標高差約1000mの断崖と言われる 「一ノ倉沢の岩壁」
2013/8/1(木)~8/2(金) 武尊山(2158m)途中撤退 と 谷川岳(1977m)
ベースプラザP(6:00)→マチガ沢出合(6:30)→一ノ倉沢出合(6:50)→ブナのしずく(7:10)→
ベースプラザ(8:10)→登山口(8:30)→避難小屋(9:10~25)→肩の小屋(10:50)→トマノ耳(11:00)
→オキノ耳(11:20)→肩ノ小屋(11:50~12:30)→避難小屋(13:40)→天神平分岐(14:00)→
天神平(14:30~40)→ベースプラザ(15:15)
小雨とガスでも根性で山頂を踏む!
谷川岳ロープウェイの営業が、平日は朝8時から(土日祝は7時から)とかなり遅く、お天気次第で、
マチガ沢登山口から厳剛新道を登る予定であったが、本日は曇り時々雨の予報であり断念!
やはり気軽で安全、王道のロープウェイ往復にしましょう!と言う結論になったのであるが、
それならと、早朝の余裕の時間を利用して、一ノ倉沢までの往復トレッキングをすることになった。
以前は車で入れたのであるが、近年はマイカーの通行規制で、乗り合いタクシー以外は入れない。
ベースプラザに車を止めて(駐車料金1台500円)エレベーターに乗り、6Fの正面出入口から出発!
(駐車場の営業も8時からなので、車は1F部分に止めて、料金は帰りに払えばOKとなっている。)
休憩ポイントには長椅子が設置され、ビューポイントや距離、時間など、とても親切な案内が多かった。
マチガ沢出合、一ノ倉沢出合、その少し先の「ブナのしずく」で水を汲んで(これも宿のオーナーお薦め)
一ノ倉沢で、ブナのしずくでコーヒータイムとし、一息後にロープウェイ乗車のベースプラザ6Fに戻ってきた。
一ノ倉沢は流石に日本3大岩場、ガスで山頂は隠れていたが、迫力の倉(岩や岸壁)であり
A~Tまで、その数20、それぞれの岩壁に名前があり、ロッククライミングの聖地と言われる訳である。
谷川岳一番の見所であると言うだけあって、この岩場を眼前にして、やや鳥肌が立つ思いでもあった。
大勢のクライマーが命を落としたと言う事実を知っていただけに、同じ谷川岳ではあるが、
ここは我々の登山とは全く別(クライマー)の領域なのだと、改めて感じたのである。
目の高さの岩に数多くの慰霊碑が刻まれており、いくつか読ませて頂き、胸がとても痛くなった。
「父母の悲しみおしえ 岳人を導き守れ 一ノ倉沢」…27歳の若さでこの世を去った男性の両親より。
私の姉の甥も、前途有望な医者の卵であったが、大学院卒業を目前にロッククライミングで命を落とした。
朝から暗い気持にはなったが、いつも気を引き締めて山に挑まなければ!と言う戒めを頂いた思いである。
ロープウェイに乗り、今日は高望みはせず、もはや雨さえ降らなければの心境となり、登山口へ。
途中で何度かパラパラ小雨に振られ、カッパを着たり脱いだり、傘を差したりと忙しかった(^^ゞ
昨日の雷と集中豪雨はどうしようもない状態だったが、今日は何が何でも山頂を踏みたい!
後半は雨もやみ、鎖のある岩場なども順調に通過して、トマノ耳~オキノ耳と山頂を踏む事が出来た。
生憎のガスで山頂眺望は全くなし!三角点にタッチして記念写真を撮ったのみだが、何故か達成感 ♪
南の空が明るく、帰路は雨も落ちついたように見えたので、ロープウェイ分岐から、天神峠まで登り返して
天神峠駅の屋上展望台で、何とか谷川岳の山頂が見えないものかと、休憩を兼ねて少し待つことにした。
ガスは晴れず山頂は最後まで見えなかったが、雨上がりの虹が楽しめて、それなりに美しい眺望であった。
またここには鐘突き堂や天満宮が祭られ、鳥居の奥には湧水が流れ、何故かお賽銭が大量に投げられていた。
リフトとロープウェイを乗り継いで、ベースプラザに戻り、麓にある 「谷川岳山岳資料館」 に立ち寄って
これも宿のオーナーの口利きであるが 「谷川岳登頂証明書」 を頂き、湯テルメ谷川で汗を流して帰宅した。
一ノ倉沢岩壁、早朝トレッキング
ベースプラザを振り返る!駐車場からは6階だが、出入口は1階である。 (右)車はここまで!
一ノ倉沢まで3.3km かつて、上州と越後を結んだ最短コースの街道
西黒尾根登山口 厳剛新道登山口(奥にマチガ沢)
一ノ倉沢…パンフレット風に河原に下りて撮ってみた。
一ノ倉沢に設置されている概念図の看板
剱岳、穂高岳とともに日本三大岩場 名前「ブナのしずく」とは裏腹に滝のような水量
ブナのしずくで飲んだコーヒー 地質と地形の歴史も面白い
確かに岩肌からの冷気(微風)を感じた。 谷川岳から下山後、谷川岳山岳資料館に寄り道
キスリング・ザック…S30~40年代前半、縦走用に使われ30~40kgの装備・食料を運んだとか!
軽い物は下に、重い物は上に!出し入れの頻繁なものはサイドポケットに!今と基本は同じだ。
流石に男性陣は背負えたけど、私にはビクともしない重さだった(^^ゞ
ロープウェイで登山口へ
ロープウェイ天神平駅が登山口 40分程で熊穴沢避難小屋
岩のクサリ場が数か所あったが、鎖を頼らなくても登れる。
クルマユリ…天狗のトマリ場付近には花が多かった。…アザミ
天神ザンゲ岩 ザンゲ岩から10分程で肩ノ小屋が見えてきた。
肩ノ小屋から山頂方面 西黒尾根、厳剛新道への分岐
谷川岳トマノ耳(1963m) 谷川岳オキノ耳(1977m)
下山方向のガスは徐々に晴れて来た!
白い建物の天神峠駅(1502m)が見えて来た。
左眼下に天神平とロープウェイの山頂駅
谷川岳の山頂はずっと隠れていたが、天神峠までの稜線が一望!
雨上がりの虹 天神峠の天満宮
リフトとロープウェイを乗り継いでベースプラザに戻った。
最新の画像[もっと見る]
クサリ場が数ヶ所あっても使わずに登れてしまうので、優しい山でした。
肩の小屋は、昼休憩用に部屋を解放して下さっていて、とても有難い小屋でした。
下山は分岐から天神峠に登り返したのですが、晴れていればなかなかの眺望だと思えます。
リフトで、観光客でも気軽に来れてしまうと言う場所なので、登りがいは無いですけどね(^^ゞ
一ノ倉沢も、元々は車道なので楽々、時間があれば一泊してゆっくりするのも良いです。
谷川岳といえば一の倉沢で怖い山のイメージですが、山自身はリフトとロープウェーで手軽な山なのですね。
雨飾山や鹿島槍ヶ岳のような双耳の山大好きです。
怖いところ遠くから見るのも大好きです。
行ってみたい!
谷川岳では天候が悪く、これと言った山(眺望)の写真は全くないのですが、
山岳館や一ノ倉沢など、見所は沢山ありました。
一ノ倉沢では、もう少し雪渓辺りまで近付いて、下から倉を見上げたかったです(^^ゞ
北穂高に登った時、絶壁に挑戦している2人のクライマーの姿を実際に見たのですが、
あんな所を!と言うか、凄過ぎて言葉にならない状況(光景)でした。