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中山成彬(自民党国会議員)の暴言は糞青レベル!

2007-05-12 14:45:51 | Weblog
4月20日の衆議院教育再生特別委員会での中山成彬(自民党国会議員)の発言が物議をかもしている。
手間隙かけるのが億劫なので、ひとつだけ指摘すれば、従軍慰安婦の給料を当時の国民皆兵であった日本軍の超低額手当てと比較して高額であるというのは笑止千万。詭弁もはなはだしい。なぜなら、「当時の新聞・雑誌をあたった『「月給百円」のサラリーマン―戦前日本の「平和」な生活』の著者によれば、昭和初期(昭和恐慌デフレ期~15年戦争でインフレが起きる前)の物価は現在およそ2000倍、収入はおよそ5000倍で換算できるという。つまり、100円サラリーマンは現代の月給50万円サラリーマンということだ。100円は、普通に生活していくためのひとつの給与の基準として当時の人々に認識されていたという。」(amazon感想文より)のだから。

以下衆議院ホームページからの中山の発言部分転載:

「第二次世界大戦中、日本が占領したところを次々にアメリカが取り返していきました、奪い返していった。ビルマの戦線でアメリカの情報部が調べた記録が残っている。
 それによりますと、慰安婦の一カ月売り上げが千五百円、これを経営者と慰安婦で半々、五分五分で取っていた。だから、七百五十円、慰安婦の手取りだったと。当時、日本の一般の兵隊さんたちの給料というのは七円五十銭、軍曹が三十円だったそうでございます。七円五十銭と七百五十円、百倍の違いがあるわけですね。私たちの給料が今三十万とすると、三千万ですよ。やはり、こういうもうかる商売であったということも実は事実でございます。」

民主国家日本の国会議員の知性のレベルは独裁政権下の中国の憤青なみか?
中山も自分の父親の当時の給料を調べればすぐわかることだろうに、わざと比較対象にもならない軍の手当てと比較してごまかしている。軍と比較するなら職業軍人と比較すべきだろう。
これはもう、「美しい」か「美しくない」か以前の問題で、「醜い」し「さもしい」!

ところで、そこの君!むかし反代々木系全学連や全共闘のデモに、参加したことがあって大学や高校、中学で歴史を教えていたことのある君!歴史の研究者や教育者は権力のしもべだけではないことを実証するために、ホームページやブログで資料に基づくきちんとした批判をどんどんしたらどうかね。グーグルで調べてもほとんどこの問題に対する批判文がないのはなぜ?

中国や韓国の影響を受けて「愛国」気分に染まっている場合ではない!