ひとり紫苑・プチプラ快適な日々を工夫

書籍「年金五万円が教えてくれたお金の向き合い方」「あるもので工夫する楽しい節約生活」は9万部。工夫の毎日は続く。

物欲だらけなのに「本来無一物」って

2012-10-01 21:09:22 | お茶

お茶の席に飾ってあった禅語は、

P1000519
「本来無一物」~~

意味はそのまま、「人間はもともと何も持っていないものであり、そうした意識さえも存在しないものである」

その前に「人間はものを所有すると、そのものに執着してねたみや争いが生じる」とあります、

「もの」の前に「き」を入れて考えてみると、

うーん、「ねたみ」はないけど(多分)、好みのきものや帯を持っている人をみると、「羨ましくなる」のはホント。

それにしても、茶席によく書かれているこの禅語。いつ頃から茶席に用いられるようになったんでしょうか。

茶席に使われるお道具といえば、ものすごくいいものを厳選、「お道具拝見」の儀式まであり、それはいわば、「持っている道具がいかに素晴らしいものかを披露」するもの。チガウ?

なのに、その横には「本来無一物」の矛盾

うーん、考えてしまいました。
茶道をやろうと考えたのは、きものを着る機会を増やしたい一心です。茶道の道具には、当然ですが、執着はしません(できません)が、秀吉や利休といった人たちの道具へのあの執着ぶりはどうでしょうか。

もともとお茶は、中国からきた珍しい絵画や名物の焼き物を見せるための空間だったそうです。

それを利休が「お茶のための空間」に整えたそうです。

いいものを持つことと、物欲とは違うのかな??~

どなたかご存知の方がいたら教えてくださいませ

それはともかく、片隅の小さな花に心癒されます。

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秋の七草ー薄、桔梗、萩、撫子、女郎花、藤袴、葛(全部ではないけど)

外には、P1000517二つの紫の花が。

「ハマトラノオ」と「ムラサキシキブ」

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横に見える、小さな実がいくつも重なっているのが「ムラサキシキブ」です。素敵なネーミングの割には大人しめ。紫式部も、こんな人だったのかも。

本日のきものは、

P1000572_3

きもの・葡萄色の万筋小紋単衣

帯・萩模様の塩瀬

帯揚げ・藍の漢方染め(というのがあるんですね)

帯締め・グレーの濃淡

いつもながら柔らかものの着付けにはナンギしました。単衣なのに重い

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