ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

瀬戸の際

2020-12-03 11:05:27 | 

初冬の太陽が、弱々しく地上を照らす

辛うじて光の届いた枯れ葉色の公園のベンチの隅に

あなたは遠慮気味に腰掛け、さまよっていた

この世と別の世の違いにこだわりがなくなれば、あなたは何らかの決断を下すのかもしれない

あなたはポケットをまさぐり、命の残り銭を確認している

 

山頂の人の指は痛々しく

椅子上の人の指は今にも折れそうで

北風が吹けばなおさらに


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