ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

中森明菜「スローモーション」 人は何故、明菜に惹かれるのだろう

2024-05-14 11:53:11 | 音楽

砂の上 刻むステップ ほんのひとり遊び

 

中森明菜のデビューシングル「スローモーション」。作詞・来生えつこ 作曲・来生たかお。1982年5月発売。オリコン最高位30位。

 

今でこそ名曲として名高い「スローモーション」も当時は売れませんでした。僕もまだ、中森明菜という存在を知らなかったと思います。

彼女を世に知らしめたのは「少女A」でした。明菜さん自身は「歌いたくなかった」この曲はオリコン最高位5位。しかし、それ以上のインパクトがありました。そして「セカンド・ラブ」でオリコン初の1位。人気を不動のものにしました。

 

ところで、現在、活動を再開した明菜さんへの反響が凄いですね。往年のヒット曲をジャズにアレンジしたものですが、動画に上げてわずか2~3週間で視聴回数が500万回を超える曲もあり、衰えぬ人気を示しています。この「スローモーション」も新たなアレンジで蘇っています。

 

冒頭に記した「砂の上、刻むステップ、ほんのひとり遊び」。少女の無邪気なイメージが見事に表現されています。中森明菜の長い道のりを歩み出すにふさわしい言葉です。

「ふいに背すじを抜けて、恋の予感、甘く走った」

10代独特の感覚かもしれません。

美しい歌詞と曲調。明菜さんは歌手としてのスタートにかけがえのない宝物を与えられました。

 

長いブランクを経ての再スタート。それにしても、何故これほどまでに中森明菜に注目が集まるのか?もっと言えば、人は何故、彼女に惹かれるのか?

それは明菜さんの生き方に関連している気がします。決して順風満帆には見えない。孤独が付きまとっている、哀しみが住み着いている印象。しかし、それは裏を返せば、明菜さんの人生そのものが芸術のように映るのです。

僕は実力派のアイドルとしての中森明菜も好きでしたが、それと同時に彼女を美しい姉のように崇めてきたのかもしれない。それは今も変わりません。

 

砂の上 刻むステップ 今あなたと共に


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