ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

ルージュ(中島みゆき)

2023-03-28 11:47:49 | Weblog

口をきくのが上手くなりました

どんな酔しれた人にでも 

口をきくのが上手くなりました

ルージュひくたびに分かります

 

あの人追いかけて この町へ着いた頃は

まだルージュはただひとつ うす桜

あの人追いかけて繰り返す人違い

いつか泣き慣れて

 

つくり笑いが上手くなりました

心なじめない人にでも

つくり笑いが上手くなりました

ルージュひくたびに分かります

 

生まれた時から渡り鳥も渡る気で

つばさをつくろう事も知るまいに

気がつきゃ鏡も忘れかけたうす桜

おかしな色と笑う

 

つくり笑いが上手くなりました

ルージュひくたびに分かります

 

作詞は中島みゆき。

冒頭の「口をきくのが上手くなりました」

確かに上手くなります。体が大きかったり、年は取っていても「この人、子供なんだな」と思うことありますよね。

 

「あの人追いかけてこの町に着いた頃は、まだルージュはただひとつうす桜」

この頃は主人公の女性も外見はもちろん、内面にも幼さが残っていたことを伺わせます。

「つくり笑いが上手くなりました」

これも上手くなります。愛想笑いとは違いますけど。

 

「生まれた時から渡り鳥も渡る気で、つばさをつくろう事も知るまいに」

ここ好きです。生まれた時には分からなくても、女になることは約束されている。

渡り鳥をもってくるあたりが、中島みゆきの才能でしょう。

 

「気がつきゃ鏡も忘れかけたうす桜、おかしな色と笑う」

直接的には鏡に写った自分の唇の色を見て、笑っているのでしょう。あまりにも不釣り合いで。 

 

みゆきさんは人の心を動かす言葉を持っている稀有なアーティストです。まだまだ現役でいてください。

コメント
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