ご夫婦の足跡

ご夫婦の場合、結婚されてからどちらかの方が
お亡くなりになるまでの「足跡」は、お二人に
とって一つ一つが大変な思いや絆になって
いるのではないかと思います。


お二人が共有する思い出は、おひとりになると
楽しいはずのものであったとしても、とても悲しい
思い出に様変わりしてしまいます。



それだけにお亡くなりになってから、ご出棺までの
わずかの時間に、喪主様自身何をしてさし上げられるのか、
お迷いになるケースを良く拝見いたします。



一心同体のようにお暮しになってみえたご夫婦は
目の前の現実が未だご理解できていないようにも
見受けられます。



「死」を受け入れ、日常の生活の中でおひとりになって
しまったことを、どのように整理されるのだろうと、
私まで重い気持ちになってしまうことも再三あります。


お二人の愛情が深ければ深いほど思いもひとしおです。


このような場合どのようなご葬儀にするべきか
大変迷うところですが、喪主様の思いを具体的な
形に置き換え、これからの生活のためにも、けじめに
なるような内容も盛り込む必要があるのではないかと
思います。



ご葬儀は何のためにあるのか、原点を考えると
過去と未来の起点作りと・・・言う事かもしれませんね。