ(^^ゞ…皆さんも目いっぱいの厚着である。


外に出てケーブル待ち!


 
ケーブルを待つ間、前方に見えている山の説明をM氏より受ける。



トロッケナーシュテク(2927m)からブライトホルン(4164m)を見る!



あの黒い尖がりの先端が終点、ヨーロッパ最高地点(3883m)の展望台がいよいよ射程圏内に!
マッターホルンに姿が似ていてクライン(小)なので、クラインマッターホルンらしい。



モンテローザ


ブライトホルン


空中ケーブルが下りてきた!



早速乗り込んで、運よく進行方向の窓側をGet!



正面のガラスが汚れ過ぎていて、上手く撮れない(^^ゞ



マッターホルンは南壁が広く(大きく)見えてきた。



この到着の時、ケーブルの一番前に乗っていた感想だが、宇宙船に吸い込まれる小型宇宙船に乗っているような…
アトラクションでも経験できない贅沢な感覚、近未来映画で空を飛ぶ車に乗ったような…(^^ゞ


そしてついにやってきた!3883m


  
到着階から岩山の中をくり抜いた通路を歩き、更に最高所の展望台へと繋がるエレベーターに乗車。
外階段を登って、ヨーッロッパ最高地点にある展望台「マッターホルン・グレイシャー・バラダイス」に到着!


真夏から一気に真冬へ。。。「マッターホルン・グレイシャー・バラダイス」
 

エレベーターから外に出ると、白銀と真っ青な空で眩い世界、新雪の階段を慎重に登って最高地点に立つ!
本日快晴!眼下とも言えるかな?同じ目線に4000m級の峰々が眩しく輝いており、360度のパノラマビューを大満喫!
マッターホルン・ブライトホルン・モンブラン・・・雄大な山々を見渡せる、富士山より高い展望台である。


山頂に寒そうなキリストの十字架・・・エビの尻尾が気温の低さを現していた。



キリストなので天使の羽根にも見えてきた(^^ゞ



目の前にブライトホルン(4164m)、右肩縦にリスカム(4527m)モンテローザ(4634m)など・・・左肩にミシャベル連峰?









サースフェーで見逃したドム峰(4545m)と テーシュホルン(4491m)







南壁が大きく見えて、三角形のピラミッドにしか見えず、まるでイメージが違って見えるマッターホルン(^^ゞ



マッターホルンの左奥に見えているのは、もしかしてモンブラン(4808m)か?



眼下はイタリアか?





展望台から下りて雪上へ。。。


 
登ってきた階段を下りて、雪上から展望台を振り返る。


 
そしてここは夏スキーのメッカでもあり、展望台からスキーリフトも運行され、家族連れがスキーや雪遊びを楽しんでいた。

後にM氏に教えて貰った話では、この時の気温は-7度だったとか、本来は-9度位だが快晴で暖かかったようである。
流石に富士山より高い場所、乗り換えの待ち時間を含めると、ツェルマットからここまで1時間ちょっとかかったが
簡単に来れてしまうのも魅力で、下界では真夏でも極上のパウダースノーで滑れて、日本の夏スキーとは別格である。
レンタルスキーがあれば、ここで半日滑っていたいと思ったのは私だけだろうか?


氷の彫刻迷路へ

そして次は雪のトンネルへ…氷の彫刻を見ながら迷路を歩く、もしやここは氷河の中だったのか?

 
このドアから入り岩のトンネルを抜けると。。。


 
氷のトンネルに変わり、迷路に彫刻が並ぶ


 
シュタインボックは、回るカラフルな照明で、色々に変化する。          King&Queen席Get!


 
車は実物大                    架空の動物か?


シュヴァルツゼーからマッターホルン北壁直下ハイキング。。。
 

帰りも空中ケーブルのガラス窓からの眺望がいつまでも美しく、ずっと見えていたマッターホルンの雪化粧姿も美しかった♪

トロッケナーシュテクでケーブルを下りてゴンドラに乗り換え、シュヴァルツゼー駅(2581m)、今度はここで下車した。
ここシュヴァルツゼーからツェルマットまで、マッターホルンの北壁直下を3時間半のハイキングである。
いつまでも何処までもマッターホルンビュー、時々マッターホルンに雲がかかる様子も絵になり、足元には花々・・・


 
トロッケナーシュテクで乗換             シュヴァルツゼー駅で下車

 

シュヴァルツゼー~ツェルマットホテルGPS軌跡(休憩を含む約5時間、標高差963m、約9.8km)


 
のどかな光景…最初の一歩。。。


ゴンドラからも見えていた氷河



トロッケナーシュテクと、先ほどまでいたクラインマッターホルン展望台が見えていた。



ハイキング道は広くて緩い下りなので、この乗り物はなかなか良さげである。



頭上に我々が乗っていたゴンドラ、この素敵な場所には色々なハイキングコースがあるようだった。




左にもコースが見えていて、ここから左に巻けばハイキングコースがトロッケナーシュテクまで伸びているようだ!
日本のガイドブックには載っていないコースのようだが、地図にはしっかり道があるので、歩けるようである。
知れば知る程、次に歩きたいコースが増えていく(^^ゞ・・・我々は右回して、マッターホルンの北壁が見える方向へ



この辺りでは東壁がメイン



足元に花を愛でながら。。。



シュヴァルツ湖



振り返るとブライトホルンとクラインマッターホルン


  
眼下にツェルマットの町とドム峰・・・ツェルマットは谷が深すぎて、町からはドム峰が見えないらしい。



北壁が大きく見えてきた。



正面に氷河



北壁の登山ルートはどの辺りか?



見る度に少しづつ形が違って見え、東壁からガスが湧く様子が新鮮で目が離せない!



いつまでもシャッターチャンス!


花とマッターホルンと。。。



ゲンチアナ








ベンケイソウ科

      


 






ヘルンリ小屋から山頂までの稜線



山頂をアップで・・・肉眼で人影は見えないが、アタックしている人がいるかも知れないとM氏。



北壁オンリー、ねじれたような形のマッターホルン・・・北壁は意外と裾野が広い。








ようやく昼休憩のレストランへ


お腹もすいた14時10分過ぎに、「Restaurant Stafelalp」と言うレストランでようやく昼休憩となる。
外テーブルは満員、マッターホルンが見える最後のレストランだったが、我々は空いている屋内のテーブル席へ。
未確認だが、もしかしてここが予約してあった可能性あり!今日は思ったよりゆっくり歩きだったのかも知れない。



「Restaurant Stafelalp」


 
マッターホルン北壁の全景が見えた最後の場所・・・やや雲が湧いてきた。





 
右手にフーリへ抜けるトンネル                    ダムを渡る

ダムの手前にトンネルがあり、ここを抜けるとツェルマットへの近道(フーリよりゴンドラに乗る)のようであった。
まだ1時間半以上の歩きが残っており、ちょっとお疲れのA夫婦のご主人だけここでお別れとなったのだが
あれあれ?奥様は元気いっぱいらしく、ご主人を無視して一人で行かせるようである(^^ゞ
他の皆さんから「え~~っ?一緒に行かないの?」・・・と黄色い声が飛ぶ!・・・寂しそうな?後姿を皆で見送った!


 
ツムート川をせき止めた大きなダム湖・・・人工的に水源をこのダム湖に集めているようだ。


眼下に見えてきたのはツムートグレイチャー(村?)


 
ツムートグレイチャーのレストラン、奥にも素朴な感じのレストランがあった。


 
ネズミ返しの床下が、床下部屋になっていた。     ここにも動物の水飲み場


雲に包まれても絵になるマッターホルン!


 
ツムートグレイチャー村からツェルマット方向・・・ここで正面に見えていた山の形が気にっていたので
後にPC上でデジタル拡大して(右画像)みたら、5日目のブラウヘルトから歩いたフルアルプ小屋の奥に見えていた山である。
フルアルプ小屋も小さく見えており、拡大してみて全容が見えた事がちょっと感動であった(@_@。。。
気になったのは、マッターホルン似の右ピークの山、調べてみたら名前は 「アドラーホルン3988m」 である。


 
16:43       マッターホルンが円盤雲の中         16:57



17:18・・・雲さんに優しく肩を抱かれているようなマッターホルン



手前に見えているのは、石の屋根瓦である。


 
花や点在する家を見ながらツェルマットまで下りてきた。



川沿いのアスレチック広場・・・楽しそうな悲鳴が聞こえて来ていた。


観光客のおもてなし。。。


 
子供が5人、羊が15匹ほど、マッターフィスパ川沿いを歩いていて
M氏曰く 「これは観光客へのパフォーマンス」・・・女の子と後方を歩く5歳くらいの男の子が可愛かった。



ふさふさロングヘアーの羊さんも可愛い💛


ツェルマット駅前付近に到着したのは17時半過ぎとなり、旅のしおり記載の半日自由時間はなくなったのだが
思えば天気も良く、急きょゆったり行程で一日楽しく付き合って頂いたようで、添乗員さんやガイドさんには感謝である(^^♪


 
マーモットの泉                     博物館と教会


 
バーンホフ通りの、由緒あるホテル・モンテローザの壁面にあったレリーフ

エドワード・ウィスパー・・・イギリス人登山家、1865年に7度目の挑戦でマッターホルンに初登頂した!
何と!7月14日は、我々がツェルマットに到着した日(昨日)である(^^♪・・・って余り関係ないかな?
ここで暗算(*‘ω‘ *)・・・昨年だったら、マッターホルン初登頂150年記念イベントを、ツェルマットでしていたかも?


ツエルマットの駅で解散となる。


本日はフリー夕食、時間もないのでホテルに戻らず、金沢4人組は買い物を兼ねてディナーに行くことにした。
M氏に教えて頂き、スイスに来てまだ一度も食べていなかったチーズフォンドュの店、博物館近くの「WEISSHORN」へ


 
黄色い文字の店がレストラン「WEISSHORN」、本日のメインは「チーズフォンデュ」


 
何度も前を通り気になっていた日本食レストラン「妙高」・・・メニューはお寿司、天ぷら、天ぷらうどんなど。
M氏曰く 「ここは値段が高い」・・・その一言で我々には縁がないと諦めて通り過ぎたのだった。
新潟出身の日本人オーナーか?名前も面白いが、4000mの山々に囲まれた標高1805mのツェルマットで
海の幸が食べられて、もしもお米が新潟のコシヒカリなら、それは高くても仕方ないかもと思った。


 
 観賞用のエーデルワイス    19:24分、この時間でもツェルマット駅上空に、パラグライダーが飛んでいた。
 

 
日差しを浴びて、町から望む山々が美しい


 
19:53分、ホテル手前の、マッターフィスパ川から見えていたマッターホルン(4478m)

ホテルに戻ったのは20時頃であったが、まだまだ外は明るく、ホテルに戻る途中のマッターホルン撮影スポットで
いつまでも美しく鮮明に見えていたマッターホルンを見て、明日も晴れて欲しいと願いつつホテルに戻った。

スイスに来て本日ようやく快晴に恵まれ、色々な角度からのマッターホルン三昧が楽しめた一日であった♪
5つの名峰の中の1つ目ベルニナ山群、2つ目ドム峰にも振られたが、3つ目であるマッターホルンで勢いを取り戻したか!
明日はマッターホルン黄金の朝焼け(スイスで一番見たかった)が見られるだろうか?期待度MAXで就寝!



5日目 7/16(土) > ツェルマットホテル~<山岳鉄道>ゴルナーグラード展望台ローテンボーデン~
リッフェルベルク
~<山岳鉄道>ツェルマット~<地下ケーブル>スネガ展望台ブラウヘルト~フルアルプ小屋(泊)




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ヨーロッパアルプス5つの名峰... | トップ | ヨーロッパアルプス5つの名峰... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ヨーロッパアルプス(スイス)」カテゴリの最新記事