ひとり紫苑・プチプラ快適な日々を工夫

書籍「年金五万円が教えてくれたお金の向き合い方」「あるもので工夫する楽しい節約生活」は9万部。工夫の毎日は続く。

格を破るとはーー久方ぶりの「和楽」

2015-02-05 08:54:29 | しきたり、ルールについて考えた

 

「破格」という言葉があります。

「格を破る」と書きますが、「破格の待遇」などというように「並外れた~~」という意味です。

そうか、格=しきたりやルールを破ることで、特別なものになるんだなと教えてくれたのは、

「和楽」(小学館)のお茶特集。

 

好きでよく購入していたのですが、同じような特集が繰り返されるので、最近は手に取ることもなく~~。

久しぶりに手に取ったのは、森田空美先生のきものを見たかったのと、お茶の特集のせい。

この雑誌、利休がお好きなのか、よくお茶(利休)の特集やるんですね。

  

これは前の利休特集。

 

私も利休好き、というか、興味があるので、つい見てしまいます。

物欲だらけなのに本来無一物とは?」

無一物への疑問は破門級だったのね」

 

「茶の湯とは、ただ湯を沸かし茶をたてて飲むばかりなりとしるべし」と言いながら、なかなかのうるさいルールがある矛盾。

いや、これは「自由に行ってもルールを超えない」などとムツカシイ論もあるようですが、それだって誰かの解釈~。

森下典子さんのもてなしも掲載。

「日々是好日」(新潮文庫)は茶道の入門書として傑作だと思う。

 

 この号で面白かったのは、「もてなしとおもてなし」とは違うという一節。

利休の「もてなし」とは、一種のサプライズ、まあ、朝顔の花を全部刈って、一輪だけを飾るとか、これまでの常識を覆すことをやって、相手を驚かせていた利休。

「おもてなし」とは、相手に対するサービスだけど、「もてなし」は「自分しかできないことをする」ことだそうです。

 

その中で「破格のもてなし」という言葉があって、それは「自分にしかできない」最大級のもてなし。

「格」を壊す、破ることが「最大級のもてなし」になるって、面白くないですか。

「格」とは、ものの流儀、しきたり、それを破ってこそ「最高のおもてなし」なんて~~、うーん。

 

 で、今月の森田先生コーディは~~、

紫苑の好きな絞りの紬。

両方とも、板締め絞り。

絞りの紬って、ニュアンスが出て大好き。温かいしね。

森田コーディも、久しぶり。

森田空美風?きものでビジネスシーン初体験」

最近は、こういう高級きものへの憧れが少なくなりました(いいことだ)。

見るのは楽しいけど、これはマイカラーではないなとか、冷静に見ることができる。

  「森田先生と同じ帯!なのに」

前は、同じ帯だというだけでテンションあがっていた。

帯は可愛いけど、それより同じだというほうが大事だった?

普通(分相応)のきものーープチプラでもいいのーーを、自分なりに着こなしたいなあと思うようになったこの頃です。

 幸田文先生の「福分」という言葉がようやく身に沁みるように。

沢村貞子と幸田文の福分」

きもの年齢、ようやく大人に??

 

さっきのお茶じゃないけど、「格」=しきたりを破ってこそ「自分にしかできない」最高の着こなしができるのね。

道は遠い~~。

それに破る」ためには、まずしっかり「格」=ルールを知らなきゃ破れないんですよね。

「ルールより難しい自由」

 

励みになります。

応援ポチ嬉しいです。

にほんブログ村 ファッションブログ 着物・和装へ
にほんブログ村にほんブログ村 ファッションブログ ふだん着物(和服)へ

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« きものは10着でいい? まず... | トップ | 女優たちのパーソナルカラー »
最新の画像もっと見る

しきたり、ルールについて考えた」カテゴリの最新記事