SJesterのバックステージ

音楽関連の話題中心の妄言集です。(^^)/
もしよろしければ、ごゆっくりどうぞ。

代々木公園花便り(2月25日現在)

2007年03月02日 21時19分04秒 | 東京探訪あるいは漫歩
花壇の花はご覧のようにきれいに咲きそろっています。


花壇から芝生の中の道沿いに進んでくると、枝いっぱいに花をつけたミモザの樹。


この樹には“フサアカシア”という名もあるらしいですね。
代々木公園で、葉っぱを見たときオジギソウの仲間だとは思ったのですが、名前が分かりませんでした。
会社で聞いたら“ミモザ”と即答されました。さすが女性はよくご存知でいらっしゃる。

勉強になりました・・・。


さて、最後は先の檸檬の記事のときにもご紹介した桜の花です。


いやぁ、花って本当にいいものですね。

さよなら、さよなら、さよなら・・・。

龍図・虎図

2007年03月02日 00時42分22秒 | イヴェント
3月25日の日曜日、浮世絵太田記念美術館に行って来ました。
目的は冒頭の葛飾北斎による“虎図”“龍図”双幅の掛け軸の絵を見ること。

この美術館では同日まで“特別展 初公開 ギメ東洋美術館所蔵浮世絵名品展”なる催しがなされており、なんとか最終日、それも駆け込みで押しかけたわけであります。
(ギメ東洋美術館は、フランスにある美術館で浮世絵等も膨大に収蔵しているそうです。)

私は浮世絵に関しては門外漢ですが、さすがに葛飾北斎ぐらいは知っていましたね。
当ブログにお越しいただきコメントいただいたこともある“はくはつフクロウ様”のブログに紹介された図柄を見てビビッときて、これはホンモノを見に行くべしとずっと機会を伺っておりました。


太田記念美術館のHPの説明によるとこれらの作品は、

近年ギメ東洋美術館に寄贈された葛飾北斎の“龍図”が、太田記念美術館所蔵の“虎図”と対幅であることがわかり、美術史上でもまれに見る大発見!

北斎没年に制作されたこの双幅は、単に傑作というばかりでなく北斎の最終的な芸術境地を示す重要な作品と言える、とのこと・・・。

知られざる名品が、世界で初めて制作された本来の双幅の姿で展示されていると聞いて、居ても立ってもいられなかったのです。



着いたとき、私同様に北斎の龍虎との邂逅を果たそうとする長蛇の列!
浮世絵もすごく人気あるのね・・・。
待つこと約30分、いやがうえにも期待が高まったところでじっくりと拝見することが出来ました。

感想は“渋い”。
ポスターなどで見る写真は、光を後ろから当てて透かしたような感じじゃないでしょうか?
特に龍の青の色など華やかに見えるけど、現物はずっと落ち着いた色でした。
ホンモノって感じでしたよ。ホントに本物ですから当たり前かもしれませんが。

作品の存在感たるや、やはり他を圧するものがあったこの図版。いいものを見ることが出来ました。
“はくはつフクロウ様”、ありがとうございました!(^^)/


例によって「これは音楽ブログだ!」と意地クソになってネタ探しをした際に、ハタと気づいたどうでもいいことを書いておきますと、北斎没年の作であるというこの龍図・虎図。制作年は嘉永2年とありました。
もちろん西暦も併記してあって、嘉永2年とは1849年。

ショパンの没年だ!!

と思った次第です。何も感嘆符をふたつも付けるようなことではないですけど・・・。

1849年にはショパンは殆ど創作意欲も衰えていたと言われていますが、細かいことを抜きにすれば北斎のこれらの作品が“舟歌”やら“幻想ポロネーズ”とかとほぼ同時代の作品なんですね。
まさかそんなんだとは思いませんでしたねぇ~。

みなさんはどう思われますか?

私は北斎の作品の方がずっと古いと思えるのですが・・・。
モーツァルトより古いかもって。。。例えが変ですかねぇ?
どっちも江戸時代の作品ですけど・・・なんて言い出したらバッハも江戸時代だし。


美術館にはこの他にも、写楽、歌麿、広重、春信など私の知ってる(ほとんど美術の時間でなく歴史の時間で習ったような人だなぁ・・・)浮世絵師の作品がいっぱいありました。

もちろん知らない作家のものもありましたが、何故か知っている絵師による作品の方が遥かに引き立って見えたように思います。
私に見分ける目があるわけではないのですが、“おっ!”と思うとたいてい知っている人の作品なのです・・・。
見慣れてるせいかなぁ~。

ただ、ひとつ言えることは当時は“ベロ藍”といわれる人口顔料ができるまで青い絵の具がなかったらしく、やはり青をふんだんに使っている作品は映えるように思われました。
作者により方法はさまざまなようでしたが、大変に細かい筆づかいで繊細な色のグラデーションを実現して鮮烈な印象を与えてくれていた・・・。
そんな顔料を使えたのは、やはり大家だけだけだったのかな・・・なんて。

写楽や鈴木春信は、そんなの(青絵の具)なくても独特の雰囲気を持ってましたけどね。

ともあれ、結構でございました。
ほとんど持ち合わせがなかったのに記念の図版も買っちゃったし・・・。


冒頭の写真は北斎の“龍図・虎図”図版イメージを携帯で写して掲載したものです。
美術館前に掲示してあったポスターの写真を一旦は掲載したんですが、あまりにも見えづらかったので、この写真に差し替えさせていただきました。

“新発見、北斎の龍虎100年ぶりに出会う”なんていうコピーが深みのある黒字に品格ある色・筆致で書かれているかっこいいポスターですから、その写真を掲載したかったんですけどねぇ~、とっても残念です。

そういえば、こういう企画展で終了後使わなくなったポスターやらチラシってどうするんでしょうねぇ・・・。
この企画のポスターなど本当にカッコいいものなので、お金払ってでも欲しいんですけど。
ちゃんと市販するためのルートに乗せればいいのに。
多分ネット上で売りに出す人もいるんじゃないかな・・・なんて思ったりします。
それが望ましいことかどうかは、ちょっと“びみょ~”ですけど。


さてさて、実は私は北斎の作品を拝むまでに、まったく偶然にですがもう一対の龍虎の絵に出会っていました。
  こんな感じ  

これらは代々木公園の、代々木国立競技場に抜ける門(橋脚)に描かれているものです。

色づかいといい筆致といい北斎とはまったく違うし、大きさが桁違いにでかいのですが、これはこれでステキなアートだと思いましたねぇ。
右の蒼い虎の絵の中にはゲルニカを髣髴させる人の顔も見えますが・・・。

“北斎の龍虎”も“橋脚の龍虎”も目線がビシッと合って、相応しい緊張感を漂わせているところはまったく共通していると思うのですが、いかがでしょうか?(^^)v

流石は忠犬!?

2007年03月02日 00時00分00秒 | 東京探訪あるいは漫歩
渋谷へ行ったらかのハチ公の像にこのようなタスキがかけられていました。

いわく「確定申告用紙は自分で書いて早めに提出せよ」という税務署からのお達しであります。

納税は憲法で定められた国民の義務ですもんねぇ・・・。
さすがは“忠犬”ですが、文字通り“税務署のイヌ”と化してしまったようで、チョイと可哀そうだなぁと思ったりしました。


そういうことなら上野恩賜公園のこのかたにタスキをかけていただければ、もっと説得力があるようにも思えるのですが・・・。


江戸城での勝海舟との一件で、勝が“いいとこ取り”をしたように言われることがあるのに対して、西郷を私心ありと指差す人には会ったことがないような気がします。
自らの信念を貫き、それに殉じた西郷隆盛は、やはりひとつの男としての生き方の範たるものを感じます。
とはいえマネして命を落とすようなことはイヤですから、その辺はほどほどに男らしく生きていこうという程度のヤワな信念ですけれど・・・。

西郷隆盛像が「税金を納めろ」とか「選挙に行け」、「路上喫煙は止めろ!!」とかタスキをかけたり、看板を持ったりしたら多くの人の目に付くと思いますよ~。

もちろん説得力の点でも・・・内心、私淑しているであろう人が多いだけに、効果も期待できはしないでしょうか?

「散歩時のイヌの糞はちゃんと自分で始末しろ!」とタスキをかけて、シャベルと袋を持っていただければ、なおリアリティあるメッセージになるようにも思います・・・。

採用されないでしょうね・・・どうせ。


ところで、上野といえばこんなチラシとチケットを手に入れました。


上野の森美術館で3月15日~30日まで開催される“V0CA展2007”です。

“現代美術の展望―新しい平面の作家たち”との枕詞があるようですが、私にとって現代絵画って殆どが意味不明な世界の作品であるにもかかわらず、ツボにはまるとすごく感動したり疼いちゃったりするんです。
そんな作品に出会える機会は、むしろ近代までの絵画展よりも多いように思われます。

有名・無名を問わず、自分の感性にビンと電気が走るような作品との出会いを楽しみに、この作品展にもふらふら出向こうと考えております。(^^)v